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2026.10.29

海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードおすすめ10選|治療費用と年会費で選ぶ2026年版

海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードおすすめランキング|海外旅行の備えに!治療費用・年会費・特典で比較の文字と無地のカード3枚・スーツケース・盾のアイコン

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海外旅行の準備を進めていると、「持っているだけで保険が効く自動付帯のクレジットカードって、まだ残っているの?」という疑問にぶつかる方は多いはずです。

ここ数年で、旅行代金をそのカードで払わないと保険が効かない利用付帯へ切り替えるカード会社が相次ぎました。JCBは2023年4月1日出発分から、三井住友カードは2025年10月16日出発分から利用付帯の条件を見直し、クレディセゾンのセゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードも海外分は事前決済が条件です。「昔は自動付帯だったから大丈夫」と思い込んだまま出発するのが、いちばん危ない状態といえます。

この記事では、2026年10月時点で各社の公式サイトを1枚ずつ確認し、いまも海外旅行保険が自動付帯で残っているクレジットカード10枚を、年会費と傷害・疾病治療費用のバランスで比較してご紹介します。あわせて、年会費無料カードの現状、渡航先別に必要な補償額の考え方、複数枚持ちで治療費用を積み上げるコツ、実際に現地で保険を使うときの流れまで解説します。

最後まで読めば、自分と家族にはどのカードが合うのか、損害保険会社の海外旅行保険を上乗せすべきかどうかまで見きわめられるはずです。

まずは10枚の要点を一覧にまとめました。カード名をタップすると、そのカードの詳細セクションに移動できます。

順位 カード 年会費
(税込)
自動付帯の範囲 傷害・疾病
治療費用
家族特約
1位 dカード GOLD
dカード GOLD
11,000円 決済条件なしで補償開始 各300万円 あり
2位 楽天プレミアムカード
楽天プレミアムカード
11,000円 会員資格期間中は自動で付帯 各300万円 なし
(家族カードは同補償)
3位 エポスプラチナカード
エポスプラチナカード
30,000円
(招待は20,000円)
全項目が自動付帯 各300万円 あり
4位 MUFGカード ゴールドプレステージ
三菱UFJカード ゴールド
11,000円 治療費用などは自動
死亡は一部が利用付帯
各300万円 あり
5位 Orico Card THE PLATINUM
Orico Card THE PLATINUM
20,370円 治療費用などは自動
死亡は5,000万円まで自動
各300万円 あり
(同行条件なし)
6位 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
三菱UFJカード・プラチナ・
アメリカン・エキスプレス®・カード
22,000円 治療費用などは自動
死亡は5,000万円まで自動
各300万円 あり
7位 dカード PLATINUM
dカード PLATINUM
29,700円 決済条件なしで補償開始 各300万円 あり
8位 ラグジュアリーカード チタン
ラグジュアリーカード チタン
55,000円 海外分は全項目が自動付帯 各200万円 あり
(6親等内の血族など)
9位 ANA JCB ワイドゴールドカードのカード券面
ANA JCB
ワイドゴールドカード
15,400円 治療費用などは自動
死亡は5,000万円まで自動
各300万円 あり
(19歳未満の子)
10位 ANA JCB一般カード
ANA JCB一般カード
2,200円
(初年度無料)
死亡・後遺障害と
救援者費用のみ自動
対象外 なし

海外旅行保険の自動付帯とは?利用付帯との違いをやさしく整理

自動付帯は持っているだけで補償がはじまる

自動付帯とは、そのカードで何かを支払わなくても、カードを持っているだけで海外旅行保険の対象になる仕組みです。申し込みも事前手続きも要りません。

たとえばdカード GOLDの公式案内には、補償の条件として「dカード GOLDでのお支払いなどの条件はございません」と明記されています。航空券を現金で買っても、旅行代金を家族の別のカードで払っても、会員本人はケガや病気の治療費用が補償されます。

自動付帯のありがたさは、「うっかり」をカバーしてくれる点にあります。ツアー代金をポイントで払った、マイルの特典航空券で行った、出張で会社が手配した航空券に乗った——こうしたケースでは利用付帯のカードは条件を満たせませんが、自動付帯なら関係なく補償が続きます。

利用付帯は旅行代金や交通費の決済が条件になる

利用付帯は、旅行に関わる特定の代金をそのカードで支払って初めて保険が有効になるタイプです。条件はカード会社ごとに細かく決められています。

たとえばJCBは、日本出国前に公共交通乗用具(航空機・電車・船舶・バス・タクシーなど)の代金かパッケージツアー代金をそのカードで支払うこと、または日本出国後に乗る公共交通乗用具の代金を初めてそのカードで支払うことを条件としています。金額に定めはなく、一部の支払いでも適用されます。

一方、エポスカードは「宿泊を伴う募集型企画旅行の代金」または「公共交通乗用具の料金」の決済が条件で、航空券だけの購入ではダメなカード会社もある点に注意が必要です。楽天カード・楽天ゴールドカードは募集型企画旅行の料金の決済が条件とされており、航空券のみの購入は含まれません。同じ「利用付帯」でも条件の幅が違うため、出発前に必ず自分のカードの案内を読んでおきましょう。

補償がはじまる日と終わる日はどう決まるのか

補償期間は「旅行期間」という言葉で定義されています。多くのカードでは、海外旅行を目的に住居を出発したときから帰宅するまでが対象で、かつ日本を出国した翌日から起算して90日目の午後12時までが限度です(dカード各種、三菱UFJカード各種、JCB各種など)。楽天カードは日本出国日から3カ月後の午後12時までを限度としています。

つまり、90日を超える長期滞在では途中から無保険になります。留学・ワーキングホリデー・長期出張を予定しているなら、この上限は必ず確認しておきたいポイントです。

また、カードの入会日にも注意が必要です。多くのカードで「カード入会日(または会員登録日の翌日)以降に出発する旅行」が対象と定められています。出発してから申し込んだカードは、その旅行には間に合いません。

自動付帯のクレジットカードが年々減っている今の状況

自動付帯は、いまや「当たり前」ではなく「探して選ぶもの」になりました。主な改定の流れは次のとおりです。

カード会社 改定の時期 改定の内容
JCB 2023年4月1日出発分から ゴールドランク以上と一部の一般カードを利用付帯に変更(JCBゴールド、JCBプラチナを含む)
エポスカード 2023年10月1日から エポスカード(一般)が利用付帯に変更。エポスゴールドカードも利用付帯
ダイナースクラブ 2025年4月1日から クレジットカードに付帯する海外・国内旅行傷害保険を利用付帯に変更
三井住友カード 2025年10月16日出発分から すでに利用付帯だったカードの適用条件をさらに変更(日本出国後の決済は条件から除外)
dカード(年会費永年無料) 2026年3月31日で終了 29歳以下向けの海外旅行保険・国内旅行保険を提供終了(dカード GOLD・PLATINUMは変更なし)

こうした流れのなかでも、ドコモのdカード GOLD・dカード PLATINUM、楽天プレミアムカード、エポスプラチナカード、三菱UFJカードのゴールド・プラチナは自動付帯を維持しています。年会費を払うカードにだけ自動付帯が残っている、というのが2026年の現実です。

自動付帯のクレジットカードを選ぶときに見る5つのポイント

いちばん大事なのは傷害治療費用と疾病治療費用の金額

カードの宣伝で目立つ「最高1億円」は、ほぼすべて傷害死亡・後遺障害の保険金額です。実際に使う可能性が高いのは、ケガをした・熱を出した・お腹を壊したといった場面で支払う傷害治療費用と疾病治療費用のほうです。

日本損害保険協会の損害保険Q&Aでも、海外旅行保険はケガによる死亡・後遺障害・治療費用のほか、病気による治療費用、賠償責任、携行品損害、救援者費用などを補償するものと説明されています。カードを比較するときは、まず治療費用の欄だけを横並びにして見るのが近道です。

今回の10枚では、傷害・疾病治療費用は各300万円が中心です。逆にANA JCB一般カードのように治療費用そのものが付いていないカードもあるため、「保険が付いている=治療費が出る」と早合点しないようにしましょう。

救援者費用と賠償責任がいくらまで出るか

救援者費用は、入院が長引いたときや遭難したときに、家族が現地へ駆けつける渡航費・宿泊費・捜索費などをまかなうものです。今回の10枚でも、カードによって補償額に数倍の差があります。長期入院や搬送が絡むと数百万円単位になりやすく、治療費用の次に効いてくる項目です。

賠償責任は、ホテルの備品を壊した、他人にケガをさせたといった場合の補償です。エポスプラチナカードや三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード、dカード PLATINUMは1億円まで補償されます。海外は損害賠償の水準が日本より高くなりやすいため、金額が大きいに越したことはありません。

家族特約が付いていて同行する家族もカバーできるか

家族特約とは、家族カードを持っていない家族にも補償が広がる仕組みです。対象範囲はカードによって違います。

カード 家族特約の対象 家族の治療費用
dカード GOLD/dカード PLATINUM 配偶者、19歳未満で同居の親族、19歳未満で別居の未婚の子 各50万円
三菱UFJカード ゴールド 配偶者、生計を共にする同居の両親、生計を共にする未婚の子 各200万円
エポスプラチナカード 本会員と生計を共にする親族(6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族) 各200万円
Orico Card THE PLATINUM 所定の家族(本会員と同行する条件はなし) 各200万円
楽天プレミアムカード 家族特約なし(家族カード会員は本会員と同様の補償) ―

子ども連れの旅行なら、家族特約の治療費用が50万円なのか200万円なのかで安心感がまったく違います。19歳未満に限られるカードでは、大学生の子どもは対象外になる点にも注意してください。

年会費と補償額のバランスが取れているか

年会費11,000円のdカード GOLD・楽天プレミアムカード・三菱UFJカード ゴールドでも、治療費用は各300万円確保できます。一方で年会費55,000円のラグジュアリーカード チタンは各200万円ですから、年会費が高いカードほど治療費用が手厚いとは限りません。

判断の目安は、「年に何回・どこへ・誰と行くか」です。年1回のアジア旅行なら年会費1万円台で十分なことが多く、欧米へ家族で何度も行くなら家族特約の厚いカードや損害保険会社の保険を足すほうが合理的です。プラチナクラスは、ラウンジやコンシェルジュなど旅行以外の特典も含めて元が取れるかで考えましょう。

プライオリティ・パスなど旅行で効く特典が付くか

保険だけで年会費を判断すると選択肢が狭くなります。空港ラウンジ、手荷物のサポート、トラベルデスクなど旅行全体の快適さを底上げする特典まで含めて比べるのがおすすめです。

たとえば楽天プレミアムカードはプライオリティ・パスが本会員年5回まで無料(6回目以降は1回あたりUS$35)、dカード PLATINUMは本会員年10回まで無料、エポスプラチナカードはプライオリティ・パスに無料で登録できます。ラウンジを年に数回使うだけでも、体感的な満足度はかなり変わります。ラウンジ重視で選ぶならプライオリティパス付きクレジットカードの比較もあわせて確認してみてください。

海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードおすすめ10選

ここからは、2026年10月時点で各社の公式サイトを確認し、海外旅行保険が自動付帯で残っている10枚を順に見ていきます。年会費と治療費用のバランス、家族特約の有無を軸に並べました。

1位 dカード GOLD|年会費11,000円で治療費用まで自動付帯の主力カード

dカード GOLD

年会費(税込) 11,000円
付帯方式 自動付帯(dカード GOLDでの支払いなどの条件なし)
傷害・疾病
治療費用
各300万円(1事故/1疾病の限度額)
傷害死亡・
後遺障害
最高1億円(海外旅行費用をこのカードで支払わない場合は5,000万円)
賠償責任 5,000万円(1事故の限度額)
携行品損害 年間最高50万円/盗難時30万円(自己負担3,000円)
救援者費用 年間500万円
家族特約 あり(配偶者、19歳未満で同居の親族、19歳未満で別居の未婚の子/治療費用各50万円)
補償期間 日本出国の翌日から起算して90日目の午後12時まで
その他 国内旅行保険最大5,000万円、ケータイ補償は購入から3年間・最大12万円、前年のお買物額100万円以上で最大1万円(税込)相当の年間ご利用額特典
メリット
  • 旅行代金の決済が不要で、持っているだけで治療費用300万円が確保できる
  • 年会費11,000円(税込)のゴールド券種として補償のバランスがよい
  • 家族特約があり、配偶者と19歳未満の子どもまで補償が広がる
  • 年間ご利用額特典やケータイ補償など、旅行以外でも年会費を回収しやすい
デメリット
  • 家族特約の治療費用は各50万円で、欧米の医療費には足りないことがある
  • 19歳以上の子どもは家族特約の対象外
  • 傷害死亡・後遺障害を1億円にするには海外旅行費用のカード決済が必要

dカード GOLDは、自動付帯という条件で選ぶなら最初に検討したい1枚です。公式の案内に「お支払いなどの条件はございません」と書かれているとおり、特典航空券の旅行でも会社手配の出張でも、会員本人の治療費用300万円がそのまま生きます。

年会費11,000円(税込)に対して、国内旅行保険最大5,000万円、ケータイ補償最大12万円、前年100万円以上の利用で最大1万円(税込)相当が戻る年間ご利用額特典が付くため、旅行に行かない年でも年会費の元が取りやすいのも強みです。なお、年間ご利用額特典が100万円・200万円・300万円・400万円と段階的に増えるのは上位のdカード PLATINUMで、dカード GOLDは100万円の1段階のみである点は押さえておきましょう。補償内容をさらに詳しく知りたい方はdカードゴールドの海外旅行保険の解説記事もご覧ください。

※国内旅行保険:国内旅行費用をdカード GOLDで事前にお支払いの場合に限り補償対象となります。
※海外旅行保険:dカード GOLDでのお支払いなどの条件はございません。ただしdカード GOLDでの海外旅行費用のお支払いの有無により、一部保険金額が異なります。
※海外旅行保険の最大1億円:海外旅行費用をdカード GOLDにてお支払いいただいた場合のお支払い保険金額です。条件を満たさない場合の保険金額は傷害死亡時最大5,000万円、傷害後遺障がい時200万円~最大5,000万円となります。
※年間ご利用額特典:2025年配布分の特典金額となります。
※ Edyチャージ、nanacoチャージ、SMART ICOCA、キャッシング返済金、リボ払い手数料、分割払い手数料、年会費、遅延損害金などは年間ご利用額の対象外となります。
※交換先によっては、上記の特典進呈金額を下回るクーポンとなる可能性があります(例: 10,000円→7,000円クーポン)

2位 楽天プレミアムカード|自動付帯とプライオリティ・パスを1枚でまかなえる

楽天プレミアムカード

年会費(税込) 11,000円
付帯方式 自動付帯(会員資格期間中は自動で海外旅行傷害保険が付帯)
傷害・疾病
治療費用
各300万円
傷害死亡・
後遺障害
最高5,000万円(適用条件あり)
携行品損害 50万円(1個・1組・1対あたり10万円、自己負担3,000円)
救援者費用 会員資格期間中通算200万円
家族特約 なし(家族カード会員は本会員と同様の補償)
補償期間 日本出国日から3カ月後の午後12時まで
その他 国内旅行傷害保険最高5,000万円、プライオリティ・パスは本会員年5回まで無料(6回目以降1回US$35)、国内空港ラウンジは回数制限なし
メリット
  • 楽天カード・楽天ゴールドカードにはない自動付帯が残っている
  • 年会費11,000円(税込)でプライオリティ・パスの登録ができる
  • 国内空港ラウンジは回数制限なしで使える
  • 家族カード会員は本会員と同じ内容の補償を受けられる
デメリット
  • 家族特約がないため、家族カードを作らない同行者は対象外
  • プライオリティ・パスの無料利用は年5回まで、対象もラウンジのみ
  • 傷害死亡・後遺障害の最高額は5,000万円で、プラチナ級には届かない

楽天プレミアムカードは、楽天カードシリーズで唯一、一般会員が現実的に狙える自動付帯のカードです。公式サイトでも、楽天プレミアムカードは海外旅行傷害保険が自動付帯で、楽天カードと楽天ゴールドカードは自動付帯ではないと案内されています。

保険と空港ラウンジを1枚にまとめたい人に向いており、年1回の旅行でもラウンジを2回使えば年会費の一部を回収できる計算です。ただしプライオリティ・パスは2025年1月の変更で年5回までの無料利用となり、対象もラウンジに限られました。家族での旅行が中心なら、家族カード(年会費550円・税込)を作るか、家族特約のあるカードを選ぶほうが安心です。

3位 エポスプラチナカード|招待なら年会費を抑えて全項目の自動付帯を確保できる

エポスプラチナカード

年会費(税込) 30,000円(インビテーション経由は初年度から20,000円、年間100万円以上の利用で翌年以降20,000円)
付帯方式 自動付帯(海外旅行傷害保険の全項目)
傷害・疾病
治療費用
各300万円(家族は各200万円)
傷害死亡・
後遺障害
1億円(家族2,000万円)
個人賠償責任 1億円(免責なし・家族も1億円)
携行品損害 100万円(免責3,000円・家族も100万円)
救援者費用 200万円(家族も200万円)
家族特約 あり(本会員と生計を共にする親族=6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族)
その他 プライオリティ・パスに無料で登録可能(同伴者は有料)、国内旅行傷害保険は利用条件付き、年間ボーナスポイントは100万円以上で20,000ポイント/300万円以上で40,000ポイント
メリット
  • 海外旅行傷害保険が全項目自動付帯で、賠償責任は1億円と手厚い
  • 家族特約の範囲が広く、同居していない親族も条件を満たせば対象になる
  • インビテーション経由なら初年度から年会費20,000円(税込)
  • 年間ボーナスポイントで年会費を相殺しやすい
デメリット
  • 自分で申し込む場合の年会費は30,000円(税込)とやや高め
  • 国内旅行傷害保険は自動付帯ではない
  • 救援者費用は200万円で、上位カードより控えめ

エポスプラチナカードは、「治療費用も賠償責任も携行品も全部自動付帯」という分かりやすさが魅力のカードです。公式サイトでも海外旅行傷害保険は自動付帯、国内旅行傷害保険は利用条件付きと区別して案内されています。

年会費は自分で申し込むと30,000円(税込)ですが、エポスカードからのインビテーションを受け取った場合は初年度から20,000円(税込)になります。インビテーションには有効期限があり、期限を過ぎて申し込むと通常年会費に戻るため、届いたら早めに手続きするのがコツです。年間100万円以上使えば20,000ポイントのボーナスも受け取れるため、実質的な負担はかなり軽くできます。

4位 三菱UFJカード ゴールド|ゴールド券種で家族特約まで自動付帯が残る1枚

MUFGカード ゴールドプレステージ

年会費(税込) 11,000円(Web入会で初年度無料)
付帯方式 自動付帯(旅行代金の支払い有無を問わず、カード入会日以降の出発に適用)
傷害・疾病
治療費用
各300万円限度
傷害死亡・
後遺障害
最高5,000万円(自動付帯分1,000万円+利用付帯分4,000万円(*)の合計)
賠償責任 5,000万円限度
携行品損害 1旅行につき50万円、保険期間中100万円(1事故の自己負担3,000円)
救援者費用 500万円限度
家族特約 あり(配偶者、生計を共にする同居の両親、生計を共にする未婚の子/治療費用各200万円)
その他 国内旅行傷害保険最高5,000万円、国内主要空港とダニエル・K・イノウエ国際空港のラウンジが無料

(*)旅行代金等を事前に本カードでお支払いいただくことを条件とします。

メリット
  • 旅行代金を決済しなくても治療費用各300万円と救援者費用500万円が有効
  • 家族特約の治療費用が各200万円と、ゴールド券種のなかでは手厚い
  • 年会費11,000円(税込)でWeb入会なら初年度無料
  • 国内主要空港に加えてホノルルの空港ラウンジも使える
デメリット
  • 傷害死亡・後遺障害は自動付帯分が1,000万円までにとどまる
  • 国内旅行傷害保険は事前のカード決済が条件
  • 2025年12月1日以降の出発分から補償内容が変更されており、古い情報が残るサイトも多い

三菱UFJカード ゴールド(ゴールドプレステージ)は、「治療費用は自動、死亡保険金の上積みだけが利用付帯」という現在の主流パターンを代表する1枚です。公式サイトには「対象カードでの旅行代金お支払い有無問わず、カード入会日以降にご出発される海外旅行に対して、自動で適用されます」と明記されています。

家族特約の治療費用が各200万円と、同じ年会費帯のカードより厚めに設定されているのもポイントです。家族カードを持たない配偶者や未婚の子どもが同行するケースでも、現地のクリニック受診から入院まで一定の範囲をまかなえます。国内主要空港とホノルルのラウンジも使えるため、旅行全体のコストパフォーマンスは高い部類に入ります。

5位 Orico Card THE PLATINUM|家族特約が同行不要でまとめて備えられる

Orico Card THE PLATINUM

年会費(税込) 20,370円(家族カード2,200円)
付帯方式 自動付帯(傷害死亡・後遺障害は自動付帯5,000万円+利用付帯5,000万円)
傷害・疾病
治療費用
各300万円限度(家族特約対象者は各200万円)
傷害死亡・
後遺障害
最高1億円(家族特約対象者は最高2,000万円)
賠償責任 3,000万円限度(家族特約対象者は1,000万円)
携行品損害 100万円限度(免責金額1事故3,000円)
救援者費用 300万円限度(家族特約対象者は200万円)
家族特約 あり(本会員と同行することという条件はなし)
その他 国内旅行傷害保険最高1億円、世界1,300ヵ所以上の空港ラウンジサービス、基本ポイント還元率1.0%
メリット
  • 家族特約に「本会員と同行すること」という条件がなく、家族だけの旅行にも備えられる
  • 治療費用各300万円・携行品損害100万円と、年会費2万円台では充実した内容
  • 国内旅行傷害保険も最高1億円と手厚い
  • 基本ポイント還元率1.0%で日常使いでも貯まりやすい
デメリット
  • 傷害死亡・後遺障害を1億円にするには旅行代金のカード決済が必要
  • 賠償責任は3,000万円で、1億円クラスのカードには見劣りする
  • 年会費有料のオリコカードを複数枚持っても、適用される保険は1枚分

Orico Card THE PLATINUMの見逃せない特徴は、家族特約に同行条件がないことです。公式サイトにも「『家族特約』に本人会員と同行すること、という条件はありません」と明記されており、子どもだけの短期旅行や、配偶者が単独で出かけるケースでも補償の対象になります。

年会費20,370円(税込)で治療費用各300万円、携行品損害100万円、国内旅行傷害保険最高1億円、さらに世界1,300ヵ所以上の空港ラウンジサービスまで付くため、「家族全体の備え」をこの1枚に寄せたい人に向いています。家族カードは2,200円(税込)で追加でき、家族会員も本会員と同じ補償内容が適用されます。

6位 三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード|年会費2万円台で最高1億円クラス

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込) 22,000円(家族カードは1名無料、2人目より1名につき3,300円)
付帯方式 自動付帯(傷害死亡・後遺障害は自動付帯分5,000万円+利用付帯分5,000万円(*))
傷害・疾病
治療費用
各300万円限度(家族特約も各300万円)
傷害死亡・
後遺障害
最高1億円(家族特約は最高1,000万円)
賠償責任 1億円限度(家族特約も1億円)
携行品損害 1旅行50万円、年間100万円(1事故の自己負担3,000円)
救援者費用 500万円限度(家族特約も500万円)
家族特約 あり(家族カードを持たない家族も対象)
その他 国内旅行傷害保険最高5,000万円、プラチナ・コンシェルジュサービスは24時間365日対応、プライオリティ・パスは国内外の空港ラウンジが対象(2026年12月より無料利用は年10回まで)

(*)旅行代金等を事前に本カードでお支払いいただくことを条件とします。

メリット
  • 家族特約でも治療費用各300万円・賠償責任1億円と、本会員に近い水準
  • 旅行代金を決済しなくても傷害死亡・後遺障害5,000万円が有効
  • 年会費22,000円(税込)でプラチナ・コンシェルジュサービスが24時間365日使える
  • 家族カードは1名無料で、家族会員も同じ補償を受けられる
デメリット
  • 1億円の表示に届くのは旅行代金を事前決済した場合のみ
  • 携行品損害は1旅行50万円が上限
  • 審査のハードルはゴールド券種より高い

三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カードは、家族特約の中身がほぼ本会員と同じという点で、家族旅行に強いカードです。治療費用は家族も各300万円、賠償責任は家族も1億円、救援者費用も500万円と、他社の家族特約が半減する構成とは対照的です。

年会費22,000円(税込)でプラチナ・コンシェルジュサービスやプライオリティ・パスまで付くため、補償と特典をまとめて引き上げたい人に向いています。プラチナ券種全体の比較を知りたい方はプラチナカードのおすすめランキングも参考になります。

7位 dカード PLATINUM|条件なしの自動付帯にラウンジ特典が加わる上位版

dカード PLATINUM

年会費(税込) 29,700円
付帯方式 自動付帯(dカード PLATINUMでの支払いなどの条件なし)
傷害・疾病
治療費用
各300万円(家族は各50万円)
傷害死亡・
後遺障害
最高1億円(海外旅行費用をこのカードで支払わない場合は5,000万円)
賠償責任 1億円(カード決済がない場合は5,000万円)
携行品損害 年間最高50万円/盗難時30万円(自己負担3,000円)
救援者費用 年間500万円
家族特約 あり(配偶者、19歳未満で同居の親族、19歳未満で別居の未婚の子)
その他 国内旅行保険最大5,000万円、プライオリティ・パスは本会員年10回まで無料、年間ご利用額特典は100万円・200万円・300万円・400万円の4段階で最大4万円相当
メリット
  • 決済条件なしの自動付帯で、賠償責任も5,000万円が常時有効
  • プライオリティ・パスが本会員年10回まで無料
  • 年間ご利用額特典が4段階で、使うほど戻る額が増える
  • 海外航空便遅延費用特約が付き、遅延時の宿泊・食事代も定額で補償
デメリット
  • 年会費29,700円(税込)とdカード GOLDの約2.7倍
  • 家族特約の治療費用は各50万円にとどまる
  • 治療費用の金額自体はdカード GOLDと同じ各300万円

dカード PLATINUMは、dカード GOLDと同じ「条件なしの自動付帯」を保ったまま、賠償責任とラウンジ特典を引き上げた上位版です。賠償責任は旅行代金を決済しない場合でも5,000万円、決済すれば1億円まで補償されます。

年間ご利用額特典が100万円ごとに4段階で増える点も、年会費を回収しやすい理由です。ドコモの通信サービスを多く使う人や、年間の決済額が大きい人ほど向いています。一方で治療費用はdカード GOLDと同額のため、保険だけを目的に上位へ切り替える必要はありません。

8位 ラグジュアリーカード チタン|死亡・後遺障害1億2千万円と広い家族特約

ラグジュアリーカード チタン

年会費(税込) 55,000円
付帯方式 自動付帯(海外旅行傷害保険。国内旅行傷害保険は利用付帯)
傷害・疾病
治療費用
各200万円限度
傷害死亡・
後遺障害
カード会員最高1億2千万円(家族特約対象者は最高1,000万円)
賠償責任 最高1億円
携行品損害 1旅行中100万円・保険期間中100万円(1事故の自己負担3,000円)
救援者費用 保険期間中500万円限度
家族特約 あり(会員と生計を共にする6親等内の血族、3親等内の姻族)
その他 キャッシュレス治療サービスや医療通訳などの海外緊急医療アシスタンスサービス、金属製カード、24時間対応のコンシェルジュ
メリット
  • 海外分は全項目が自動付帯で、死亡・後遺障害は1億2千万円と最高水準
  • 家族特約の範囲が6親等内の血族・3親等内の姻族と広い
  • キャッシュレス治療サービスや医療通訳のアシスタンスが用意されている
  • 携行品損害が1旅行100万円までと大きい
デメリット
  • 傷害・疾病治療費用は各200万円で、年会費の割に控えめ
  • 年会費55,000円(税込)は旅行頻度が低い人には重い(2027年1月1日申込分から75,000円(税込)に改定予定)
  • 国内旅行傷害保険は利用付帯

ラグジュアリーカード チタンは、死亡・後遺障害の1億2千万円と、家族特約の広さが際立つ1枚です。公式サイトでは家族特約の対象を「会員の方と生計を共にする親族(6親等以内の血族、3親等以内の姻族)」と定義しており、同居していない親や兄弟まで含められる可能性があります。

治療費用は各200万円とランキング上位より控えめですが、キャッシュレス治療サービスや医療通訳、緊急移送手配といったアシスタンスが用意されているため、「現地でどう動けばいいか分からない」不安には強いカードです。ステータス性やコンシェルジュを含めて評価したい人向けといえます。

9位 ANA JCBワイドゴールドカード|治療費用まで自動付帯でANAマイルも貯まるゴールド

ANA JCB ワイドゴールドカードのカード券面

年会費(税込) 15,400円
付帯方式 自動付帯(死亡・後遺障害以外はカード利用の条件なし)
傷害・疾病
治療費用
各300万円限度(家族特約は各200万円限度)
傷害死亡・
後遺障害
日本出国前に公共交通乗用具または募集型企画旅行の料金をカードで支払った場合は最高1億円、支払いがない場合は最高5,000万円(家族特約は最高1,000万円)
賠償責任 1億円限度(家族特約は2,000万円限度)
携行品損害 50万円限度(1事故の自己負担3,000円)
救援者費用 400万円限度(家族特約は200万円限度)
家族特約 あり(本会員と生計を共にする19歳未満のお子さま)
その他 国内旅行傷害保険最高5,000万円(自動付帯)、国内・海外航空機遅延保険、入会・継続ボーナス各2,000マイル、搭乗ボーナスマイル25%
メリット
  • 旅行代金を決済しなくても治療費用各300万円と救援者費用400万円が有効
  • 賠償責任が1億円と、ゴールド券種のなかでは手厚い
  • 入会・継続でそれぞれ2,000マイル、搭乗ごとに25%のボーナスマイルが受け取れる
  • 国内旅行傷害保険も自動付帯で、国内の旅行にも備えられる
デメリット
  • 傷害死亡・後遺障害を1億円にするには出国前の旅行代金の決済が必要
  • 家族特約の対象は19歳未満のお子さまに限られ、配偶者は含まれない
  • ANA JCBカードは本会員として2枚以上持てないため、10位のANA JCB一般カードとは併用できない

ANA JCBワイドゴールドカードは、治療費用まで自動付帯のまま、ANAマイルも効率よく貯められるゴールドカードです。JCBの付帯保険の案内では、死亡・後遺障害以外の補償にはカード利用の条件がないと明記されており、旅行代金を別のカードで払った旅行でも、傷害・疾病治療費用は各300万円、救援者費用は400万円まで補償されます。

死亡・後遺障害だけは、日本を出国する前に「搭乗する公共交通乗用具」か「参加する募集型企画旅行」の料金をこのカードで支払うと最高1億円、支払いがなければ最高5,000万円になります。治療費用の水準は1位のdカード GOLDと同じ各300万円ですが、賠償責任1億円・救援者費用400万円と、治療費用以外の項目が厚いのが特徴です。入会・継続ボーナスの2,000マイルと搭乗ボーナスマイル25%もあるので、ANA便で旅行する機会が多い人なら、保険とマイルを1枚でまとめて確保できます。

10位 ANA JCB一般カード|年会費を抑えてマイルと自動付帯を両取りできる

ANA JCB一般カード

年会費(税込) 2,200円(初年度年会費無料)
付帯方式 自動付帯(JCBの2023年4月の適用条件改定の対象外)
海外旅行
傷害保険
最高1,000万円
補償の範囲 傷害による死亡・後遺障害と救援者費用のみ(治療費用・賠償責任・携行品損害は対象外)
国内航空
傷害保険
1,000万円
家族特約 なし
マイル特典 入会ボーナス1,000マイル、継続ボーナス1,000マイル、搭乗ボーナスは区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%
向いている人 ANA便の利用が多く、治療費用は他のカードや損害保険会社の保険で確保する人
メリット
  • 年会費2,200円(税込・初年度無料)で自動付帯の枠を1つ増やせる
  • 入会・継続でそれぞれ1,000マイルが受け取れる
  • 搭乗ボーナスマイルが付き、ANA便をよく使う人と相性がよい
  • 救援者費用が自動付帯で確保できる
デメリット
  • 治療費用・賠償責任・携行品損害は補償対象外
  • 家族特約がない
  • これ1枚では海外の医療費に備えられない

ANA JCB一般カードは、JCBが2023年4月に実施した適用条件の改定対象に含まれておらず、いまも自動付帯が続いている数少ない一般カードです。ANA公式サイトの案内でも、一般カードの海外旅行保険は最高1,000万円で自動付帯とされています。

ただし、補償内容は「傷害による死亡・後遺障害と救援者費用のみ」で、治療費用・賠償責任・携行品損害はありません。つまりこのカード単体で海外の医療費に備えることはできません。治療費用を厚くしたい場合は、ここまで紹介した自動付帯カードとの組み合わせで持つか、損害保険会社の海外旅行保険を足す前提で考えましょう。マイルを貯めながら救援者費用の枠を増やす、という位置づけのカードです。

年会費無料で海外旅行保険が付くクレジットカードは今もある?

年会費無料の自動付帯はほぼ姿を消した

結論からいえば、2026年時点で年会費無料かつ自動付帯というカードは、ほぼ残っていません。

最後まで残っていた例のひとつがdカード(年会費永年無料)の29歳以下向け旅行保険でしたが、これも2026年3月31日で提供を終了しました(dカード GOLD U・dカード GOLD・dカード PLATINUMは変更なし)。エポスカードは2023年10月1日から利用付帯に変わり、楽天カード・楽天ゴールドカードにも自動付帯はありません。

保険料に相当する原資をどこかで負担する必要がある以上、「無料で、持っているだけで、治療費が出る」という組み合わせは成立しにくくなったと考えるのが現実的です。

年会費無料で狙うなら利用付帯のカードが現実的

年会費をかけずに備えるなら、利用付帯のカードを選び、出発前に条件を満たす決済を必ず1つ入れるという運用に切り替えましょう。代表的な2枚を紹介します。

エポスカード

エポスカード

年会費(税込) 永年無料
付帯方式 利用付帯(宿泊を伴う募集型企画旅行の代金、または公共交通乗用具の料金の決済が条件)
傷害治療費用 200万円(1事故の限度額)
疾病治療費用 270万円(1疾病の限度額)
傷害死亡・
後遺障害
最高3,000万円
賠償責任 3,000万円(免責なし)
携行品損害・
救援者費用
携行品損害20万円(免責3,000円)/救援者費用100万円
対象者 Visa付きのエポスカード会員本人のみ(家族は対象外)
メリット
  • 年会費永年無料で疾病治療費用270万円を確保できる
  • 日本出国後に公共交通乗用具の料金を初めて支払った場合も条件を満たせる
  • エポスカード・エポスゴールドカード会員同士なら、代表者がまとめて旅行代金を払うと同伴者も対象になる
デメリット
  • 旅行代金を決済しないと補償がまったく効かない
  • 航空券のみの購入では条件を満たさない場合がある
  • 家族は補償対象外で、携行品損害も20万円と小さめ

年会費無料のまま疾病治療費用270万円を確保できるのは、無料カードのなかでは手厚い部類です。空港へ向かうリムジンバス代やツアー代金をこのカードで払うだけで条件を満たせるため、出発前の一手間を習慣にできる人に向いています。

楽天カード

楽天カード

年会費(税込) 永年無料
付帯方式 利用付帯(日本出国前に募集型企画旅行の料金を決済することが条件。航空券のみの購入は含まれません)
傷害・疾病
治療費用
各200万円
傷害死亡・
後遺障害
最高2,000万円
賠償責任 2,000万円
携行品損害・
救援者費用
携行品損害20万円(1個10万円限度・自己負担3,000円)/救援者費用200万円
補償期間 日本出国日から3カ月後の午後12時まで
メリット
  • 年会費永年無料で治療費用各200万円・救援者費用200万円が付く
  • まとめて旅行代金を決済すれば、楽天カードを持つ同伴者にも保険が適用される
  • 楽天プレミアムカードへの切り替えで自動付帯に移行できる
デメリット
  • 募集型企画旅行の料金決済が条件で、航空券のみの購入では条件を満たさない
  • 個人手配の旅行では条件を満たしにくい
  • 家族特約はない

楽天カードは条件が募集型企画旅行に限定されるため、ツアー旅行が中心の人向けです。個人手配が多いなら、同じ楽天でも自動付帯の楽天プレミアムカードに切り替えたほうが確実といえます。

無料カードを組み合わせて治療費用を積み上げる持ち方

複数のカードを持つときに知っておきたいのが、項目によって合算できるかどうかが違うという点です。エポスカードの公式案内では、次のように説明されています。

保険金の種類 複数枚持ちの扱い 考え方
傷害死亡・後遺障害 合算されない 最も高い保険金額が限度となり、各カードの保険金額に応じて按分される
治療費用・救援者費用・携行品損害など 合算される 各カードの保険金額に応じて按分され、支払われる保険金は損害額が上限

つまり、治療費用は何枚持っていても足し算できるのが基本です。年会費無料のエポスカードと楽天カードを両方持ち、それぞれで条件を満たせば、疾病治療費用は270万円+200万円=470万円まで積み上がります(実際に支払われるのは損害額が上限)。

一方、傷害死亡・後遺障害は何枚持っていても最高額が限度です。「1億円のカードを2枚持てば2億円」にはならない点は誤解されやすいので覚えておきましょう。なお、オリコのように「年会費有料のカードを複数枚持っていても適用される保険は1枚分」と定めている会社もあるため、同一カード会社で重ねるより別会社で組み合わせるほうが確実です。

渡航先の医療費から必要な補償額を逆算する

アメリカ・ハワイは治療費用300万円で足りない場面がある

必要な補償額は、行き先の医療費水準で決まります。外務省の世界の医療事情(アメリカ合衆国)でも、アメリカの医療費は日本と比べて非常に高額であることが繰り返し注意喚起されています。救急搬送、数日間の入院、専門医の診察が重なれば、請求額が数百万円規模になることは珍しくありません。

このため、アメリカ本土・ハワイ・グアムへ行くなら、治療費用は最低でも300万円、できれば500万円以上を目安に考えたいところです。カード付帯だけで足りない場合は、治療費用だけを上乗せできる損害保険会社のプランを追加するのが現実的な対策になります。

ヨーロッパやアジアで入院したときの費用の目安

ヨーロッパは公的医療が整った国が多いものの、旅行者は原則として全額自己負担です。私立病院や日本語対応の医療機関を選べば費用はさらに上がります。数日間の入院で100万円を超えるケースも報告されており、治療費用300万円の枠がある自動付帯カードなら多くの場面をカバーできる計算です。

アジアは相対的に費用が抑えられますが、日本人向けの医療機関や国際病院は現地水準より高めです。また、感染症や食あたりでの受診は件数自体が多く、「金額は小さいが使う確率が高い」のがアジア旅行の特徴といえます。渡航先ごとの医療事情は、外務省 海外安全ホームページの医療・健康関連情報で事前に確認しておくと安心です。

キャッシュレス診療が使えるかで自己負担は大きく変わる

キャッシュレス診療とは、保険会社の提携医療機関で自己負担なしに治療を受けられる仕組みです。保険会社が病院へ直接支払うため、その場で高額を立て替える必要がありません。

カード付帯保険でも、保険デスクに連絡することで立替払いや支払い保証に対応できる場合があります。三菱UFJカードの案内でも、東京海上日動海外総合サポートデスクへの連絡により治療費等の立替払い(または支払保証)が可能な場合があると説明されています。ラグジュアリーカードのようにキャッシュレス治療サービスを明示しているカードもあります。

一方、立て替えが必要になった場合は、クレジットカードの利用可能枠が足りるかが現実的な問題になります。海外で高額な医療費を立て替えるときは、利用可能枠にも余裕を持たせておきましょう。帰国後は、公的医療保険の海外療養費制度(全国健康保険協会の案内)でも一部が払い戻される場合がありますが、支給額は日本国内で同じ治療を受けた場合の金額が基準となるため、海外での支払額との差は自己負担になります。

旅行日数と同行者の人数でも必要額は動く

同じ渡航先でも、滞在が長いほど受診の確率は上がります。3泊4日と2週間では、体調を崩す可能性も持ち物を壊す可能性も違います。

同行者の人数も重要です。家族4人で行くなら、本人だけが手厚くても意味がありません。家族特約の有無と金額、家族カードを作るかどうかまで含めて設計しましょう。目安としては、次のように考えると整理しやすくなります。

旅行のタイプ 治療費用の目安 おすすめの備え方
アジア・1人・3〜5日 200万〜300万円 自動付帯カード1枚でおおむね対応できる
ヨーロッパ・1人・1週間 300万〜500万円 自動付帯カード+利用付帯カードの組み合わせで治療費用を積み上げる
アメリカ・ハワイ・家族 500万円以上 家族特約のあるカード+損害保険会社の海外旅行保険を追加
90日を超える長期滞在 期間全体をカバーできる額 カード付帯は対象外になるため、損害保険会社の長期プランで加入する

自動付帯のクレジットカードを持つメリット

申し込みも手続きもなしで出発日から補償される

自動付帯の最大の価値は、「忘れていても効く」ことです。空港で保険に入り忘れた、出発直前まで仕事でバタバタしていた——そんな状況でも、カードを持っていれば会員本人の補償は有効です。

三菱UFJニコスの案内でも「お申し込みなどの事前のお手続きは必要ございません。自動付帯カードの場合、カード入会日以降にご出発される旅行に対して適用されます」と説明されています。出発前にやることが1つ減るのは、旅慣れた人ほど価値を感じるポイントです。

旅行代金を現金や他社カードで払っても補償が効く

利用付帯のカードは、旅行代金の支払い方法を間違えると補償が受けられません。特典航空券、会社手配の出張、家族がまとめて払ったツアー、ポイント払い——これらはすべて「条件を満たさない」ケースになりがちです。

自動付帯ならこの心配が不要です。マイルを使った旅行が多い人や、出張で会社が航空券を手配する人ほど、自動付帯の価値が高くなります。海外旅行向けのカード選び全体を見直したい方は海外旅行におすすめのクレジットカードの比較も参考にしてください。

複数枚持てば治療費用や携行品損害を合算できる

前述のとおり、治療費用・救援者費用・携行品損害は複数のカードで合算できます。自動付帯のカードを2枚持てば、どちらも条件なしで有効なので、治療費用の枠は自動的に積み上がります。

たとえばdカード GOLD(治療費用各300万円)と三菱UFJカード ゴールド(同各300万円)を持てば、治療費用は合計600万円まで備えられる計算です。利用付帯のカードを足す場合は決済条件を満たす必要がありますが、自動付帯どうしなら何もしなくても積み上がる点が違います。

保険料を別に払わずに毎回の旅行に備えられる

損害保険会社の海外旅行保険は、1週間の旅行で数千円程度が目安です。年に2〜3回海外へ行く人なら、年会費11,000円(税込)のカードを持つほうが総額を抑えられる場面もあります。

しかも、カード付帯保険は旅行のたびに手続きをしなくてよいのが強みです。急な出張や弾丸旅行が多い人ほど、この手軽さが効いてきます。

自動付帯のクレジットカードで見落としやすい落とし穴

補償期間は出国から90日などの上限がある

カード付帯保険の多くは、日本を出国した翌日から起算して90日目の午後12時までが限度です。楽天カードは出国日から3カ月後の午後12時まで。いずれにしても、それを超えた分は無保険になります。

長期出張、語学留学、ワーキングホリデーを予定しているなら、カード付帯だけに頼るのは避けましょう。また、90日以内でも一度帰国すればカウントはリセットされるため、周遊旅行の途中で日本に戻る予定があるなら、日程の組み方も確認しておくと安心です。

治療費用の上限は損害保険会社の保険より低めになりがち

損害保険会社の海外旅行保険では、治療費用を無制限や1,000万円超に設定できるプランがあります。これに対してカード付帯は300万円前後が中心で、「無制限」には遠く届きません。

高額な医療費が発生しやすい国へ行くなら、カード付帯は土台、足りない分を上乗せという考え方が現実的です。

死亡・後遺障害の保険金は複数枚持っても合算されない

前述のとおり、傷害死亡・後遺障害だけは合算されません。エポスカードの案内でも「保険金額は合算されず、最高保険金額が限度となり、各カードに付帯する保険金額に応じて按分されます」と明記されています。楽天カードも同様の説明をしています。

「1億円のカードを3枚持っているから3億円」という理解は誤りです。複数枚持ちの狙いは、あくまで治療費用・救援者費用・携行品損害の積み上げにあります。

持病の悪化・歯科治療・危険なスポーツは対象外になりやすい

カード付帯の海外旅行保険でも、損害保険会社の保険と同じように免責事項があります。一般的に、出発前から治療中の持病の悪化、妊娠・出産に関わる費用、歯科治療、故意や法令違反による事故、危険なスポーツ中の事故などは対象外とされることが多いものです。

スキューバダイビングやスキー、バイクの運転などを予定しているなら、その競技・行為が免責に該当しないかを事前に確認しましょう。実際に保険金が支払われるかどうかは普通保険約款および特約に基づいて判断されるため、気になる項目は出発前にカード会社の保険デスクへ問い合わせておくのが確実です。

出国したあとに申し込んだカードは今回の旅行に間に合わない

多くのカードで、補償の対象は「カード入会日(または会員登録日の翌日)以降に出発する旅行」と定められています。つまり、出発してから申し込んだカードは、その旅行では使えません。

カードの発行には審査と郵送の時間もかかります。海外旅行が決まったら、遅くとも出発の2〜3週間前には申し込みを済ませておきましょう。すでに出発が迫っている場合は、インターネットで当日から加入できる損害保険会社の海外旅行保険を検討するほうが確実です。

自動付帯のカードが減り続けている背景とこれからの選び方

海外の医療費高騰と円安で保険金の支払いがふくらんだ

自動付帯が減った最大の理由は、保険金の支払いが増えてコストが見合わなくなったことにあります。海外の医療費は年々上がっており、そこへ円安が重なると、同じ治療でも円換算の支払額は膨らみます。

カード会社にとって自動付帯は、旅行代金の決済という売上に結び付かないまま保険料だけを負担する仕組みです。利用付帯へ切り替えれば、「旅行代金をうちのカードで決済してくれた人だけを補償する」という形になり、コストと収益のバランスが取りやすくなります。この構造が、改定ラッシュの背景にあります。

自動付帯から利用付帯へ切り替わった主なカードの流れ

改定は一度きりではなく、いまも続いています。直近では、アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カードの海外旅行傷害保険が2026年10月1日から利用付帯に切り替わり、旅行代金をこのカードで決済しなければ補償されなくなりました(同カードのゴルフ保険も2026年9月30日で終了)。ANAアメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードに付帯する海外旅行傷害保険も、2026年11月1日から旅行代金のカード決済を必要とすると案内されています(決済した場合の補償内容に変更はありません)。

また、アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード、ゴールド・プリファード・カード、ANAアメリカン・エキスプレス®・カード、Marriott Bonvoy®アメリカン・エキスプレス®・カードなどでは、2026年7月1日から携行品損害保険の補償が終了しました。付帯方式だけでなく、補償項目そのものが減る改定も起きていると理解しておきましょう。

これから自動付帯が残りやすいのはどんな券種か

現状を整理すると、自動付帯が残りやすいのは次のような券種です。

タイプ 残りやすさ 具体例
年会費1万円以上のゴールド・プラチナ 残りやすい dカード GOLD、三菱UFJカード ゴールド、エポスプラチナカード、Orico Card THE PLATINUM、ANA JCBワイドゴールドカード
年会費数万円以上のステータス系 残りやすい ラグジュアリーカード チタン
航空系の提携一般カード 一部のみ残存 ANA JCB一般カード(補償は死亡・後遺障害と救援者費用のみ)
年会費無料カード ほぼ消滅 エポスカード・楽天カードはいずれも利用付帯

年会費を払う券種ほど自動付帯が維持されやすい、という傾向がはっきり出ています。保険を重視するなら、年会費1万円前後のゴールド以上から選ぶのが2026年の現実的な方針です。ゴールド券種全体を比べたい方はゴールドカードおすすめランキングも参考になります。

改定のお知らせを見落とさないための確認のしかた

付帯保険の改定は、カード会社のサイトの「お知らせ」や会員向けメールで告知されます。見落としを防ぐには、次の3つを習慣にしておきましょう。

ひとつ目は、旅行の予約を入れたタイミングで、使う予定のカードの付帯保険ページを開くことです。金額だけでなく「自動付帯」「利用付帯」の表記を確認します。ふたつ目は、会員向けのメールや明細に同封されるお知らせに目を通すこと。改定は数カ月前に告知されるのが通例です。

3つ目は、まとめ記事の情報を鵜呑みにしないことです。付帯保険は改定が多く、古い内容がそのまま残っているページも少なくありません。最終確認は必ず公式サイトで行いましょう。

旅行先や目的に合わせてカードを選び直したい方は、マイルが貯まるクレジットカードの比較や韓国旅行向けクレジットカードの比較、年会費を抑えたい方向けの年会費無料のクレジットカード比較もあわせてご覧ください。

クレジットカードの保険だけで足りる人・損保の海外旅行保険を足すべき人

クレジットカードの自動付帯だけで足りる人の条件

次の条件にすべて当てはまるなら、自動付帯カードだけでも大きな不安はありません。

ひとつは、渡航先がアジア・オセアニアなど医療費が極端に高くない地域であること。ふたつ目は、旅行日数が1週間程度で、90日の上限に余裕があること。3つ目は、同行者が本人だけ、または家族カード会員・家族特約の対象者に収まっていること。4つ目は、治療費用が合計300万円以上確保できていることです。

この条件を満たすなら、カード付帯保険は十分に実用的です。むしろ毎回の加入手続きがいらない分、使い勝手はよいといえます。

損害保険会社の保険を足したほうがよい人

反対に、次のいずれかに当てはまるなら上乗せを検討しましょう。アメリカ・ハワイ・グアムなど医療費の高い地域へ行く人、90日を超える滞在を予定している人、子どもや高齢の親を連れていく人、持病があって現地での受診が想定される人、危険なスポーツを予定している人です。

特に90日を超える滞在はカード付帯の補償期間ではカバーしきれません。また、家族特約の治療費用が各50万円のカードだけで子ども連れの欧米旅行に行くのも心もとない構成です。

治療費用だけを上乗せする使い方もできる

損害保険会社のなかには、カード付帯保険を前提に、不足分だけを補うプランを用意しているところがあります。治療・救援費用だけを選んで契約できるタイプなら、フルパッケージで入るより保険料を抑えられます。

考え方としては、「土台はカードの自動付帯、足りない治療費用と長期日数だけを損保で補う」という二階建てです。この形にすると、年会費を払っているカードの価値も無駄になりません。

海外で実際にクレジットカードの保険を使うときの流れ

出発前に付帯条件と連絡先を控えておく

まず、自分のカードが自動付帯か利用付帯か、治療費用がいくらかをメモしておくことから始めましょう。利用付帯なら、条件を満たす決済を出発前に済ませておきます。

次に、カード会社の保険デスクや海外サポートデスクの電話番号を控えます。日本国内用と海外からの番号は別々に用意されていることが多く、コレクトコールの案内があるカードもあります。スマートフォンのメモと紙の両方に残しておくと、端末を紛失したときにも困りません。カードの裏面や保険小冊子に記載があるので、出発前に確認しておきましょう。

現地で体調を崩したらまず保険デスクに電話する

けがや病気になったら、病院へ行く前に保険デスクへ連絡するのが基本です。提携病院の紹介、キャッシュレス診療の可否、必要書類の案内をまとめて確認できるためです。

三菱UFJカードの場合は東京海上日動海外総合サポートデスク、オリコの場合は海外メディカルヘルプラインなど、カードごとに窓口が異なります。24時間365日対応の窓口を用意している会社も多いので、時間帯を気にせず連絡して構いません。

キャッシュレス診療と立て替え払いの違い

キャッシュレス診療が使える場合は、治療費を自分で支払う必要がありません。保険会社と病院のあいだで精算されるため、高額な立て替えを避けられるのが最大のメリットです。

使えない場合は、いったん自分で支払い、帰国後に請求します。この場合は領収書と診断書が必須です。三菱UFJカードの案内では、治療費用の請求額が30万円以下の場合は診断書が原則不要とされていますが、内容によっては提出を求められることもあります。楽天カードでは10万円以下の請求なら診断書を原則省略できるとしており、基準はカード会社ごとに違う点に注意してください。

帰国後の保険金請求でそろえる書類

保険金の請求では、一般的に次のような書類が必要になります。

書類 主な用途 入手のタイミング
保険金請求書・事故状況報告書 すべての請求で必要 帰国後にカード会社の窓口から取り寄せる
日本出国日が分かるパスポートの写し 補償期間の確認 帰国後に用意する
領収書・治療費明細書 治療費用の請求 現地の病院で必ず受け取る
医師の診断書 治療費用の請求(少額なら省略できる場合あり) 現地の病院で受け取る
事故証明書 盗難・賠償責任などの請求 現地の警察で発行してもらう
カード利用控えなど 利用付帯カードの条件確認 決済時に保管しておく

請求には期限があります。事故発生日から30日以内に連絡を求める会社が多く、携行品の盗難は現地の警察への届け出がないと請求できません。慌ただしい旅行中でも、この2点だけは押さえておきましょう。

海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードに関するよくある質問

自動付帯のカードは何枚まで合算できますか

枚数の上限は定められていません。治療費用・救援者費用・携行品損害は、複数のカードの保険金額を合算した範囲で、実際の損害額を上限に支払われます。各カードの保険金額に応じて按分されるのが一般的です。

ただし傷害死亡・後遺障害は合算されず、最も高い保険金額が限度になります。また、同じカード会社で年会費有料のカードを複数枚持っても、適用される保険は1枚分としている会社もあります。組み合わせるなら別会社のカードを選びましょう。

家族や子どもも補償の対象になりますか

家族カードを持っている家族は、多くのカードで本会員と同じ補償を受けられます。家族カードを持たない家族は、家族特約があるカードでのみ対象です。

家族特約の範囲はカードによって異なります。dカード GOLDやdカード PLATINUMは配偶者と19歳未満の親族などが対象で治療費用は各50万円、三菱UFJカード ゴールドは配偶者・同居の両親・未婚の子で各200万円、エポスプラチナカードは生計を共にする親族で各200万円です。子どもの年齢制限がある点は特に見落としやすいので、条件を確認してから選んでください。

出発したあとにカードを作っても間に合いますか

間に合いません。多くのカードでは、カード入会日(または会員登録日の翌日)以降に出発する旅行が補償の対象と定められています。

すでに出発している場合は、インターネットで加入できる損害保険会社の海外旅行保険を検討しましょう。出発後でも加入できるプランを扱う会社があります。次回に備えるなら、旅行の予定が決まった段階でカードを申し込むのが確実です。

90日を超える長期滞在はどうすればいいですか

カード付帯保険は日本出国の翌日から起算して90日(楽天カードは出国日から3カ月)が上限のため、それを超える滞在はカバーできません。留学・駐在・ワーキングホリデーなどは、滞在日数に合わせた損害保険会社の長期プランで加入するのが基本です。

なお、留学先や一部の国では入国時に付保証明書の提示を求められることがあります。エポスカードや楽天カードでは付保証明書の発行に対応していますが、発行には時間がかかるため、必要な場合は出発の2週間前までに手配しましょう。

クレジットカードの保険で歯の治療は受けられますか

歯科治療は、カード付帯の海外旅行保険では対象外とされることが一般的です。損害保険会社の海外旅行保険でも、歯科治療は補償されないか、特約扱いになることが多い項目です。

出発前に歯の不安がある場合は、日本国内で治療を済ませておくのが確実です。実際の支払い可否は約款と特約に基づくため、気になる場合はカード会社の保険デスクに事前確認してください。

学生や社会人になりたてでも自動付帯のカードは作れますか

自動付帯が残っているのは主にゴールド以上の券種のため、申し込み条件は一般カードより厳しめです。ただし、ANA JCB一般カードのように年会費2,200円(税込・初年度無料)で自動付帯の枠を確保できるカードもあります。

学生や若手社会人の場合は、まず年会費無料の利用付帯カードで旅行代金を決済して条件を満たし、必要に応じて損害保険会社の保険を追加するのが現実的です。収入が安定してきたら、dカード GOLDや三菱UFJカード ゴールドのような年会費1万円前後のゴールド券種へ切り替えると、自動付帯の安心感が手に入ります。

まとめ|自動付帯のクレジットカードは治療費用と年会費のバランスで選ぶ

2026年の海外旅行保険は、「自動付帯が当たり前」だった時代から、「自動付帯を選んで持つ」時代へ変わりました。JCBは2023年4月、エポスカードは2023年10月、ダイナースクラブは2025年4月、三井住友カードは2025年10月と、改定が続いています。

そのなかでも、dカード GOLD・楽天プレミアムカード・エポスプラチナカード・三菱UFJカード ゴールド・Orico Card THE PLATINUM・三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス®・カード・dカード PLATINUM・ラグジュアリーカード チタン・ANA JCBワイドゴールドカード・ANA JCB一般カードは、いまも自動付帯が残っています。

選ぶときの優先順位は、①傷害・疾病治療費用の金額 ②家族特約の有無と範囲 ③救援者費用と賠償責任 ④年会費とのバランス ⑤旅行特典の順に見ていくのがおすすめです。年1回のアジア旅行なら年会費1万円台のゴールドで十分ですが、アメリカや家族旅行なら家族特約の厚いカードや損害保険会社の保険の追加まで含めて考えましょう。

そして、忘れてはいけないのが出発前の最終確認です。付帯保険は改定が多く、去年の内容が今年も同じとは限りません。旅行の予約を入れたら、その足でカード会社の公式サイトを開き、自動付帯か利用付帯か、治療費用がいくらかを確かめる。この習慣が、いざというときの数百万円を守ってくれます。