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2026.04.20

【2026年最新】海外旅行におすすめのクレジットカード7選|失敗しない選び方と現地での賢い使い方

「海外旅行に持っていくクレジットカードって、結局どれを選べばいいの?」

そう感じている方は多いのではないでしょうか。年会費、付帯保険、海外手数料、空港ラウンジ……比較ポイントが多すぎて、つい後回しになりがちです。しかしカード選びを間違えると、思わぬ高額医療費を自己負担することになったり、現地で支払いができず困ってしまうケースもあります。

この記事では、2026年最新情報をもとに海外旅行におすすめのクレジットカード7枚を厳選してご紹介します。さらに、競合サイトではあまり語られていない「2枚持ちで保険を上乗せする方法」や「現地での賢い使い方・帰国後にチェックすべきこと」まで、旅を安心して楽しむためのコツを丁寧にまとめました。読み終えるころには、あなたにぴったりの1枚(または組み合わせ)が見つかっているはずです。

海外旅行にクレジットカードが必須といえる5つの理由

海外旅行にクレジットカードを持っていくことは、もはやあると便利というレベルではなく、ないと困る必需品になっています。現金中心の旅行ではトラブルやコストが増えやすく、せっかくの旅が台無しになってしまうことも。ここからは、なぜクレジットカードが海外で欠かせないのか、その理由を5つの視点から具体的に見ていきましょう。

多額の現金を持ち歩かずに済んで安全

海外では日本以上にスリや置き引きのリスクがあります。現金をたくさん持ち歩くこと自体が、トラブルを呼び込む原因になりかねません。クレジットカードなら必要なときにだけ使えるので、財布の中身を最小限に抑えられます。万が一カードを紛失・盗難されても、カード会社に連絡すればすぐに利用を止められるため、被害を抑えやすいのも安心ポイントです。

海外旅行傷害保険で万一のケガや病気に備えられる

海外で病院にかかると、日本の健康保険が使えないため治療費が驚くほど高額になることがあります。たとえばアメリカで盲腸の手術を受けると、数百万円かかるケースも珍しくありません。多くのクレジットカードには海外旅行傷害保険が付帯しており、別途保険に加入しなくても一定の補償を受けられます。短期の旅行であれば、カード付帯の保険だけで十分カバーできることも多いです。

ホテルやレンタカーのデポジットに使える

海外のホテルやレンタカーでは、チェックイン時に「デポジット(保証金)」を求められることが一般的です。この支払いをクレジットカードで済ませれば、現金を大きく動かす必要がなく手続きもスムーズ。そもそもクレジットカードがないと部屋を貸してくれない宿泊施設もあるため、信頼性を示すパスポート代わりとしての役割も果たします。

両替よりお得になるケースが多い

現金を両替すると「日本円→現地通貨」「現地通貨→日本円」と2回の手数料がかかります。一方クレジットカードなら、決済時にカード会社の事務手数料(おおむね1.6〜3.0%)が1回かかるだけ。結果的に現金両替よりも合計コストが安くなることが多いのです。複数の国を旅行する場合も、いちいち両替する手間が省けます。

日本語サポートデスクで現地トラブルにも対応できる

主要なカード会社は、海外に日本語対応のサポートデスクを設けています。観光案内やレストラン予約はもちろん、パスポートの紛失・カードの盗難・病気のときも日本語で相談できます。初めての海外旅行や、英語が不安な方にとっては大きな心の支えになるでしょう。

海外旅行用クレジットカードの選び方6つのポイント

海外旅行用のクレジットカードを選ぶときは、国内用とは違う観点でチェックする必要があります。とくに保険の付帯条件や海外手数料は見落としがちですが、ここを軽く考えてしまうと現地で後悔することに。すべてを完璧に満たすカードはなかなかないので、ここで紹介する6つのポイントを参考に、自分にとって優先順位の高い項目から比較していきましょう。

行き先で使える国際ブランドかを確認する

国際ブランドによって、使いやすいエリアが異なります。世界的にもっとも加盟店が多いのはVisaとMastercardで、この2つのどちらかを持っていればまず困りません。JCBはハワイ・韓国・台湾など日本人観光客の多いエリアに強く、ラウンジや優待が豊富です。アメックスはアメリカや欧州の高級店で使える一方、地方や小規模店ではやや弱い傾向があります。

海外旅行保険は自動付帯か利用付帯かを見る

保険には2つのタイプがあります。

自動付帯 カードを持っているだけで保険が適用される
利用付帯 旅行代金や交通費をそのカードで支払うことで適用される

近年は多くのカードが利用付帯に変更されているので、出発前に空港までの電車代や航空券代をカードで支払う習慣をつけておくと安心です。

補償額は治療費用を最重視する

つい「死亡・後遺障害」の補償額に目がいきがちですが、実際の保険利用でもっとも多いのはケガや病気の治療費用です。数百万円単位の医療費が発生することもあるので、傷害治療費用・疾病治療費用の補償額が200万円以上あるカードを選ぶと安心感が増します。

海外事務手数料の低さで選ぶ

海外でカード決済をすると、為替レートに加えて1.6〜3.0%程度の事務手数料が上乗せされます。長期滞在や高額な買い物を予定している場合、この差が数千円〜数万円の違いになることも。手数料の低いカードを1枚持っておくとお得です。

空港ラウンジなど旅行向け特典の有無

ゴールドカード以上のクラスでは、国内外の空港ラウンジを無料で使えるサービスが付くことが多いです。ドリンクやWi-Fi、シャワーなどを無料で利用でき、フライト前の待ち時間が快適に。プライオリティ・パスが付帯するカードなら、世界1,500か所以上のラウンジが使えるようになります。

年会費とのバランスを考える

特典が豊富なほど年会費は高くなりがちです。年に1〜2回の旅行なら年会費無料カードで十分な場合も多いですが、頻繁に海外に行く方やラウンジを使いたい方はゴールド以上のカードのほうが結果的にお得になります。自分の旅行頻度と照らし合わせて選びましょう。

海外旅行におすすめのクレジットカード7選を徹底比較

ここからは、年会費無料の定番カードからハイクラスのゴールドカードまで、海外旅行に強いクレジットカードを7枚ピックアップしてご紹介します。それぞれ得意分野や対象となるユーザー層が異なるので、ご自身の旅行スタイルや予算に合わせて比較してみてください。まずは比較表で全体を俯瞰してから、個別の特徴をチェックしていきましょう。

カード名 年会費(税込) 国際ブランド 海外旅行傷害保険 主な特徴
エポスカード 無料 Visa 最高3,000万円(利用付帯) 年会費無料カードの中でも保険が手厚い
三井住友カード(NL) 無料 Visa/Mastercard 最高2,000万円(利用付帯) ナンバーレスでセキュリティが高い
JCBカードW 無料 JCB 最高2,000万円(利用付帯) 39歳以下限定で還元率が高い
楽天プレミアムカード 11,000円 Visa/Mastercard/JCB/AMEX 最高5,000万円(自動付帯+利用付帯) プライオリティ・パスが付帯
エポスゴールドカード 5,000円(条件達成で無料) Visa 最高5,000万円(利用付帯) ポイントの有効期限が無期限
JCBゴールド 11,000円 JCB 最高1億円(利用付帯) 補償と特典のバランスが良い
アメックス・ゴールド・プリファード 39,600円 AMEX 最高1億円 ハイクラス特典で旅を格上げ

エポスカード|年会費無料で保険が手厚い定番

エポスカード

年会費 永年無料
国際ブランド Visa
海外旅行傷害保険 最高3,000万円(利用付帯)
疾病治療費用 最高270万円
ポイント還元率 0.5%
こんな人におすすめ 年会費無料で保険を手厚くしたい人

エポスカードは、年会費無料カードの中でも海外旅行傷害保険の補償内容がトップクラスのカードです。とくに疾病治療費用が最高270万円と、年会費無料カードとしては破格の手厚さ。世界38都市にある「海外サポートデスク」では日本語でレストラン予約やトラブル相談ができるため、初めての海外旅行でも安心です。

なお2023年10月から自動付帯から利用付帯に変更されたため、出発前に空港までの交通費などをエポスカードで支払っておく必要があります。即日発行にも対応しているので、急ぎの旅行準備にも便利です。

三井住友カード(NL)|タッチ決済とセキュリティが強み

三井住友カード(NL)

年会費 永年無料
国際ブランド Visa/Mastercard
海外旅行傷害保険 最高2,000万円(利用付帯)
ポイント還元率 0.5%(対象店舗で最大7%)
発行スピード 最短10秒(即時発行)
こんな人におすすめ セキュリティとポイントを両立したい人

三井住友カード(NL)は、カード番号がカード券面に印字されていないナンバーレス仕様で、不正利用への耐性が高いのが特徴。海外でカードを差し出す場面が多い人にとって、スキミングや盗み見のリスクを下げられるのは大きな安心材料です。

対象のコンビニや飲食店でVisaのタッチ決済を使うと最大7%還元になるため、普段使いのメインカードとしても優秀。海外旅行傷害保険は2025年10月の改定により、出発前に旅行代金などの決済が必要な利用付帯となっています。

JCBカードW|39歳以下なら高還元

JCBカードW

年会費 永年無料
国際ブランド JCB
海外旅行傷害保険 最高2,000万円(利用付帯)
ポイント還元率 1.0%〜
申込条件 18〜39歳
こんな人におすすめ JCBブランドで高還元を狙いたい若年層

JCBカードWは、39歳以下しか申し込めない代わりに、ポイント還元率が常時1.0%以上と高めの年会費無料カード。一度発行すれば40歳以降も同じ条件で持ち続けられるので、若いうちに作っておくとお得です。

ハワイや韓国、台湾など日本人に人気の旅行先には「JCBプラザ」という日本語サポート拠点が設けられており、観光案内やレストラン予約、緊急時の対応まで受けられます。一部都市にはドリンクサービス付きの「JCBプラザ ラウンジ」もあり、旅の合間の休憩にも便利です。

楽天プレミアムカード|プライオリティ・パスが魅力

楽天プレミアムカード

年会費 11,000円
国際ブランド Visa/Mastercard/JCB/AMEX
海外旅行傷害保険 最高5,000万円(自動付帯+利用付帯)
ポイント還元率 1.0%〜
付帯特典 プライオリティ・パス(年5回まで無料)
こんな人におすすめ 海外の空港ラウンジを使いたい人

楽天プレミアムカードの最大の魅力は、世界1,500か所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」が付帯すること。通常なら年会費だけで数万円かかる会員資格が、本カードの年会費に含まれる形で持てます。ただし2025年以降、無料利用は年5回までに変更されているため、利用頻度を確認しておきましょう。

楽天市場での買い物がポイントアップしたり、楽天トラベルでも優遇されるなど、楽天経済圏をよく使う方ほどお得感が増すカードです。

エポスゴールドカード|招待で年会費無料化も狙える

エポスゴールドカード

年会費 5,000円(招待制または条件達成で無料)
国際ブランド Visa
海外旅行傷害保険 最高5,000万円(利用付帯)
ポイント有効期限 無期限
空港ラウンジ 国内主要空港で無料
こんな人におすすめ 低コストでゴールド特典を得たい人

エポスゴールドカードは、エポスカードを使い込むことで招待が届き、招待経由なら年会費が永年無料になるというユニークなカード。年間50万円以上利用すれば翌年以降も無料を維持でき、実質的にコストゼロでゴールド特典が手に入ります。

海外旅行傷害保険は最高5,000万円に増額され、国内の主要空港ラウンジも無料に。普段使いはエポスカード、ゴールドへステップアップして長く付き合うという流れがおすすめです。

JCBゴールド|手厚い補償と空港ラウンジ

JCBゴールド

年会費 11,000円(初年度無料の場合あり)
国際ブランド JCB
海外旅行傷害保険 最高1億円(利用付帯)
疾病治療費用 最高300万円
付帯特典 国内外の空港ラウンジ・航空機遅延保険
こんな人におすすめ 1枚で補償も特典もそろえたい人

JCBゴールドは、海外旅行傷害保険が最高1億円という大型の補償を備えたゴールドカード。傷害・疾病治療費用は最高300万円、救援費用は最高400万円、携行品損害は最高100万円と、幅広いトラブルに対応できます。

航空機遅延保険も付帯しており、フライトの遅延や手荷物の紛失といった「あるある」トラブルもカバー。国内主要空港のラウンジに加え、ハワイのホノルル空港ラウンジも無料で利用できます。

アメックス・ゴールド・プリファード|ハイクラスの旅をサポート

アメックス・ゴールド・プリファード

年会費 39,600円
国際ブランド American Express
海外旅行傷害保険 最高1億円
付帯特典 プライオリティ・パス(年2回まで無料)・手荷物無料宅配
ポイント還元率 1.0%(対象加盟店では3.0%)
こんな人におすすめ 旅の質にこだわりたい人

アメックス・ゴールド・プリファードは、年会費は高めながら旅行系の特典が充実したワンランク上のカードです。プライオリティ・パス(年2回まで無料、3回目以降は1回35USドル)や空港から自宅までの手荷物無料宅配サービス、対象ホテルの無料宿泊券がもらえる「フリー・ステイ・ギフト」など、旅をワンランク格上げする特典が満載。

Amazon・Yahoo!ショッピングなどの対象加盟店では100円ごとに3ポイント貯まるので、ネットショッピングが多い方ほどポイントの貯まり方も加速します。年会費を払う価値があるかどうかは、特典をどれだけ使いこなせるかで判断しましょう。

目的別|あなたに合う1枚はこれ

ここまで7枚のカードを紹介してきましたが、選択肢が多いとかえって迷ってしまう方もいるかもしれません。そこでこの章では、目的やライフスタイル別に「あなたに合うのはこの1枚」というおすすめを整理しました。当てはまるタイプを見つけて、カード選びの参考にしてみてください。

とにかく年会費を抑えたい人向け

エポスカード

コストを徹底的に抑えたいなら、エポスカードがベストな選択です。年会費は永年無料ながら、海外旅行傷害保険は最高3,000万円・疾病治療費用は最高270万円と、有料カードに引けを取らない内容。年に1〜2回の旅行であれば、これ1枚でも十分に役割を果たしてくれます。

学生・初めての海外旅行の人向け

JCBカードW

学生や20代の方にはJCBカードWがおすすめです。年会費無料でポイント還元率が常時1.0%以上、申し込みが39歳以下に限定されているため若い世代にぴったり。JCBプラザの日本語サポートがあるので、はじめての海外旅行でも心強いでしょう。

出張や旅行の頻度が高い人向け

楽天プレミアムカード

年に何度も海外に行く方は、楽天プレミアムカードかJCBゴールドを検討する価値があります。空港ラウンジや手厚い補償、航空機遅延保険などが標準で付くため、年会費の元はすぐ取れます。とくにラウンジを重視するなら楽天プレミアム、補償の充実度を重視するならJCBゴールドが向いています。

マイルを貯めて次の旅行につなげたい人向け

アメックス・ゴールド・プリファード

旅費そのものをポイントやマイルでまかないたい方には、アメックス・ゴールド・プリファードのような高還元のステータスカードがおすすめ。Amazonや対象加盟店では100円ごとに3ポイント貯まり、貯まったポイントはANAなど提携航空会社のマイルに交換できます。日常の支払いを集約するほど、次の旅行費用に還元しやすくなるカードです。

保険も手数料もカバーする「2枚持ち」の最適な組み合わせ方

多くのサイトでは「おすすめの1枚」を紹介して終わりですが、実は海外旅行のクレジットカードは2枚持ちが最強の組み合わせです。1枚で完結させようとせず、メインとサブで役割を分担させることで、お互いの弱点を補い合えるのが2枚持ちの大きなメリット。ここでは、なぜ2枚持ちが安心なのか、どう組み合わせれば効果的なのかを具体的に解説していきます。

なぜ1枚より2枚持ちが安心なのか

海外では、磁気不良やシステムエラーで突然カードが使えなくなることがあります。1枚しか持っていないと、その瞬間に支払い手段を失ってしまう恐れも。もう1枚予備カードを持っているだけで、こうしたトラブルを回避できます。スキミング被害でカードを止めざるを得ない場合にも、サブカードがあれば旅行を続けられます。

国際ブランドを分けるとトラブル時に強い理由

カードを2枚持つなら、国際ブランドはあえて分けるのがおすすめです。たとえばVisaとJCB、VisaとMastercardのように組み合わせれば、「このお店はVisaしか使えない」「ここはJCBが使える」といった対応の違いに柔軟に対応できます。とくにヨーロッパではMastercardが強く、北米ではVisaが定番というように地域差もあるため、ブランドを分けておくと安心感が違います。

メイン1枚+サブ1枚のおすすめ組み合わせ例

具体的な組み合わせ例をいくつか紹介します。

タイプ メイン サブ
年会費を抑えたい エポスカード(Visa) JCBカードW(JCB)
セキュリティ重視 三井住友カード(NL)(Visa) エポスカード(Visa以外)
頻繁に海外旅行 楽天プレミアムカード エポスゴールド

メインカードでポイントを貯めつつ、サブカードで保険を上乗せするのが基本の考え方です。

保険の補償額は合算できるって知ってた?

意外と知られていないのですが、クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は、複数のカードで補償額を合算できる項目があります。たとえば「傷害治療費用」「疾病治療費用」「携行品損害」などは、2枚分の補償額を足した金額まで補償される仕組みです(ただし「死亡・後遺障害」については合算できず、もっとも高い金額が適用されます)。

つまり、年会費無料カードを2枚組み合わせるだけで、ゴールドカード並みの治療費補償を実現できるのです。エポスカード+楽天カードの組み合わせは、合算戦略の定番として知られています。

現地でクレジットカードを賢く使うコツと帰国後にやるべきこと

どんなにいいカードを選んでも、使い方を間違えると損をしたり、思わぬトラブルに巻き込まれたりします。逆に言えば、ちょっとしたコツを知っているだけで、同じカードでも何倍もお得に・安全に使えるということです。ここでは、現地でカードを使うときの実践的なコツと、帰国後に必ずやっておきたいチェックポイントをまとめました。

支払い時は現地通貨建てを選ぶのが鉄則

海外でカード決済をすると、店員から「日本円(JPY)で支払いますか? 現地通貨で支払いますか?」と聞かれることがあります。一見、日本円のほうが分かりやすそうですが、日本円建てを選ぶとお店側で勝手に高めの為替レートが適用され、結果的に割高になってしまうケースがほとんどです。

迷わず「現地通貨(ローカル・カレンシー)」を選びましょう。これだけで数%お得になることもあります。

スキミング・不正利用を防ぐ持ち歩き方

スキミング(カード情報の不正読み取り)を防ぐには、ICチップ対応のカードを使い、できるだけ自分の目の届く範囲で決済してもらうことが大切です。ATMを使うときは、人通りの少ない場所や深夜の利用を避け、入力時に手で隠す習慣をつけましょう。ナンバーレスタイプのカードはカード番号が券面に印字されていないため、盗み見対策としても効果的です。

暗証番号(PIN)は出発前に必ず確認しておく

海外ではサインではなく、暗証番号(PIN)入力で決済することが一般的です。暗証番号を忘れていると、せっかくカードを持っていても使えない事態に。出発前にカード会社のWebサイトやアプリで暗証番号を確認(または再設定)しておきましょう。再設定は郵送になるため、最低でも1〜2週間前には手続きを済ませておくと安心です。

帰国後は利用明細と為替レートを必ずチェックする

帰国後にやってほしいのが、利用明細のチェックです。覚えのない請求がないか、為替レートが妥当かを確認しましょう。海外利用分は1〜2か月遅れて反映されることもあるので、旅行から戻ってしばらくは明細をこまめに見る習慣をつけるのがおすすめ。万一不正利用の疑いがあれば、すぐにカード会社に連絡すれば補償を受けられます。

海外でクレジットカードを使うときの注意点

海外でクレジットカードを使う際には、日本国内では起こりにくいトラブルに遭遇することもあります。「カードがあるから大丈夫」と油断していると、肝心なときに使えなかったり、補償が受けられなかったりすることも。事前に知っておけば防げることばかりなので、出発前にしっかり確認しておきましょう。

暗証番号がわからないと使えないことがある

前述のとおり、海外ではPIN入力が必須の場面が多くあります。とくにヨーロッパではサインが認められないこともあるため、必ず暗証番号を覚えておきましょう。

利用限度額が足りなくならないよう事前確認を

海外旅行ではホテル代やレストラン代など、高額な支払いが続くことがあります。気づかないうちに利用限度額に達してしまい、支払いができなくなるトラブルも珍しくありません。出発前にカード会社へ連絡すれば、一時的に増額してもらえる場合もあります。

利用付帯の保険は出発前の支払いが必要

利用付帯の保険を有効にするには、出発前に旅行代金や交通費をそのカードで支払っておく必要があります。「カードを持っていれば自動で適用される」と思い込んでいると、いざというときに保険が使えないことも。出発前にSuicaチャージや空港までのタクシー代をカード払いにしておくだけでも条件を満たせる場合があります。

磁気不良やIC不良に備えて予備カードを持つ

カードは長く使っていると、磁気不良やICチップの故障が起きることがあります。1枚しか持っていかないと、現地で使えなくなった瞬間にお手上げです。前述の2枚持ち戦略にもつながりますが、必ず予備のカードを別の財布に入れて持ち歩くようにしましょう。

海外旅行のクレジットカードに関するよくある質問

最後に、海外旅行のクレジットカードについて読者の方からよく寄せられる質問にお答えします。「枚数」「現金とのバランス」「子どもの保険」など、いざ準備を始めると気になってくるポイントを中心にまとめましたので、出発前のチェックリストとしてお役立てください。

クレジットカードは何枚持っていけばいい?

最低でも2枚、できれば国際ブランドの異なる2〜3枚を持っていくのが理想です。1枚をメイン、1枚を保険・予備として使い分けると安心。財布とは別の場所に分けて保管すると、紛失・盗難リスクをさらに減らせます。

デビットカードやプリペイドカードでも代用できる?

デビットカードやプリペイドカードでも基本的な支払いは可能ですが、ホテルやレンタカーのデポジットには使えないことが多いのが弱点。さらに海外旅行傷害保険は付帯していないことがほとんどなので、メインの決済手段としてはクレジットカードを優先しましょう。

現金はどのくらい持っていくべき?

行き先や日数によりますが、1日あたり50〜100ドル相当を目安に、緊急用として用意しておくと安心です。チップ文化のある国や、屋台や市場など現金しか使えないお店もあります。すべてをカードでまかなおうとせず、ある程度の現金を併用するのがおすすめです。

海外で使えなかったときはどうすればいい?

まずは別ブランドの予備カードで支払いを試みましょう。それでもダメな場合は、カード会社の海外サポートデスクに連絡を。場合によっては不正利用検知システムが働いて一時的に止められていることもあるので、本人確認をすれば再開してもらえます。

子どもの分の保険はどうカバーする?

家族カードでも本会員と同じ補償が受けられる場合があります。また、ゴールドカードやプラチナカード以上では「家族特約」が付くことがあり、家族カードを発行できない年齢の子どもでも補償を受けられます。家族で旅行するなら家族特約付きのカードを1枚持っておくと安心です。

まとめ|自分に合う1枚と組み合わせで、安心して海外旅行を楽しもう

海外旅行に持っていくクレジットカードは、「年会費」「保険」「手数料」「特典」のバランスで選ぶのが基本です。年に1〜2回の旅行ならエポスカードのような年会費無料カードで十分。頻繁に旅行する方や旅の質を高めたい方は、ゴールドカード以上を検討するとよいでしょう。

そして、本記事でとくにお伝えしたかったのが「2枚持ち戦略」と「現地での使い方」。1枚に頼り切らず、国際ブランドを分けて補償も合算する。現地では現地通貨建てを選び、PINや暗証番号も忘れずに。こうした小さな工夫が、旅行中の安心感を大きく変えてくれます。

カードはあくまで旅を快適にする道具です。自分のスタイルに合った1枚(または組み合わせ)を見つけて、心から楽しめる海外旅行を実現してください。