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2026.10.29

マイルが貯まるクレジットカードおすすめ11枚を比較【2026年最新】ANA・JAL還元率と年会費で選ぶ

マイルが貯まるクレジットカードおすすめランキング|マイルを賢く貯めたい方へ!還元率・年会費・特典で比較の文字と無地のカード3枚、飛行機・地球のアイコン

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「毎日の支払いでマイルを貯めて、いつか家族で特典航空券に乗りたい」「ANAとJAL、どっちのカードを選べばいいのか分からない」と迷っていませんか。

マイルが貯まるクレジットカードは、年会費2,200円のものから8万円を超えるものまで幅が広く、同じ「マイル還元率1.0%」でも、移行手数料や年間の移行上限、ボーナスマイルの有無で1年に貯まる量がまったく変わります。基準を決めずに選ぶと、年会費のわりにマイルが貯まらなかったり、貯める前に期限切れで失効したりと、もったいない結果になりがちです。

そこでこの記事では、2026年最新のマイルが貯まるクレジットカード11枚を、マイル還元率・年会費・ボーナスマイル・移行条件の4軸で徹底比較しました。さらに、ANAマイルとJALマイルの貯まりやすさの違い、年間の利用額別に特典航空券まで何年かかるかの試算、マイルを効率よく貯めるコツまで具体的に解説します。

最後まで読めば、自分の飛行機の乗り方と生活費の額に合った1枚が決まり、ムダな年会費を払わずに旅費を浮かせられるようになります。

マイルが貯まるクレジットカードとは?提携型と交換型の2タイプをわかりやすく解説

マイルが貯まるクレジットカードは、大きく分けると航空会社と提携していてマイルが直接貯まる「提携型」と、いったんカード会社のポイントを貯めてから好きな航空会社のマイルへ移す「交換型」の2種類しかありません。この違いを先に押さえておくと、11枚の比較がぐっと分かりやすくなります。

ANAカード・JALカードなど航空会社の提携型カード

提携型は、ANAやJALのロゴが入った「ANAカード」「JALカード」と呼ばれるグループのことです。カードを使うとマイル(または自動でマイルに変わるポイント)が直接貯まり、飛行機に乗ったときのボーナスマイルが付くのが最大の特徴です。

具体的には、JALカードなら入会後に初めて搭乗したときの入会搭乗ボーナス、毎年最初の搭乗でもらえる初回搭乗ボーナス、搭乗ごとにフライトマイルが上乗せされるボーナスの3つが用意されています。JALカード CLUB-Aゴールドカードなら入会搭乗ボーナス5,000マイル、毎年初回搭乗ボーナス2,000マイル、搭乗ごとにフライトマイルの25%が上乗せされます。ANAカードも同じ考え方で、ANA JCB ワイドゴールドカードは入会・継続ごとに2,000マイル、搭乗ごとに区間基本マイレージの25%が加算されます。

デメリットは、貯めたマイルの行き先がそのカードを発行した航空会社に固定されることです。ANAカードで貯めたマイルをJALの便に使うことはできません。年に数回でも飛行機に乗る人、乗る航空会社が決まっている人には、提携型のほうが圧倒的に有利です。

貯めたポイントを後からマイルに移す交換型カード

交換型は、アメリカン・エキスプレスやマリオットのように、まずカード独自のポイントを貯めて、あとから好きな航空会社のマイルへ移すタイプです。移行先を後から決められるので、行き先や特典航空券の空席状況に合わせて使い分けられるのが強みになります。

たとえばアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは、ANA・JALを含む13社の提携航空会社へ1,000ポイント=1,000マイルのレートで移行できます。Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードなら、約40社の提携航空会社に3ポイント=1マイルで移行でき、60,000ポイントをまとめて移すごとに5,000マイルのボーナスが付きます。

注意したいのは、移行に条件が付くことがある点です。アメリカン・エキスプレスの場合、ANAマイルへの移行だけは年間40,000マイルまでという上限があり、さらにANAコースへの年間参加費5,500円(税込)が必要になります。一方でJALをはじめANA以外の航空会社には上限がありません。飛行機にほとんど乗らず、日常の支払いだけでマイルを貯めたい人は交換型が向いています。

マイル還元率の見方|100円1マイルと1,000円10マイルは同じではない

マイル還元率は「支払った金額に対して何マイル貯まるか」を示す数字で、100円につき1マイルなら1.0%、200円につき1マイルなら0.5%です。ここで混乱しやすいのが、カード会社によって「何円ごとにポイントが1つ付くか」という刻みが違うことです。

100円=1マイルのカードは、税込み1,234円の支払いで12マイル貯まります。一方、1,000円=10マイルのカードは同じ1,234円でも1,000円分しか計算されず10マイルにとどまります。還元率はどちらも1.0%ですが、端数が切り捨てられる回数が多いほど実際の獲得マイルは減ります。コンビニやドラッグストアのような少額決済が多い人ほど、刻みの細かいカードのほうが有利です。

もうひとつの落とし穴が移行手数料です。ANA JCB一般カードは200円ごとに1 J-POINTが貯まり、1ポイント=2マイルの2マイルコースを選べば還元率1.0%になりますが、このコースには年5,500円(税込)の移行手数料がかかります。年間55万円の利用で5,500マイル多く貯まる計算なので、それ未満の人は手数料無料の1マイルコース(還元率0.5%)のほうが得になります。還元率だけでなく、手数料を引いた実質の取り分で比べてください。

マイルとポイントのちがいと、1マイルあたりの価値の目安

マイルは航空会社が発行する独自の単位で、1マイル=1円と決まっているわけではありません。何に交換するかで価値が2倍以上変わるのがポイントとの大きな違いです。

分かりやすいのが国内線の特典航空券です。ANA国内線特典航空券は、東京〜沖縄(801〜1,000マイル区間)の片道がローシーズン8,000マイル、レギュラーシーズン9,500マイル、ハイシーズン12,000マイルで交換できます(ANA国内線特典航空券 シーズン・必要マイルチャート)。この区間の普通運賃が片道4万円前後になる時期にレギュラーシーズンの9,500マイルで交換できれば、1マイルあたり4円を超える価値になります。

反対に、マイルを電子マネーや提携ポイントに交換すると1マイル=1円前後まで下がるのが一般的です。つまり、マイルは特典航空券、それも運賃が高くなる時期や距離の長い路線に使ってこそ価値が出る仕組みです。「1万マイル貯まった=1万円分」と考えると実力を見誤るので、特典航空券に換算したときの金額で価値を測るようにしましょう。

マイルが貯まるクレジットカードの選び方6つ

マイル系のカードは年会費もスペックも幅が広く、なんとなく還元率だけで選ぶと失敗します。ここでは申し込む前に必ず確認したい6つの基準を、判断の目安となる数字とあわせて説明します。

まず貯めるマイルをANA・JAL・海外系のどれかに決める

最初に決めるべきは、カードの種類ではなく「どこのマイルを貯めるか」です。ANAマイルとJALマイルは合算できず、分散させるとどちらも特典航空券に届かないまま期限切れになります。

判断の軸は普段使う空港と路線です。羽田・成田発で国内出張が多い人、スターアライアンス便で欧州やアジアに行く機会がある人はANAが有利です。一方、地方路線の選択肢を重視する人や、ハワイ路線をエコノミー往復40,000マイルという分かりやすい設定で狙いたい人はJALが向いています。国内線に限れば、JALは片道4,500マイルから交換でき、ANAは片道6,000マイルからなので、短距離の離島路線や九州・沖縄エリアの移動が多い人にはJALの下限の低さが効いてきます。

行き先が決まっていない、あるいはヨーロッパ系・中東系の航空会社も使いたいという人は、後から移行先を選べる交換型が正解です。アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードならANA・JALを含む13社、Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードなら約40社に振り分けられます。

マイル還元率は1.0%以上を目安にする

日常の支払いで貯めるなら、マイル還元率1.0%が最低ラインと考えてください。0.5%のカードで年間200万円を使っても1万マイルにしかならず、東京〜沖縄の往復にすら届きません。1.0%あれば同じ200万円で2万マイル貯まり、国内往復が1回分見えてきます。

1.0%を確保する方法はカードごとに違います。JALカードは年4,950円(税込)のJALカードショッピングマイル・プレミアムに加入すると200円=1マイルが100円=1マイルになり、CLUB-Aゴールドカード以上ならこの登録料が無料で自動付帯します。ANA JCBカードは2マイルコースを選ぶと200円=2マイルになり、ワイドゴールドカード以上なら年5,500円(税込)の移行手数料が無料です。上位カードは年会費が高いかわりに、還元率を上げるためのオプション料金が込みになっていると理解すると選びやすくなります。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードのように、SAISON MILE CLUBへ登録するとJALマイル最大1.125%になる変則的な仕組みもあります。数字だけを見ず、その還元率を出すために何円の追加費用が必要かをセットで確認しましょう。

年会費とボーナスマイルのバランスで元が取れるか見る

マイル系カードは年会費が高いものが多いので、年会費に対して何マイル返ってくるかを先に計算しておくと後悔しません。目安はシンプルで、「年間の利用額×還元率+確実にもらえるボーナスマイル」が年会費を上回るかどうかです。

たとえばANA JCB ワイドゴールドカードは年会費15,400円(税込)ですが、入会・継続ごとに2,000マイルが確実にもらえ、移行手数料5,500円も不要です。年間150万円を使えば15,000マイル+継続2,000マイルで17,000マイル。これを1マイル2円で評価すれば34,000円相当となり、年会費は十分に回収できます。反対に年間の利用額が50万円程度なら、年会費2,200円のANA JCB一般カードのほうが手残りは多くなります。

飛行機に乗る回数も見逃せません。JALカード CLUB-Aゴールドカードは毎年初回搭乗ボーナス2,000マイル、搭乗ごとにフライトマイル25%上乗せが付くため、年に4〜5回乗る人なら普通カードとの差額をボーナスだけで埋められます。乗らない人が上位カードを持つと年会費だけが重くなる点は意識しておきましょう。

マイルの有効期限と年間の移行上限を確認する

ANAマイル・JALマイルとも、有効期限は積算した月から36か月後の月末までです。毎月コツコツ貯めても、3年で使い切れる量に達しなければ古い分から順に消えていきます。

この弱点を補えるのが、ポイントの有効期限が無期限のカードです。ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードとANAダイナースカードはポイント自体に期限がなく、必要なタイミングでまとめてマイルに移せます。学生ならJALカード naviが在学中はマイル無期限なので、4年かけて特典航空券を狙えます。

もうひとつ見落としがちなのが年間の移行上限です。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードはANAマイルへの移行が年間40,000マイルまでに制限されます。年間400万円以上を使う予定があるなら、上限のないANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードやANAダイナースカードのほうが素直に貯まります。セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードのSAISON MILE CLUBも年間150,000マイルが上限です。

入会キャンペーンでもらえるマイル数を比べる

マイル系カードは入会キャンペーンだけで1〜2年分の獲得量に相当することがあり、スタートダッシュの差がそのまま特典航空券の早さにつながります。

2026年10月時点で規模が大きいのはアメリカン・エキスプレス系です。アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは、入会後4か月以内に合計100万円、6か月以内に合計200万円を利用するなどの条件達成で最大120,000ポイント(=最大120,000マイル相当)。ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは2026年9月2日から11月4日までの入会が対象で、入会後3か月以内に合計200万円以上の利用で最大128,000マイル相当と、提携カードとしては過去最大級の水準です。

ただし、達成条件の金額と期限を必ず確認してください。3か月で200万円という条件は、住宅リフォームや税金の納付など大きな支払いの予定がなければ現実的ではありません。届かない条件を追って無駄な買い物をすると本末転倒なので、自分の年間利用額から逆算して狙える特典を選びましょう。キャンペーンの内容と期間は変更されるため、申し込み前に各カードの公式サイトで最新の条件を確認するのが確実です。

空港ラウンジや旅行保険など旅先で効く付帯サービス

マイルを貯める目的が旅行である以上、旅先で使える付帯サービスも実質的なリターンとして計算に入れるべきです。

空港ラウンジは各社で内容が違います。ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは国内空港のPOWER LOUNGE PREMIUMを同伴者1名まで回数制限なしで利用でき、アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは国内28空港39か所とホノルルのラウンジを同伴者1名まで無料、さらにプライオリティ・パスが年2回まで無料で使えます。ANAダイナースカードはプライオリティ・パスのプレステージ会員が付帯し、世界中のラウンジを回数無制限で利用できます。

旅行傷害保険も金額と適用条件を見ておきましょう。ANA JCB ワイドゴールドカードは海外旅行傷害保険が最高1億円、JALカード CLUB-Aゴールドカードは最高5,000万円が付帯します(付帯条件は各社公式で要確認)。なお、ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードの旅行保険は利用付帯のため、旅費をそのカードで支払わないと補償が受けられない点に注意してください。海外での使い方を詳しく知りたい方は海外旅行におすすめのクレジットカードの記事もあわせて参考にしてみてください。

マイルが貯まるクレジットカードおすすめ11枚を徹底比較

ここからは、ANAマイル・JALマイル・海外系マイルのそれぞれで実力のある11枚を、マイル還元率・年会費・確実にもらえるボーナスマイル・移行の条件で比較します。表の中のカード名や券面画像をタップすると、そのカードの詳細セクションへ移動できます。

順位 カード 年会費
(税込)
貯まる
マイル
マイル
還元率
入会・継続
ボーナス
1位 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
39,600円 ANA・JALなど13社 1.0% 継続でトラベルクレジット10,000円分
2位 ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのカード券面
ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
42,900円 ANAマイル 1.0% 継続2,000マイル
3位 JAL CLUB-Aゴールドカード
JAL CLUB-Aゴールドカード
17,600円〜 JALマイル 1.0% 入会搭乗5,000マイル
毎年初回搭乗2,000マイル
4位 ANA JCB ワイドゴールドカードのカード券面
ANA JCB ワイドゴールドカード
15,400円 ANAマイル 1.0% 入会・継続2,000マイル
5位 Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム
Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
82,500円 約40社の
提携航空会社
3ポイント=
1マイル
毎年15泊分の宿泊実績
6位 JAL アメリカン・エキスプレス・カードのカード券面
JAL アメリカン・エキスプレス・カード
6,600円 JALマイル 0.5%
(オプション加入で1.0%)
入会搭乗1,000マイル
毎年初回搭乗1,000マイル
7位 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
11,000円
(初年度無料)
JALマイル 最大1.125% なし
8位 ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
2,200円
(初年度無料)
ANAマイル 0.5%
(2マイルコースで1.0%)
入会・継続1,000マイル
9位 ANA JCB一般カード
ANA JCB一般カード
2,200円
(初年度無料)
ANAマイル 0.5%
(2マイルコースで1.0%)
入会・継続1,000マイル
10位 JALカード naviのカード券面
JALカード navi
在学中無料 JALマイル 1.0% 入会2,000マイル
初搭乗1,000マイル
11位 ANAダイナースカードのカード券面
ANAダイナースカード
33,000円 ANAマイル 1.0% 入会・継続2,000マイル

1位 アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード|ANAもJALも選べる交換型の本命

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

年会費(税込) 39,600円(家族カード2枚まで無料/3枚目以降19,800円)
ポイント付与 100円=1ポイント(対象加盟店では100円=3ポイント/ボーナスは年間10,000ポイントまで)
マイル移行先 ANA・JALを含む提携航空会社13社
移行レート 1,000ポイント=1,000マイル(マイル還元率1.0%)
移行の条件 メンバーシップ・リワード・プラス(通常年3,300円)が無料で自動登録/ANAのみ年間40,000マイルまで+ANAコース参加費5,500円
継続特典 トラベルクレジット10,000円分(2万円以上のホテル予約に利用可)
無料宿泊特典 年間200万円以上の利用と継続でフリー・ステイ・ギフト(対象ホテル1泊2名分)
空港ラウンジ 国内28空港39か所+ホノルルを同伴者1名まで無料/プライオリティ・パスは年2回まで無料
旅行保険 海外旅行傷害保険 最高1億円(利用付帯)
入会特典 条件達成で最大120,000ポイント
メリット
  • ANA・JALを含む13社に1,000ポイント=1,000マイルで移行でき、行き先や空席状況に合わせて移行先を後から選べる
  • 通常年3,300円のメンバーシップ・リワード・プラスが無料で自動登録され、追加費用なしでマイル還元率1.0%を確保できる
  • 毎年の継続でトラベルクレジット10,000円分がもらえ、年会費の4分の1を実質的に取り戻せる
  • 年間200万円以上の利用でフリー・ステイ・ギフトが付き、宿泊費まで含めた旅費全体を圧縮できる
デメリット
  • ANAマイルへの移行だけは年間40,000マイルまでの上限があり、別途ANAコース参加費5,500円が必要
  • 年会費39,600円は高めで、年間100万円程度の利用では継続特典を含めても回収しきれない場合がある
  • 飛行機の搭乗ボーナスマイルは付かないため、乗る回数が多い人は提携型のほうが有利になる

アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードの強みは、ANAとJALの両方を1枚で狙える柔軟さです。ANAカードやJALカードは貯めたマイルの行き先が固定されますが、このカードはポイントのまま置いておき、特典航空券の空席が取れたほうへ移行できます。家族旅行の予約でANAが満席だったときにJALへ切り替える、といった動き方ができるのは交換型ならではの利点です。

年会費39,600円という数字だけを見ると高く感じますが、継続時のトラベルクレジット10,000円分と、年間200万円の利用で得られるフリー・ステイ・ギフトを金額に直すと印象が変わります。対象ホテルの1泊2名分は3万〜5万円相当になることも珍しくないため、年間200万円以上をこのカードに集約できる人なら、マイルを差し引いても年会費以上のリターンが見込めます。ただしANAマイルは年間40,000マイルが上限なので、ANA一本で大量に貯めたい人は次に紹介するANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードのほうが素直です。特典の使い切り方はアメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファードの特典解説で詳しくまとめています。

2位 ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード|2026年9月の刷新でANAマイルの貯まり方が一段と強化

ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのカード券面

年会費(税込) 42,900円(家族カード21,450円)
ポイント付与 100円=1ポイント(ANAグループでの利用は100円=2ポイント)
マイル移行 1,000ポイント=1,000マイル/移行手数料無料・登録不要・年間上限なし
ポイント有効期限 無期限
ボーナスマイル 継続時2,000マイル/搭乗ごとに区間基本マイレージの25%
年間利用ボーナス 年間400万円以上の利用で15,000マイル(2027年1月開始)
空港ラウンジ POWER LOUNGE PREMIUMを同伴者1名まで無料・回数制限なし
ダイニング特典 対象レストランで20%キャッシュバック(年間最大2万円)
旅行保険 利用付帯(旅費をカードで支払った場合に適用)
入会特典 2026年9月2日〜11月4日の入会で最大128,000マイル相当(入会後3か月以内に合計200万円以上の利用など)
メリット
  • ANAマイルへの移行に手数料も年間上限もなく、使った分だけ青天井でマイルを積み上げられる
  • ポイントの有効期限が無期限なので、36か月というANAマイルの期限を気にせず長期で貯められる
  • 搭乗ごとに区間基本マイレージの25%が加算され、継続だけでも毎年2,000マイルが確実にもらえる
  • POWER LOUNGE PREMIUMを同伴者1名まで回数無制限で使えるため、家族や同僚との出発前が快適になる
デメリット
  • 2026年9月の刷新で年会費が34,100円から42,900円に上がり、維持コストの負担は重くなった
  • 旅行保険は利用付帯のため、旅費をこのカードで払わないと補償されない
  • 貯まるのはANAマイルだけで、JAL便を使いたい場面では活用できない

ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは、2026年9月2日にANAアメックス提携カードとして発行以来はじめての全面刷新を受けました。券面がANAの尾翼をモチーフにした新デザインへ変わっただけでなく、ダイニングでの20%キャッシュバックや年間利用ボーナスマイルが新設され、マイルを軸にした特典が厚くなっています。

最大の魅力は移行の自由度です。ANAマイルへの移行は登録不要・手数料無料・年間上限なしで、1,000ポイント=1,000マイルの等価交換ができます。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードがANAマイル年間40,000マイルまでに制限されるのとは対照的で、年間300万円、400万円と使う人ほど差が開きます。さらにポイント自体が無期限なので、「マイルにすると3年で消える」という悩みからも解放されます。入会キャンペーンは2026年11月4日までの期間限定で最大128,000マイル相当と大きいので、検討しているなら期限を意識しておきましょう。ANAカード全体の比較はANAカードおすすめランキングも参考になります。

3位 JAL CLUB-Aゴールドカード|JALマイル1.0%とボーナスマイルで王道に貯まる

JAL CLUB-Aゴールドカード

年会費(税込) 17,600円(Visa/Mastercard/JCB)/家族会員8,800円
※JALカードSuica版・JAL アメリカン・エキスプレス版は20,900円
マイル付与 100円=1マイル(JALカード特約店では100円=2マイル)
ショッピングマイル・
プレミアム
自動付帯(通常は年4,950円)
入会搭乗ボーナス 5,000マイル
毎年初回搭乗ボーナス 2,000マイル
搭乗ボーナス フライトマイルの25%を上乗せ
空港ラウンジ 提携カード会社の国内空港ラウンジを利用可
旅行保険 海外旅行傷害保険 最高1億円(自動付帯分5,000万円+カード利用条件分5,000万円)
申込資格 20歳以上で本人に安定継続収入のある方
メリット
  • 年4,950円のJALカードショッピングマイル・プレミアムが自動付帯し、追加費用なしで100円=1マイルになる
  • 入会搭乗5,000マイル・毎年初回搭乗2,000マイルと、乗るだけで受け取れるボーナスが手厚い
  • 搭乗ごとにフライトマイルが25%上乗せされるので、出張で乗る回数が多い人ほど効率が上がる
  • 海外旅行傷害保険は最高1億円で、うち5,000万円は自動付帯のため旅費をどのカードで払っても補償される
デメリット
  • 貯まるのはJALマイルのみで、ANA便やスターアライアンス系の路線では使えない
  • ブランドによって年会費が変わり、JALカードSuica版やJAL アメリカン・エキスプレス版は20,900円と高くなる
  • 飛行機にほとんど乗らない人は、ボーナスマイルの分だけ年会費のもとが取りにくい

JAL CLUB-Aゴールドカードは、JALマイルを貯めるうえで一番バランスの取れた1枚です。JALカードは通常200円=1マイルで、100円=1マイルにするには年4,950円のJALカードショッピングマイル・プレミアムが必要ですが、CLUB-Aゴールドカードはこれが自動付帯になります。年会費17,600円のうち約5,000円がこのオプション分だと考えれば、実質のゴールド代は1万2,000円台という計算です。

ボーナスマイルの設計も明快です。入会後に初めて搭乗すると5,000マイル、その後は毎年最初の搭乗で2,000マイル、さらに搭乗ごとにフライトマイルの25%が上乗せされます。東京〜沖縄を年に2往復する人なら、フライトマイルの上乗せと初回搭乗ボーナスだけで3,000〜4,000マイルほど積み増せる計算です。飛行機に年数回乗る人にとっては、還元率1.0%の日常決済とボーナスマイルの二重取りが効いてきます。JALカードの券種選びで迷っている方はJALカードのマイル還元率比較もあわせて確認してみてください。

4位 ANA JCB ワイドゴールドカード|年会費15,400円でANAマイル1.0%を狙える実用派

ANA JCB ワイドゴールドカードのカード券面

年会費(税込) 15,400円(家族会員4,400円)
ポイント付与 200円=1 J-POINT
マイル移行 2マイルコースで1ポイント=2マイル(マイル還元率1.0%)
移行手数料 無料(一般カードは2マイルコースに年5,500円が必要)
入会・継続ボーナス それぞれ2,000マイル
搭乗ボーナス 区間基本マイレージの25%
旅行保険 海外旅行傷害保険 最高1億円/国内航空傷害保険 最高5,000万円
向いている人 年間150万円前後をカードに集約し、ANA便に年2〜4回乗る人
メリット
  • 年5,500円の移行手数料が無料になるため、実質の負担はゴールドカードとして軽い部類に入る
  • 入会・継続それぞれ2,000マイルがもらえ、搭乗ボーナスも上位カードと同じ25%が適用される
  • 海外旅行傷害保険が最高1億円と、この年会費帯では手厚い補償が付く
  • 200円=1 J-POINTの刻みなので、公共料金など定額の支払いを寄せると計算が読みやすい
デメリット
  • 200円単位のポイント付与のため、少額決済が多いと端数の切り捨てが積み重なる
  • ANAマイル専用で、他社のマイルやホテルポイントへは振り分けられない
  • 年間の利用額が50万円程度だと、年会費2,200円のANA JCB一般カードのほうが手残りは多くなる

ANA JCB ワイドゴールドカードは、ANAマイルを1.0%で貯めるための最小コストに近い1枚です。ANAカードで還元率1.0%を出すには2マイルコースが必須ですが、一般カードでは年5,500円の移行手数料がかかります。ワイドゴールドカードはこれが無料になるため、年会費15,400円との差額は実質1万円弱。そこに入会・継続ボーナス2,000マイルが加わるので、ゴールドの入り口として非常に現実的です。

年間150万円をこのカードに集約すると7,500 J-POINT=15,000マイルが貯まり、継続ボーナス2,000マイルを合わせて17,000マイルになります。東京〜沖縄のレギュラーシーズン往復(9,500マイル×2=19,000マイル)まであと一歩という水準です。出張や帰省でANA便に年2〜4回乗るなら、搭乗ボーナス25%の上乗せで往復分に届くと考えてよいでしょう。
※利用加盟店や交換商品等によりポイント付与条件や還元率は異なる場合があります。

5位 Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード|40社以上の航空会社にマイルを振り分けられる

Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム

年会費(税込) 82,500円(家族カード1枚無料/2枚目以降41,250円)
ポイント付与 カード利用でMarriott Bonvoyポイントが貯まり、Marriott Bonvoy参加ホテルでの支払いはさらに加算(倍率は公式のサービスガイドを確認)
マイル移行先 約40社の提携航空会社(ANA・JALを含む)
移行レート 3ポイント=1マイル/60,000ポイント移行ごとに5,000マイルのボーナス
入会特典 入会後3か月以内に30万円以上の利用で10,000ボーナスポイント
無料宿泊特典 年会費の支払いに加え年間400万円以上の利用で、最大75,000ポイントまでの1泊
宿泊実績 入会時・更新時に毎年15泊分をプレゼント
会員資格 利用額に応じてプラチナエリートへのアップグレードが可能
メリット
  • 移行先が約40社と圧倒的に広く、ANA・JAL以外の航空会社で特典航空券を取りたいときに強い
  • 60,000ポイントをまとめて移すごとに5,000マイルのボーナスが付き、実質の交換レートが改善する
  • 毎年15泊分の宿泊実績がもらえるため、上位会員資格の維持がしやすい
  • Marriott Bonvoy参加ホテルでの支払いはポイントが上乗せされ、出張で宿泊が多い人ほど貯まりやすい
デメリット
  • 2025年8月21日の改定で年会費が49,500円から82,500円へ大幅に上がった
  • 3ポイント=1マイルの移行レートなので、マイルだけを目的にすると他のカードより効率は劣る
  • 無料宿泊特典の条件が年間400万円以上と重く、利用額が届かないと年会費の回収が難しい

Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードは、マイル専用というよりホテルとマイルの両取りを狙うカードです。貯まるのはMarriott Bonvoyポイントで、これを約40社の提携航空会社へ3ポイント=1マイルで移行できます。ANAとJALの二択ではなく、シンガポール航空やブリティッシュ・エアウェイズなど海外の航空会社も含めて選べるため、乗り継ぎを使った旅程を組みたい人には唯一無二の選択肢になります。

ただし、マイルの効率だけで見ると移行レートは3ポイント=1マイルで、ANAカードやJALカードのような1.0%の直行ルートにはかないません。このカードが本領を発揮するのは、Marriott Bonvoy参加ホテルでの宿泊が多くポイントの上乗せを受けられる人と、年間400万円以上を使って無料宿泊特典まで取りに行く人です。現行の年会費82,500円(税込)は2025年8月の改定で上がった金額なので、以前の情報をもとに検討していた方は必ず現在の水準で計算し直してください。

6位 JAL アメリカン・エキスプレス・カード|年会費6,600円から始めるJALマイル生活

JAL アメリカン・エキスプレス・カードのカード券面

年会費(税込) 6,600円(家族会員2,750円)
マイル付与 200円=1マイル(ショッピングマイル・プレミアム加入で100円=1マイル)
ショッピングマイル・
プレミアム
年4,950円(加入すると特約店では100円=2マイル)
入会搭乗ボーナス 1,000マイル
毎年初回搭乗ボーナス 1,000マイル
搭乗ボーナス フライトマイルの10%を上乗せ
旅行保険 海外旅行傷害保険 最高3,000万円(自動付帯1,000万円+利用付帯2,000万円)
空港ラウンジ カード会社ラウンジを本人・同伴者1名まで無料
向いている人 年に1〜2回JAL便に乗り、まずは小さくJALマイルを始めたい人
メリット
  • 年会費6,600円と入りやすく、JALカードの入会搭乗ボーナス・毎年初回搭乗ボーナスをしっかり受け取れる
  • 一般カードながらカード会社ラウンジを同伴者1名まで無料で使える
  • 海外旅行傷害保険が最高3,000万円で、うち1,000万円は自動付帯なので持っているだけで備えになる
  • ショッピングマイル・プレミアムに加入すれば100円=1マイル、特約店では100円=2マイルまで伸ばせる
デメリット
  • 標準では200円=1マイル(0.5%)で、1.0%にするには年4,950円の追加費用がかかる
  • オプションを加えると年間11,550円となり、CLUB-Aゴールドカードとの差が6,000円程度まで縮まる
  • 搭乗ボーナスは10%とゴールド以上の25%に比べて控えめ

JAL アメリカン・エキスプレス・カードは、JALマイルを始める入り口として無理のない1枚です。年会費6,600円で、入会後の初搭乗で1,000マイル、その後も毎年最初の搭乗で1,000マイルがもらえます。年に1回でもJAL便に乗る予定があるなら、このボーナスだけで年会費のかなりの部分を取り返せる計算です。

注意したいのが、還元率を上げるコストです。標準では200円=1マイルなので、100円=1マイルにするには年4,950円のJALカードショッピングマイル・プレミアムが必要になります。合計すると年間11,550円で、自動付帯となるJAL CLUB-Aゴールドカードの17,600円との差は約6,000円。年間100万円以上をカードに寄せる予定があるなら、搭乗ボーナス25%と最高1億円の保険が付くCLUB-Aゴールドカードのほうが総合的に得になりやすいため、利用額の見込みで判断してください。

7位 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード|SAISON MILE CLUBでJALマイル最大1.125%

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込) 11,000円(初年度無料)/家族カード1,100円
SAISON MILE CLUB 年9,900円(年間150,000マイル到達で翌年無料)
JALマイル付与 ショッピング1,000円=10マイル(翌月末に自動移行)
永久不滅ポイント 2,000円ごとに1ポイント(200ポイント=500マイル)
実質のマイル還元率 最大1.125%(ショッピングマイル1.0%+ポイント交換分0.125%)
年間移行上限 150,000マイル
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジを年2回まで無料/プライオリティ・パスに年会費無料で申込可
旅行保険 海外・国内旅行傷害保険 最高5,000万円
注意点 年会費優遇型(前年1回以上の利用で翌年無料)はSAISON MILE CLUB対象外
メリット
  • SAISON MILE CLUBに登録するとJALマイル還元率が最大1.125%となり、JALカードの1.0%を上回る
  • 貯めたマイルは毎月自動でJALマイレージバンクへ移行されるので、交換の手間がかからない
  • 年間150,000マイルまで移行でき、到達すると翌年のSAISON MILE CLUB年会費が無料になる
  • プライオリティ・パスに年会費無料で申し込めるため、海外旅行時のラウンジ代を抑えられる
デメリット
  • SAISON MILE CLUBの年会費9,900円を加えると年間20,900円となり、JAL CLUB-Aゴールドカードと大差なくなる
  • 年会費優遇型を選ぶとSAISON MILE CLUBに登録できず、高還元の仕組みが使えない
  • JALカードではないため、入会搭乗ボーナスや毎年初回搭乗ボーナスは付かない

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードは、飛行機にあまり乗らないけれどJALマイルを貯めたい人に向いた変わり種です。SAISON MILE CLUBに登録すると、ショッピング1,000円ごとに10マイルが自動でJALマイレージバンクへ移行され、さらに2,000円ごとに永久不滅ポイントが1ポイント貯まります。このポイントを200ポイント=500マイルで交換すると、合計で最大1.125%というJALカードを上回る水準になります。

一方で見落としてはいけないのが、この還元率を出すための総コストです。カード年会費11,000円にSAISON MILE CLUBの9,900円を足すと年間20,900円。搭乗ボーナスが付くJAL CLUB-Aゴールドカード(17,600円)より高くなるため、飛行機に年1回以上乗る人はJALカード、搭乗ボーナスをまったく使わない人はこのカード、という切り分けが現実的です。また、前年1回以上の利用で翌年の年会費が無料になる年会費優遇型はSAISON MILE CLUBの対象外なので、マイル目的なら通常型を選ぶ必要があります。

8位 ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)|東京メトロの通勤でもANAマイルが増える

ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)

年会費(税込) 2,200円(初年度無料)/家族会員1,100円
ポイント付与 200円=1 J-POINT
マイル移行 1マイルコースは1ポイント=1マイル(手数料無料)/2マイルコースは1ポイント=2マイル(年5,500円)
入会・継続ボーナス それぞれ1,000マイル
搭乗ボーナス 区間基本マイレージの10%
メトロポイント 東京メトロ1乗車につき平日5ポイント・土休日15ポイント/電子マネー利用200円=1ポイント
メトロポイントの交換 100メトロポイント=90ANAマイル
PASMO オートチャージ対応(改札にタッチするだけで自動入金)
向いている人 東京メトロで通勤・通学しながらANAマイルを貯めたい人
メリット
  • 東京メトロに乗るだけでメトロポイントが貯まり、100ポイント=90マイルの高いレートでANAマイルに替えられる
  • 年会費2,200円(初年度無料)に対して入会・継続ボーナスが1,000マイルずつあり、維持コストを相殺しやすい
  • PASMOのオートチャージに対応し、定期券・電子マネー・クレジットの機能を1枚にまとめられる
  • 土休日は1乗車15ポイントと平日の3倍で、休日に地下鉄で出かける人ほど効率が良い
デメリット
  • 還元率1.0%にする2マイルコースは年5,500円かかり、年間55万円以上使わないと元が取れない
  • メトロポイントの旨みは東京メトロ沿線に限られ、他エリアの人にはメリットが小さい
  • 搭乗ボーナスは10%と控えめで、飛行機に多く乗る人向けではない

ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は、PASMO・ANAマイレージクラブ・クレジットカードの3つの機能が1枚になった、通勤で貯める人のための設計です。名前のとおり「空(ANA)」と「地下鉄(東京メトロ)」の両方でマイルが貯まります。

注目したいのはメトロポイントの交換レートです。東京メトロに1乗車するごとに平日5ポイント・土休日15ポイントが貯まり、これを100メトロポイント=90ANAマイルという高いレートでANAマイルへ替えられます。他のTo Meカードが60%のレートであることを考えると、ソラチカカードだけが持つ明確な優位点です。平日に往復20回乗れば月200ポイント=180マイル、年間で2,000マイル以上が通勤だけで積み上がります。カード決済の還元率は手数料無料の1マイルコースなら0.5%なので、ショッピングは他の高還元カードに任せ、このカードは定期券と地下鉄用に絞る使い方が無駄がありません。
※利用加盟店や交換商品等によりポイント付与条件や還元率は異なる場合があります。

9位 ANA JCB一般カード|年会費2,200円で入会・継続ボーナスマイルまで届く入門機

ANA JCB一般カード

年会費(税込) 2,200円(初年度無料)/家族会員1,100円
ポイント付与 200円=1 J-POINT
マイル移行 1マイルコース1ポイント=1マイル(無料)/2マイルコース1ポイント=2マイル(年5,500円)
マイル還元率 0.5%(2マイルコース選択で1.0%)
入会・継続ボーナス それぞれ1,000マイル
搭乗ボーナス 区間基本マイレージの10%
旅行保険 海外旅行傷害保険・国内航空傷害保険 最高1,000万円
申込資格 18歳以上(高校生を除く)
メリット
  • 年会費2,200円(初年度無料)で、ANAカードの入会・継続ボーナス1,000マイルを毎年受け取れる
  • 継続ボーナス1,000マイルを1マイル2円で評価すれば、年会費はほぼ相殺できる
  • 利用額が少ないうちは手数料無料の1マイルコース、増えたら2マイルコースへ切り替えられる
  • ANAカードの会員向け運賃や機内販売の割引など、ANAカード共通の優待が使える
デメリット
  • 標準の還元率は0.5%と低く、1.0%にするには年5,500円の移行手数料がかかる
  • 搭乗ボーナスは10%にとどまり、頻繁に飛行機に乗る人には物足りない
  • 空港ラウンジは付帯しないため、旅先での快適さを求める人はゴールド以上が必要

ANA JCB一般カードは、「まずANAマイルを貯め始めてみたい」という人にとって、もっとも損をしにくい選択肢です。年会費2,200円(初年度無料)に対して、入会時と毎年の継続時にそれぞれ1,000マイルがもらえます。1マイルを2円で見積もれば2,000円相当となり、年会費はほぼ相殺できる計算です。

戦略としておすすめなのは、最初は手数料無料の1マイルコースで始め、年間の利用額が55万円を超えそうになったら2マイルコースへ切り替える方法です。年5,500円の手数料は55万円の利用で貯まる追加マイル(2,750マイル)と釣り合うため、これを超えるかどうかが分岐点になります。年間150万円以上を安定して使えるようになったら、移行手数料が無料になるANA JCB ワイドゴールドカードへの切り替えを検討すると効率がさらに上がります。
※利用加盟店や交換商品等によりポイント付与条件や還元率は異なる場合があります。

10位 JALカード navi|在学中は年会費無料、学生だけの高還元でJALマイルが貯まる

JALカード naviのカード券面

年会費(税込) 在学中無料(卒業後は普通カードへ自動切替)
申込資格 高校生を除く18歳以上30歳未満の学生(大学・大学院・短大・専門学校など)
マイル付与 100円=1マイル(JALカード特約店では2倍)
マイル有効期限 在学中は無期限
入会ボーナス 2,000マイル
初搭乗ボーナス 1,000マイル
卒業後継続ボーナス 2,000マイル
語学検定ボーナス 合格1検定につき300マイル
減額マイル特典 国内線特典航空券を基本マイル数の約50%で交換可能
ツアープレミアム 年間登録料2,200円が無料
メリット
  • 在学中は年会費無料のまま100円=1マイルで貯まり、コストゼロで還元率1.0%を確保できる
  • 在学中はマイルの有効期限が無期限なので、4年かけてじっくり特典航空券を狙える
  • 国内線特典航空券を基本マイル数の約50%で交換できる減額マイル特典がある
  • 語学検定の合格で300マイル、卒業後の継続で2,000マイルなど学生向けボーナスが独自に用意されている
デメリット
  • 申し込めるのは高校生を除く18歳以上30歳未満の学生に限られる
  • 卒業すると普通カードへ自動で切り替わり、還元率を維持するには年4,950円のオプションが必要になる
  • マイル無期限や減額マイル特典は在学中だけの特典で、卒業後は通常ルールに戻る

JALカード naviは、条件を満たせる学生にとっては他のどのカードよりも有利な1枚です。通常は年4,950円を払って初めて手に入る100円=1マイルの還元率が、年会費無料のまま最初から適用されます。さらに在学中はマイルの有効期限がないため、「3年で失効する」という社会人が抱える悩みとは無縁です。

特筆すべきは減額マイル特典で、国内線特典航空券を基本マイル数の約半分で交換できます。通常6,500マイル必要な区間が3,250マイルで済むため、月3万円の生活費をカードに寄せるだけでも年に1往復は現実的です。加えて入会2,000マイル、初搭乗1,000マイル、語学検定の合格で300マイルなど、学生生活と結びついたボーナスが並びます。卒業後は普通カードへ自動で切り替わるので、そのタイミングでCLUB-Aゴールドカードへ移るか、他のマイルカードへ乗り換えるかを検討するのが良い流れです。

11位 ANAダイナースカード|移行上限を気にせずANAマイルを大量に積み上げられる

ANAダイナースカードのカード券面

年会費(税込) 33,000円(2026年3月改定。家族会員8,800円)
ポイント付与 100円=1ポイント
マイル移行 1ポイント=1マイル/移行手数料無料・年間上限なし
ポイント有効期限 なし
入会・継続ボーナス それぞれ2,000マイル
搭乗ボーナス 区間基本マイレージの25%
空港ラウンジ プライオリティ・パス(プレステージ会員)が回数無制限で利用可
旅行保険 海外旅行傷害保険 最高1億円(利用付帯)
向いている人 年間300万円以上をカードに集約し、ANAマイルを一気に貯めたい人
メリット
  • ANAマイルへの移行に手数料も年間上限もなく、使った分だけ1.0%で貯め続けられる
  • ポイントに有効期限がないため、必要なときにまとめてマイルへ移せる
  • プライオリティ・パスのプレステージ会員が付帯し、世界中のラウンジを回数無制限で使える
  • 入会・継続ボーナス2,000マイルと搭乗ボーナス25%が付き、乗る人にも貯める人にも対応する
デメリット
  • 2026年3月に年会費が29,700円から33,000円へ改定され、維持コストが上がった
  • ダイナースクラブは加盟店数が他ブランドより少なく、使えない場面がまれにある
  • 年間200万円未満の利用では、年会費に対してマイルの量が見合いにくい

ANAダイナースカードは、ANAマイルを制限なく大量に貯めたい人のための1枚です。100円=1ポイントで貯まり、1ポイント=1マイルで移行できます。この移行に手数料も年間上限もないため、年間300万円を使えば30,000マイル、継続ボーナスを含めれば32,000マイルが積み上がります。ハワイ往復エコノミー(レギュラーシーズン40,000マイル)が1年強で見えてくる水準です。

ポイントの有効期限がない点も見逃せません。ANAマイルの期限は36か月ですが、ポイントのまま置いておけば期限を気にせず好きなタイミングでまとめて移行できます。加えてプライオリティ・パスのプレステージ会員が回数無制限で付くため、海外出張が多い人にとっては年会費33,000円の相当部分をラウンジ代で回収できる計算です。2026年3月に年会費が改定されているので、古い情報の29,700円で試算しないよう注意してください。

ANAマイルとJALマイルはどっちが貯まりやすい?5つの視点で比較

マイルカード選びでいちばん悩むのが、ANAとJALのどちらに絞るかという点です。どちらが優れているという話ではなく、乗る路線・使う金額・生活圏によって答えが変わります。ここでは判断材料になる5つの視点を数字で並べます。

マイル還元率とボーナスマイルのちがい

日常決済の還元率は、どちらも上位カードで1.0%に届くため大きな差はありません。分かれるのは1.0%にするための追加費用のかけ方です。

JALカードは年4,950円のJALカードショッピングマイル・プレミアムに加入して200円=1マイルを100円=1マイルにします。CLUB-Aゴールドカード以上ならこれが自動付帯です。ANA JCBカードは年5,500円の2マイルコースを選んで200円=2マイルにし、ワイドゴールドカード以上なら手数料が無料になります。金額もしくみもよく似ていますが、JALは100円刻み、ANA JCBは200円刻みという違いがあり、少額決済が多い人はJALのほうが端数の取りこぼしが減ります。

ボーナスマイルはJALのほうが分かりやすく設計されています。JALカードは入会搭乗ボーナス(CLUB-Aゴールドで5,000マイル)と毎年初回搭乗ボーナス(同2,000マイル)が搭乗を条件に付くのに対し、ANAカードは搭乗しなくても入会・継続で2,000マイルがもらえます。つまり飛行機に乗る人はJAL、乗らずに貯めたい人はANAのほうが取りこぼしが少ないという傾向です。

特典航空券に必要なマイル数のちがい

必要マイル数は使う路線で有利不利が入れ替わります。国内線を見ると、ANAは区間距離とシーズンで4段階に分かれ、0〜300マイル区間の片道がローシーズン6,000マイル・レギュラーシーズン6,500マイル・ハイシーズン9,000マイル、東京〜沖縄が含まれる801〜1,000マイル区間は片道8,000〜12,000マイルです。一方JALは片道4,500マイルから設定があり、短距離路線の下限はJALのほうが低くなっています。

国際線ではANAがシーズン制を採り、エコノミー往復でハワイがローシーズン35,000マイル・レギュラーシーズン40,000マイル・ハイシーズン65,000マイル、ヨーロッパが45,000/55,000/78,000マイルです(ANA国際線特典航空券 シーズン・必要マイルチャート)。JALは2025年6月10日発券分からの改定でホノルル往復エコノミーが40,000マイル、ロンドン・パリが54,000マイルとなり、シーズンによる基本マイル数の上下がない分、繁忙期に強いのが特徴です。夏休みや年末年始に飛びたい家族連れは、ハイシーズンで大きく跳ね上がらないJALのほうが計画を立てやすいでしょう。

提携ポイントからマイルへ交換するルートのちがい

飛行機に乗らずに貯める場合、他社ポイントからマイルへ変える「陸マイル」のルートが効いてきます。ANAは提携先が広く、なかでも東京メトロのメトロポイントを100ポイント=90マイルという高いレートで交換できるルートが健在で、ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)を持っていることが条件になります。

JAL側は、カード会社のプログラムから自動でマイルが積まれるルートが強みです。セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードのSAISON MILE CLUBに登録すると、ショッピング1,000円ごとに10マイルが毎月自動でJALマイレージバンクへ移行されます。交換の手続きを忘れて失効させる心配がないのは、手間をかけたくない人には大きな利点です。

交換型のカードから見ると、アメリカン・エキスプレスはANAだけが年間40,000マイルの上限付き、JALを含む他の12社は上限なしという非対称なルールになっています。ポイントを大量に貯めてから一気に移したい人にとっては、JALのほうが受け皿として使いやすい構図です。

マイルの有効期限と年間移行上限のちがい

有効期限はANA・JALとも積算月から36か月後の月末までで、ここに差はありません。違いが出るのは期限をどう回避できるかという点です。

ANA側は、ポイントの有効期限が無期限のカードを組み合わせる方法が有効です。ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードとANAダイナースカードはポイントに期限がなく、移行した瞬間から36か月のカウントが始まります。つまり特典航空券の予約が固まってから移行すれば、失効のリスクはほぼゼロにできます。

JAL側は、学生向けのJALカード naviが在学中はマイル無期限という特例を持っています。社会人の場合は、JALカードショッピングマイル・プレミアムで積算ペースを上げて36か月以内に使い切る設計にするのが基本です。年間移行上限については、ANAカード・JALカードとも実質的な制限はありませんが、アメリカン・エキスプレスのプロパーカードはANA年間40,000マイルまで、セゾンのSAISON MILE CLUBは年間150,000マイルまでという上限があるので、大量に貯める予定の人は事前に確認しておきましょう。

よく乗る路線と生活圏から選ぶ判断のしかた

最後は生活に落とし込んで決めます。判断の目安は次のとおりです。

ANAが向いている人は、羽田・成田を起点に国内出張が多い人、スターアライアンス便でアジアや欧州に行く機会がある人、東京メトロで通勤している人です。とくに東京メトロ沿線に住んでいるなら、ソラチカカードのメトロポイントルートは他では代えがきかない武器になります。

JALが向いている人は、九州・沖縄や離島路線をよく使う人、ハワイ路線を家族で狙いたい人、繁忙期にしか休みが取れない人です。国内線の下限が片道4,500マイルと低く、国際線の基本マイル数がシーズンで動かないため、休みの時期を選べない会社員や子育て世帯と相性が良いといえます。

どちらにも決めきれない場合は、交換型のアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードを1枚持ち、行き先が固まってから移行先を決める方法があります。ただしANAへの移行は年間40,000マイルが上限である点だけは忘れないでください。迷ったときは、直近1年でどちらの航空会社に何回乗ったかを数えて、回数が多いほうに寄せるのがいちばん確実です。

年間いくら使えばマイルは足りる?利用額別に特典航空券までの道のりを試算

マイルは「いつか貯まる」ものではなく、年間の利用額でゴールまでの距離が決まるものです。ここでは還元率1.0%のカードを前提に、年間50万円・120万円・300万円の3パターンで、どの特典航空券に手が届くのかを具体的に計算します。

年間50万円の支払いで1年に貯まるマイルと交換できる路線

年間50万円は、家賃や住宅ローンを除いた生活費の一部をカードに寄せた状態のイメージです。還元率1.0%なら5,000マイル、これに年会費2,200円のANA JCB一般カードの継続ボーナス1,000マイルを足して年間6,000マイルが目安になります。

6,000マイルで何ができるかというと、ANA国内線の0〜300マイル区間(東京〜大阪、東京〜仙台など)のローシーズン片道がちょうど6,000マイルです。つまり1年貯めれば片道1回、2年で往復1回という計算になります。JALなら片道4,500マイルの区間があるので、もう少し早く片道に届きます。

この金額帯で気をつけたいのが移行手数料です。ANA JCB一般カードで還元率1.0%を出す2マイルコースは年5,500円かかり、50万円の利用で増えるマイルは2,500マイル分。1マイル2円で評価しても5,000円相当にしかならず、手数料5,500円を下回ります。年間50万円前後の人は手数料無料の1マイルコース(0.5%)のまま、継続ボーナスと搭乗ボーナスを取りにいくほうが合理的です。

年間120万円なら国内往復の特典航空券が現実的に見えてくる

年間120万円は、月10万円をカード払いに集約した状態です。公共料金・通信費・食費・保険料を1枚にまとめると多くの家庭で届く水準になります。

還元率1.0%なら12,000マイル。ANA JCB ワイドゴールドカードなら継続ボーナス2,000マイルが加わって年間14,000マイルです。ANA国内線の東京〜大阪ならローシーズン往復12,000マイルなので1年で達成、東京〜沖縄はローシーズン往復16,000マイル・レギュラーシーズン往復19,000マイルなので、1年ちょっとで往復1回が見えてきます。

ここに搭乗ボーナスが乗ると加速します。ワイドゴールドカードは搭乗ごとに区間基本マイレージの25%が上乗せされるため、東京〜沖縄を年1往復(片道984マイル)するだけで約490マイルが追加されます。年間120万円+年数回の搭乗という組み合わせは、ゴールドカードの年会費を払ってでも1.0%を確保する価値がいちばん出るゾーンだと言えます。

年間300万円でハワイ・ヨーロッパ路線を狙うときの必要年数

年間300万円になると、国際線の特典航空券が視野に入ります。還元率1.0%で30,000マイル、ANAダイナースカードやANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードの継続ボーナス2,000マイルを加えて年間32,000マイルです。

ANA国際線のハワイ往復エコノミーはローシーズン35,000マイル、レギュラーシーズン40,000マイルなので、1年1〜2か月でローシーズン、1年3か月でレギュラーシーズンに到達します。ヨーロッパ往復エコノミーはローシーズン45,000マイル、レギュラーシーズン55,000マイルなので、1年半から2年弱が目安です。JALならホノルル往復40,000マイル、ロンドン・パリ往復54,000マイルとほぼ同じ距離感になります。

ここで重要なのがカード選びです。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードはANAへの移行が年間40,000マイルまでなので、300万円を使っても上限に近づきます。ANA一本で大量に貯めるなら、移行上限のないANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードかANAダイナースカードを選ぶのが正解です。なお国際線の特典航空券は、マイルとは別に燃油サーチャージと諸税の現金支払いが必要です。燃油サーチャージは航空会社が約2か月ごとに見直して申請する仕組みで、旅行取引での取り扱いは国土交通省の燃油サーチャージの旅行取引における取扱いに関する通達で整理されています。マイルが足りても現金が数万円必要になる点は織り込んでおきましょう。

年会費の元が取れる分岐点はどこか|マイルを円に換算して検証

ここまでの試算を、1マイル=2円という控えめな評価で年会費と突き合わせてみます。国内線の特典航空券に使えば1マイル3〜4円になることも多いので、2円なら安全側の見積もりです。

ANA JCB ワイドゴールドカード(15,400円)は、年会費を回収するのに7,700マイルが必要です。継続ボーナス2,000マイルを引くと5,700マイル、還元率1.0%なら年間57万円で損益分岐点に届きます。JAL CLUB-Aゴールドカード(17,600円)は8,800マイルが必要で、毎年初回搭乗ボーナス2,000マイルを引くと6,800マイル、年間68万円が目安です。

ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード(42,900円)は21,450マイルが必要で、継続2,000マイルを引くと19,450マイル、年間195万円が分岐点になります。アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード(39,600円)は継続時のトラベルクレジット10,000円分を先に差し引けるので、実質29,600円=14,800マイル、年間148万円です。フリー・ステイ・ギフトを毎年使うならさらに下がります。自分の年間利用額がこの数字を超えているかどうかで、上位カードに進むべきかが判断できます。

マイルが貯まるクレジットカードのメリット

マイルカードの価値は「ポイント還元率が高い」という一言では説明しきれません。同じ1%でも、使い道によって金額としてのリターンが2倍以上に伸びるのがマイルの特徴です。

毎日の支払いがそのまま旅費の割引になる

マイルカードの一番の効用は、もともと払う予定だったお金が旅費に変わることです。家賃を除いた生活費のうち、電気・ガス・水道・通信費・保険料・食費をカード払いに寄せると、4人家族なら月10万円前後になる家庭が多く、還元率1.0%で年間12,000マイルが積み上がります。

12,000マイルは、ANA国内線の東京〜大阪ローシーズン往復(12,000マイル)とちょうど同じ量です。つまり、普段どおりの生活を続けているだけで、年に1回の帰省や小旅行の航空券が現金ゼロになるということです。日本クレジット協会のクレジット関連統計を見てもキャッシュレス決済の取扱高は伸び続けており、現金で払っていた支出をカードに移すこと自体が家計の改善につながります。

入会・継続・搭乗のボーナスマイルで一気に加速できる

マイルカードには、利用額と関係なくもらえるボーナスマイルが3種類あります。入会ボーナス、毎年の継続ボーナス、そして搭乗ボーナスです。

入会キャンペーンは規模が大きく、2026年10月時点でANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードは最大128,000マイル相当、アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは最大120,000ポイントが用意されています。128,000マイルはハワイ往復エコノミー(レギュラーシーズン40,000マイル)を3回取ってもお釣りがくる量で、日常決済だけで貯めようとすれば4年かかる水準です。

継続ボーナスは毎年自動でもらえる分、地味に効きます。ANA JCB ワイドゴールドカードとANAダイナースカードは年2,000マイル、ANA JCB一般カードとソラチカカードは年1,000マイル。年会費2,200円のANA JCB一般カードなら、継続ボーナス1,000マイルだけで年会費とほぼ釣り合う計算になります。搭乗ボーナスも含めれば、飛行機に乗る人は利用額以上のペースで貯められます。

特典航空券は現金の支払額に対して価値が高くなりやすい

同じ1万ポイントでも、電子マネーに替えれば1万円ですが、特典航空券に使えば2万円にも4万円にもなります。これがマイルが「高還元」と呼ばれる本当の理由です。

具体例で見ましょう。東京〜沖縄の片道はレギュラーシーズンで9,500マイル。この区間の普通運賃が3万円台後半になる日に使えば、1マイルあたり4円前後の価値になります。国際線ならさらに差が開き、ハワイ往復エコノミー40,000マイルで20万円前後の運賃をまかなえれば1マイル5円です。

逆に言えば、安い運賃の時期に特典航空券を使うと価値が下がります。片道1万円で買える路線に9,500マイルを使えば1マイル1円強にしかなりません。マイルは「運賃が高い時期・距離の長い路線」に集中投下するのが鉄則です。

空港ラウンジや手荷物優先など旅の快適さが上がる

マイルカードのゴールド以上には、旅そのものを快適にする特典が付きます。金額に置き換えにくい価値ですが、家族旅行や出張の満足度を確実に押し上げます。

空港ラウンジは代表例です。ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードはPOWER LOUNGE PREMIUMを同伴者1名まで回数制限なしで、アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは国内28空港39か所とホノルルを同伴者1名まで無料で利用できます。ANAダイナースカードにいたっては、世界中のラウンジが使えるプライオリティ・パスのプレステージ会員が回数無制限で付帯します。1回の利用料が3,000〜4,000円のラウンジを年に5回使えば、それだけで2万円近い価値になります。

旅行傷害保険も実質的なリターンです。ANA JCB ワイドゴールドカードは海外旅行傷害保険が最高1億円、JAL CLUB-Aゴールドカードも最高1億円(うち5,000万円は自動付帯)です。海外旅行保険を都度かければ1週間で数千円かかるので、年に1〜2回渡航する人にはこれだけで年会費の一部が返ってくる計算です。ラウンジ目的でカードを選びたい方はプライオリティパス付きクレジットカードのランキングもあわせてご覧ください。

マイルが貯まるクレジットカードのデメリット|年会費と有効期限でつまずきやすい

良いところばかりではありません。マイルカードは使い方を間違えると、普通の高還元カードより損をする構造を持っています。申し込む前に弱点も把握しておきましょう。

高還元のカードほど年会費が高く、使わないと赤字になる

マイルカードは年会費無料の選択肢がほとんどありません。ANA JCB一般カードやソラチカカードでも2,200円、ゴールド帯なら15,000〜43,000円、Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カードは82,500円です。

前の章で計算したとおり、年会費を回収するにはANA JCB ワイドゴールドカードで年間57万円、ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードで年間195万円の利用が必要です。ここに届かない人が上位カードを持つと、貯まるマイルより年会費のほうが大きくなります。

対策はシンプルで、まず自分のカード利用額を1年分集計することです。クレジットカードの利用明細をダウンロードして合計すれば正確に分かります。年間の利用額が100万円に届かないなら、年会費2,200円のANA JCB一般カードや在学中無料のJALカード naviで十分です。年会費の高いカードは「上げる」ものであって「最初から持つ」ものではないと考えると失敗しません。

マイルには有効期限があり、貯める前に失効することがある

ANAマイル・JALマイルとも、有効期限は積算した月から36か月後の月末までです。ポイントプログラムのように「実質無期限」ではないため、貯めるペースが遅いと、古い分から順に消えていきます。

たとえば還元率0.5%で年間50万円の利用なら年2,500マイル。3年でも7,500マイルにしかならず、東京〜沖縄の片道(レギュラーシーズン9,500マイル)にすら届かないまま最初の年の分が失効し始めます。マイルが貯まらない人の典型的なパターンです。

回避策は3つあります。1つ目は還元率を1.0%以上に上げて3年以内に使い切れる量まで積算ペースを上げること。2つ目はANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードやANAダイナースカードのようにポイントが無期限のカードを使い、必要になってから移行すること。3つ目は家族カードを発行して支払いを1つのアカウントに集約することです。期限は延長できないので、貯めるペースのほうを設計し直すのが正攻法です。

ポイントからマイルへの移行には手数料や年間上限がある

「還元率1.0%」という表示の裏には、追加費用が隠れていることがあります。ANA JCB一般カードとソラチカカードの2マイルコースは年5,500円、JALカードのショッピングマイル・プレミアムは年4,950円、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードのSAISON MILE CLUBは年9,900円です。

さらに移行の上限も存在します。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードはANAへの移行が年間40,000マイルまでで、しかもANAコースへの年間参加費5,500円が別途必要です。SAISON MILE CLUBは年間150,000マイルまで。年間400万円、500万円と使う人は、上限に当たって貯めきれない事態が起こります。

こうした条件は変更されることがあるため、申し込み前に必ず各カードの公式サイトで最新の内容を確認してください。クレジットカードの契約や請求に関するトラブルは、国民生活センターの消費者トラブルFAQでも典型的な相談例が整理されています。

特典航空券は繁忙期に取りにくく、燃油サーチャージは別途かかる

マイルが貯まっても、席が取れなければ意味がありません。特典航空券には路線・便ごとに枠があり、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始といった繁忙期は競争率が非常に高くなります。ANAは搭乗日の355日前から(国際線は午前9時、国内線は午前9時30分)、JALは360日前の午前0時から予約を受け付けるため、人気路線は受付開始直後に埋まることも珍しくありません。

JALには、基本マイル数で空席がないときに追加マイルを払って予約できる「特典航空券PLUS」という仕組みがあります。100マイルからの追加で予約できる便が広がる一方、必要マイル数は残席に応じて変動します。なお2026年10月1日発券分から、JAL国内線特典航空券のPLUS利用時の必要マイル数が変更されるため、これから貯める人は最新の条件を確認しておきましょう。

もうひとつが燃油サーチャージです。国際線の特典航空券では、マイルとは別に燃油サーチャージと空港税などの諸税を現金で支払う必要があります。路線と時期によっては往復で数万円になるため、「マイルが貯まったから無料で行ける」とは限りません。特典航空券は「運賃が無料になる制度」であって「旅費が無料になる制度」ではないと理解しておくと、計画が狂いません。

目的別に選ぶマイルが貯まるクレジットカード

同じ「マイルを貯めたい」でも、年間の利用額や飛行機に乗る頻度によって最適な1枚は変わります。ここでは5つのシーン別に、そのニーズにいちばん合うカードを1枚ずつスペックとあわせて紹介します。

年会費を抑えてコツコツ貯めたい人向け

年間の利用額が100万円に届かない人が高年会費のカードを持つと、マイルより年会費のほうが大きくなります。この層に合うのはANA JCB一般カードです。年会費2,200円(初年度無料)に対して継続ボーナス1,000マイルが毎年もらえるため、実質的な維持コストはほぼゼロになります。

ANA JCB一般カード

年会費(税込) 2,200円(初年度無料)
実質の年間負担 継続ボーナス1,000マイル(1マイル2円換算で2,000円相当)を差し引くとほぼ0円
おすすめの設定 手数料無料の1マイルコース(還元率0.5%)で始める
切り替えの目安 年間55万円を超えたら2マイルコース(年5,500円・還元率1.0%)へ
年間50万円利用時の獲得 約3,500マイル(2,500マイル+継続1,000マイル)
メリット
  • 年会費2,200円に対して継続ボーナス1,000マイルがあり、持っているだけで損をしにくい
  • 利用額が増えたら2マイルコースへ切り替えられるので、最初から高還元にしなくてよい
  • 初年度は年会費無料なので、1年使って自分の利用額を見極めてから継続を判断できる
デメリット
  • 1マイルコースのままだと還元率0.5%で、3年の有効期限内に貯まる量は限られる
  • 空港ラウンジは付帯せず、旅先での快適さを求めるなら物足りない

出張が多く搭乗ボーナスを取りこぼしたくない人向け

年に何度も飛行機に乗る人は、日常決済より搭乗ボーナスで差が付きます。この用途で強いのがJAL CLUB-Aゴールドカードです。毎年初回搭乗ボーナス2,000マイルに加え、搭乗ごとにフライトマイルの25%が上乗せされます。

JAL CLUB-Aゴールドカード

年会費(税込) 17,600円(Visa/Mastercard/JCB)
搭乗で増えるマイル 毎年初回搭乗2,000マイル+搭乗ごとにフライトマイルの25%
入会時の一時金 入会搭乗ボーナス5,000マイル
ショッピング還元 100円=1マイル(オプション料金は年会費に込み)
出張時の付帯 国内空港ラウンジ利用可/海外旅行傷害保険 最高1億円(うち5,000万円は自動付帯)
メリット
  • 搭乗ごとに25%のボーナスが乗るため、出張で乗る回数が多いほど獲得マイルが伸びる
  • 海外旅行傷害保険が自動付帯なので、会社が手配した出張でも補償が効く
  • 年4,950円のショッピングマイル・プレミアムが年会費に含まれ、追加費用なしで100円=1マイル
デメリット
  • 出張の航空券を会社が手配する場合、カード決済分のマイルは貯まらない
  • ANA便が中心の出張だとJALマイルは活用しにくい

学生・20代で初めての1枚を探している人向け

学生であれば、選択肢はJALカード naviでほぼ決まりです。年会費無料のまま100円=1マイルが適用され、社会人が年4,950円を払って得る還元率を無料で手に入れられます。

JALカード naviのカード券面

年会費(税込) 在学中無料
申込資格 高校生を除く18歳以上30歳未満の学生
マイル還元率 100円=1マイル(特約店では2倍)
学生だけの特典 在学中はマイル無期限/国内線特典航空券は基本マイル数の約50%/語学検定合格で300マイル
月3万円利用時の獲得 年間約3,600マイル(減額マイル特典なら国内線片道に手が届く水準)
メリット
  • 年会費を1円も払わずに還元率1.0%を維持でき、在学中はマイルが失効しない
  • 減額マイル特典で国内線特典航空券が約半分のマイルで取れ、帰省や旅行に使いやすい
  • 語学検定の合格や卒業後の継続でもボーナスマイルがもらえる
デメリット
  • 卒業すると普通カードへ自動で切り替わり、還元率1.0%の維持に年4,950円が必要になる
  • 学生以外は申し込めず、30歳以上は対象外

家族旅行のためにまとめて貯めたい人向け

家族4人で特典航空券を取るには、単純に4倍のマイルが必要です。家族の支払いを1つのアカウントに集約し、移行の上限に当たらないカードが向いています。条件を満たすのがANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードです。

ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードのカード券面

年会費(税込) 42,900円(家族カード21,450円)
家族でまとめる利点 家族カードの利用分も本会員のポイントに合算される
移行の上限 なし(手数料も無料)
失効対策 ポイントの有効期限が無期限で、旅程が決まってから移行できる
空港での特典 POWER LOUNGE PREMIUMを同伴者1名まで回数制限なしで利用可
年間200万円利用時の獲得 約22,000マイル(20,000マイル+継続2,000マイル)
メリット
  • 家族カードの利用分も合算されるので、世帯全体の支出をそのままマイルに変えられる
  • 移行に上限も手数料もなく、4人分の特典航空券に必要な大量のマイルを狙える
  • ポイントが無期限なので、子どもの進学や長期休暇に合わせて数年がかりで貯められる
デメリット
  • 本会員42,900円+家族カード21,450円と維持コストが大きく、年間200万円未満では割に合わない
  • 旅行保険は利用付帯のため、旅費の支払いをこのカードに寄せる必要がある

ANA・JALにこだわらず海外の航空会社も使いたい人向け

乗り継ぎを使った旅程や、海外の航空会社の特典航空券まで視野に入れるなら、移行先を後から選べる交換型が有利です。アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは、ANA・JALを含む13社に1,000ポイント=1,000マイルで移行できます。

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

年会費(税込) 39,600円(家族カード2枚まで無料)
移行先の広さ ANA・JAL・シンガポール航空・ブリティッシュ・エアウェイズなど13社
移行レート 1,000ポイント=1,000マイル(ANA以外は年間上限なし)
ANAの制限 年間40,000マイルまで+ANAコース参加費5,500円
旅費を下げる特典 継続時のトラベルクレジット10,000円分/年間200万円利用でフリー・ステイ・ギフト
メリット
  • 13社から移行先を選べるので、空席が取れた航空会社に合わせて後出しで決められる
  • ANA以外は年間の移行上限がなく、海外系のマイルを大量に貯められる
  • 宿泊特典とトラベルクレジットで、航空券以外の旅費も圧縮できる
デメリット
  • ANAマイルだけは年間40,000マイルの上限があり、ANA一本狙いには不向き
  • 搭乗ボーナスマイルが付かないため、飛行機に多く乗る人は提携型のほうが効率的

マイルを効率よく貯めるコツ

同じカードを持っていても、支払いの寄せ方ひとつで年間の獲得マイルは1.5倍以上変わります。ここでは今日から実行できる5つの具体策を紹介します。

公共料金やスマホ代など固定費をカード払いに寄せる

マイルを増やす一番確実な方法は、すでに払っているお金の支払い方法を変えることです。買い物を増やす必要はありません。

対象になるのは、電気・ガス・水道・通信費・NHK受信料・生命保険料・新聞購読料・サブスクリプション・保育料など。4人家族の平均的な家庭なら、これらだけで月5万〜7万円になります。還元率1.0%なら年間6,000〜8,400マイルで、これは東京〜大阪のローシーズン往復(12,000マイル)の半分以上に相当します。

注意点は、口座振替に割引がある契約です。電気やガスは口座振替で月55円程度の割引があるケースがあり、カード払いの還元と比べる必要があります。月1万円の電気代なら還元率1.0%で100マイル、口座振替割引は55円なので、1マイルを2円で評価するならカード払いのほうが有利です。一方で還元率0.5%のカードだと50マイル=100円相当となり差が小さくなるので、還元率とセットで判断してください。マイル以外も含めた高還元カードを比べたい方は還元率の高いクレジットカードおすすめランキング17選も参考になります。

家族カードで家計の支払い先を1枚にまとめる

マイルは家族間で自由に合算できないため、最初から1つのアカウントに集めておくことが重要です。そのための道具が家族カードです。

家族カードで支払った分は本会員のポイント・マイルとして合算されます。夫婦それぞれが別のカードを持って年6,000マイルずつ貯めると、3年後にはどちらも18,000マイルで沖縄往復がぎりぎり。一方、家族カードにまとめて年12,000マイルにすれば、2年で24,000マイルとなり選択肢が広がります。年会費はANA JCB一般カードが1,100円、ANA JCB ワイドゴールドカードが4,400円なので、本会員をもう1枚作るより明らかに割安です。

なお、ANAマイレージクラブには「ANAマイレージクラブ ファミリーアカウント」、JALマイレージバンクには「JALカード家族プログラム」という、家族のマイルを合算して特典に交換できる制度もあります。家族カードと合わせて使えば、世帯全体のマイルを1つの特典航空券に集約できます。

ANA・JALのポイントモールを経由してネット買い物をする

ネット通販を使うなら、航空会社が運営するポイントモールを経由するだけでマイルが上乗せされます。ANAは「ANAマイレージモール」、JALは「JALマイレージモール」を用意しています。

仕組みは簡単で、モールのサイトから目的のショップへ移動して買い物をすると、カード決済で貯まるマイルとは別にモール経由分のマイルが積算されます。上乗せ率はショップによって異なり、100円につき1マイル前後から、条件によってはそれ以上になることもあります。手間はワンクリック増えるだけなので、やらない理由がありません。

ふるさと納税や旅行予約サイトの利用も対象になることが多く、金額が大きい分だけ効果も大きくなります。年に一度の家電の買い替えや帰省の宿泊予約こそ、モール経由を忘れないようにしましょう。

電子マネーやコード決済との組み合わせで二重取りする

カードから電子マネーへチャージし、その電子マネーで支払うと、チャージ時と支払い時の両方でマイルが貯まる場合があります。ANAカードは楽天Edyとの相性が良く、チャージ200円につき1マイル、Edy支払いでも200円につき1マイルが貯まる仕組みが用意されています。

ソラチカカードのようにPASMOのオートチャージに対応したカードなら、交通費の支払いもマイルの対象にできます。定期券の購入は金額が大きいので、6か月定期を10万円で買えばそれだけでまとまったマイルになります。

ただし、チャージがポイント付与の対象外になっているケースも多いので注意が必要です。ANAカードについても、2025年4月以降に発行される一部の券種では楽天Edy機能の搭載が終了しており、これから申し込む人は自分が選ぶ券種が対象かどうかを確認する必要があります。どの電子マネーへのチャージが対象かは各カードの規約で明示されているため、始める前に必ず確認しましょう。対象外のチャージを繰り返すと、通常の決済より還元率が下がってしまいます。

2枚持ちするなら貯め先のマイルを必ずそろえる

2枚持ちは有効な戦略ですが、ANAカードとJALカードを1枚ずつ持つのは、マイルが分散するだけで最悪の組み合わせです。3年で失効する制度上、半分ずつ貯めるとどちらも特典航空券に届きません。

正しい2枚持ちは「貯め先を同じにする」ことです。たとえばANAマイルで統一するなら、日常決済はANA JCB ワイドゴールドカードで1.0%を確保し、東京メトロの通勤分はソラチカカードでメトロポイントを稼いでANAマイルに合流させる、という組み立てになります。JALマイルなら、搭乗ボーナス目当てにJAL CLUB-Aゴールドカードを持ちつつ、飛行機に乗らない日常の支払いをセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードのSAISON MILE CLUB(最大1.125%)に寄せる形です。

もうひとつの考え方は、1枚を交換型にして「あとで決める枠」にする方法です。メインをANAカードにしつつ、サブにアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードを持てば、ANAで席が取れないときにJALへ回せます。いずれにしても、2枚目を選ぶときは「還元率が高いか」ではなく「最終的に同じマイルに合流できるか」を基準にしてください。

貯めたマイルのお得な使い道

マイルは貯め方より使い方で価値が2倍以上変わります。ここでは、1マイルあたりの価値を高く保てる使い道と、失効を防ぐための逃げ道を整理します。

特典航空券|国内線・国際線でお得になる路線の選び方

もっとも価値が高い使い道は特典航空券です。ポイントは「必要マイル数に対して、現金で買ったときの運賃が高い便」を選ぶことに尽きます。

国内線なら、必要マイル数が距離とシーズンで決まるのに対し、運賃は需要で大きく動きます。東京〜沖縄のレギュラーシーズン片道は9,500マイルで固定ですが、同じ便の普通運賃は時期によって2万円台から4万円近くまで振れます。運賃が高い日ほど1マイルの価値は上がるので、連休の前後や金曜夜の便を狙うと効率が良くなります。

国際線は距離が長いほど有利です。ANAのハワイ往復エコノミーはローシーズン35,000マイル、ヨーロッパ往復エコノミーはローシーズン45,000マイル。ヨーロッパは運賃が20万円を超えることも多いため、1マイル4円以上の価値になる場面が珍しくありません。反対に、格安航空券が1万円台で買える近距離路線に大量のマイルを使うのは避けたいところです。

座席のアップグレードでビジネスクラスに乗る

長距離路線では、エコノミーの航空券を現金で買い、マイルでビジネスクラスへアップグレードする使い方が効率的です。ビジネスクラスの特典航空券を直接取ろうとすると、ANAのハワイ往復で80,000〜135,000マイルが必要ですが、アップグレードなら必要マイル数を抑えられます。

この方法のもうひとつの利点は、席の取りやすさです。特典航空券の枠は限られていますが、アップグレード用の枠は別に設定されているため、繁忙期でも可能性が残ります。また現金で購入した航空券なので、フライトマイルや搭乗ボーナスも通常どおり積算されます。マイルを使いながらマイルも貯まるのは特典航空券にはない利点です。

ただし、アップグレードには対象となる運賃種別の制限があります。割引率の高い運賃は対象外になることが多いので、航空券を購入する前に必ず条件を確認してください。

電子マネーや提携ポイントへの交換

マイルは電子マネーや提携ポイントにも交換できます。ANAはANA SKY コイン、JALはe JALポイントやWAON、Pontaポイントなどが代表的です。

交換レートは、ANA SKY コインが1マイル=1コインを基準に、10,000マイル以上をまとめて交換すると会員ステイタスやANAカードの種類に応じて1.2〜1.7倍まで上がります。JALのe JALポイントも上位会員なら10,000マイル=15,000ポイント(1.5倍)まで伸びます。これらは航空券やツアー代金に充当できるため、電子マネーへの交換より価値が落ちにくいのが特徴です。

一方、WAONやPontaのような汎用ポイントへの交換は、おおむね1マイル=1円前後まで下がります。特典航空券なら1マイル3〜4円になることを考えると、3分の1以下の価値です。汎用ポイントへの交換は「失効しそうな端数を救う手段」と位置づけ、主力の使い道にはしないのが鉄則です。

マイルをムダにしないための有効期限対策

ANA・JALとも有効期限は積算月から36か月後の月末までで、延長はできません。対策は「貯めるペースを上げる」「ポイントのまま保持する」「端数を使い切る」の3つです。

貯めるペースについては、これまで見てきたとおり還元率1.0%以上と固定費の集約が基本です。ポイントのまま保持する方法は、ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードやANAダイナースカードのようにポイントの有効期限が無期限のカードを使い、特典航空券の予約が固まってから移行するやり方です。この2枚は移行上限もないため、期限管理の負担をほぼゼロにできます。

それでも余った端数は、期限が近い順に使い切りましょう。ANAならANA SKY コインへの交換、JALならe JALポイントへの交換が、価値の目減りが小さい逃げ道です。マイルの有効期限は各社の会員サイトで月ごとに確認できるので、年に1回はチェックする習慣をつけておくと失効を防げます。

マイルが貯まるクレジットカードのよくある質問

最後に、マイルカードを選ぶときによく寄せられる疑問に答えます。

マイルが一番貯まるクレジットカードはどれですか?

年間の利用額によって答えが変わります。年間300万円以上を使うなら、移行に上限も手数料もないANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードかANAダイナースカードが最も多くのマイルを積み上げられます。どちらも還元率1.0%で、継続ボーナス2,000マイルと搭乗ボーナス25%が付きます。

年間100万〜200万円ならANA JCB ワイドゴールドカード(年会費15,400円)かJAL CLUB-Aゴールドカード(同17,600円)が効率的です。年間100万円未満なら、年会費2,200円のANA JCB一般カードで継続ボーナスを取りにいくほうが手残りは多くなります。「一番貯まるカード」ではなく「自分の利用額で一番手残りが多いカード」で選ぶのが失敗しないコツです。

年会費無料でもマイルは貯まりますか?

学生であれば、JALカード naviが在学中は年会費無料で100円=1マイルの高還元を維持できます。これは社会人が年4,950円を払って得る条件と同じなので、対象者にとっては最も効率の良い選択肢です。

社会人向けのマイルカードは、年会費無料のものがほとんどありません。ANA JCB一般カードやANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は初年度無料ですが、2年目からは2,200円かかります。ただし継続ボーナス1,000マイルがあるため、1マイル2円で評価すれば実質的な負担はほぼゼロです。「完全無料でマイルを貯める」よりも「小さな年会費でボーナスマイルを取る」ほうが結果的に得になります。

ANAカードとJALカードは2枚持ちしてもいいですか?

制度上は問題ありませんが、マイルを貯める目的なら基本的におすすめしません。ANAマイルとJALマイルは合算できず、有効期限も36か月と限られているため、支払いを分散すると両方とも特典航空券に届かないまま失効する可能性が高くなります。

2枚持ちをするなら、貯め先を同じマイルに統一してください。ANAならANA JCB ワイドゴールドカードとソラチカカード、JALならJAL CLUB-Aゴールドカードとセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カードといった組み合わせです。どちらの航空会社も使いたい場合は、1枚を交換型のアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードにして、移行先を後から決めるほうが合理的です。

貯めたマイルは家族で合算して使えますか?

はい、どちらの航空会社にも家族でマイルを合算できる制度があります。ANAは「ANAマイレージクラブ ファミリーアカウント」、JALは「JALカード家族プログラム」で、登録した家族のマイルを合算して特典航空券に交換できます。

ただし対象になる家族の範囲や、事前登録が必要かどうかは航空会社ごとに条件が異なります。また、合算できるのは特典への交換時であり、マイルそのものを他人の口座へ移せるわけではありません。もっと確実なのは、最初から家族カードで支払いを1つのアカウントに集約しておくことです。家族カードの利用分は本会員のマイルとして積算されるので、分散する心配がありません。

マイルの有効期限が切れそうなときはどうすればいいですか?

まずは特典航空券に使えないかを確認してください。ANAは片道6,000マイルから、JALは片道4,500マイルから交換できるため、思っているより少ないマイルでも使える区間があります。

足りない場合は、価値の目減りが小さい交換先へ振り替えます。ANAならANA SKY コイン、JALならe JALポイントが航空券やツアー代金に充当でき、汎用ポイントより有利なレートが設定されています。期限が近い分から自動的に消費されるので、少額でも交換しておけばそこで失効は止まります。

今後のために仕組みを変えるなら、ポイントの有効期限が無期限のカードへの切り替えが有効です。ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードとANAダイナースカードは、マイルに移行するまで期限のカウントが始まりません。

クレジットカードのポイントからマイルへの交換に手数料はかかりますか?

カードによって異なります。ANA JCB一般カードとANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)は、還元率1.0%になる2マイルコースに年5,500円(税込)の移行手数料がかかります。ANA JCB ワイドゴールドカードなどのゴールド以上は無料です。

JALカードは移行手数料という形ではなく、還元率を2倍にするJALカードショッピングマイル・プレミアムの年会費4,950円という形で費用がかかります。CLUB-Aゴールドカード以上は自動付帯で無料です。アメリカン・エキスプレスのプロパーカードは、ANAマイルへの移行に年間参加費5,500円が必要で、年間40,000マイルまでという上限も付きます。一方、ANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カードとANAダイナースカードは移行手数料も上限もありません。表示された還元率だけでなく、それを実現するための年間コストまで含めて比較しましょう。

まとめ|マイルが貯まるクレジットカードは還元率と年会費のバランスで選ぶ

マイルが貯まるクレジットカードは、還元率の数字だけでは選べません。1.0%を出すために年5,500円の移行手数料が必要なのか、それとも年会費に含まれているのかで、実際の手残りは大きく変わるからです。

判断の流れをもう一度整理します。まず貯めるマイルをANA・JAL・海外系のどれかに決め、次に自分の年間利用額を確認します。年間100万円未満ならANA JCB一般カード(年会費2,200円)、100万〜200万円ならANA JCB ワイドゴールドカード(15,400円)やJAL CLUB-Aゴールドカード(17,600円)、200万円を超えるなら移行上限のないANA アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード(42,900円)やANAダイナースカード(33,000円)、行き先を後から選びたいならアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード(39,600円)が候補になります。学生ならJALカード naviが唯一無二の答えです。

そのうえで忘れてはいけないのが、マイルの有効期限は36か月しかないという制約です。貯めるペースが遅いと、特典航空券に届く前に古い分から失効します。固定費をカード払いに寄せ、家族カードで支払いを1つに集約し、3年以内に使い切れる量まで積算ペースを上げることが、マイルを旅費に変えるいちばんの近道です。自分の生活に合った1枚を選んで、次の旅行の航空券代を今日から積み立てていきましょう。

旅行保険も重視するなら海外旅行保険が自動付帯のクレジットカード、通勤でソラチカカードを検討している方はPASMOオートチャージ対応クレジットカードの比較記事もあわせてご覧ください。