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「ETCカードはどれを選べば失敗しないんだろう?」「年会費がかかるカードと無料のカード、実際どこが違うの?」——そんな疑問を抱えたまま、選び方を決めかねていませんか。
ETCカードは、料金所をノンストップで通過できるだけの道具ではありません。深夜割引や休日割引で通行料そのものが安くなり、さらにクレジットカードのポイントとETCマイレージサービスの還元を二重に受け取れます。年間の高速代が10万円あれば、カード選びだけで1年に数千円、10年で数万円の差が生まれます。逆に、新規発行手数料や年会費のかかるカードを何となく選んでしまうと、せっかくの還元が目減りしてしまいます。
そこでこの記事では、2026年9月時点の最新情報をもとに、ETCカードを発行できるクレジットカード12枚を年会費・発行手数料・還元率・ドライブ特典で比較したランキングをご紹介します。あわせて、タイプ別のおすすめ、走行距離別の還元シミュレーション、2026年に見直しが予定されている深夜割引の中身、ゲートが開かないときの正しい対処法まで、ETCカードにまつわる疑問をまとめて解決していきます。
最後まで読めば、自分の走り方に合った1枚がはっきり決まり、高速代とガソリン代を今よりもう一段下げられるはずです。
ETCカードとは?クレジットカード付帯と専用カードの違いをわかりやすく整理
ETCカードとひとことで言っても、実際には発行元も仕組みも違う3つのタイプが存在します。どのタイプを選ぶかで、年会費・審査の有無・ポイント還元の有無がまるごと変わります。まずは自分がどのタイプを使うべきかを整理しておきましょう。
クレジットカードに付帯するETCカード
個人がもっとも一般的に使うのが、クレジットカードの追加カードとして発行するETCカードです。通行料はクレジットカードの利用分としてまとめて請求され、支払いは毎月のカード引き落としと同じ流れで完結します。
このタイプ最大の利点は、通行料にもクレジットカードのポイントが付くことです。還元率1.0%のカードなら、年間10万円の高速代で1,000円分のポイントが戻ってきます。しかも後述するETCマイレージサービスと併用できるため、還元は二重取りになります。
一方で、発行にはクレジットカードの審査が必要です。すでに持っているカードに追加する場合でも、カード会社によっては改めて確認が入ることがあります。また年会費についてはカードごとに扱いが大きく違い、「本体カードは年会費無料でもETCカードだけは条件付きで有料」というケースは珍しくありません。この記事のランキングでは、その条件までひとつずつ整理していきます。
クレジットカードなしで作れるETCパーソナルカード
クレジットカードを持っていない、あるいは持ちたくない人向けの選択肢がETCパーソナルカード(ETCパソカ)です。高速道路会社6社が共同で発行しているカードで、クレジット機能がないためクレジットカードの審査を受ける必要がありません。
そのかわりに必要になるのがデポジット(保証金)です。ETCパーソナルカードWebサービスによると、デポジットは平均利用月額の4倍を目安に設定され、2023年3月からは月あたりの利用額が2,500円以下の人向けに3,000円・5,000円・10,000円という少額の区分も用意されました。通行料は指定口座からの引き落としで支払い、預けたデポジットは解約時に返金されます。
注意したいのは年会費1,257円(税込)がかかり、これは解約しても戻ってこない点と、クレジットカードのポイントが一切付かない点です。年に数回しか高速に乗らない人でも、クレジットカードを作れる状況であれば、年会費無料のクレジットカードにETCカードを付帯させたほうが金銭的には有利になります。
社用車で使うETCコーポレートカード
法人や個人事業主が社用車・営業車で高速道路を頻繁に使う場合は、ETCコーポレートカードという選択肢もあります。これも高速道路会社が発行するもので、車両ごとにカードを紐づけて管理します。
最大の特徴は大口・多頻度割引が使えることです。1台あたりの月間利用額に応じた車両単位割引と、契約単位での割引を組み合わせることで、条件次第では最大50%前後の割引率になります。長距離輸送や訪問営業で月に何十万円も高速代がかかる事業者にとっては、クレジットカード付帯のETCカードよりはるかに削減効果が大きくなります。
ただし、協同組合などを通した申し込みや保証金・取扱手数料が必要で、走行実績が少ないと割引率が上がらないため、社用車が数台程度の小規模事業者にはハードルが高めです。その場合は、後述する法人・個人事業主向けのおすすめカードのように、年会費無料の法人クレジットカードにETCカードを付帯させるほうが現実的でしょう。
一体型と分離型はどちらが使いやすい?
クレジットカード付帯のETCカードには、クレジット機能とETC機能が1枚になった一体型と、ETC専用のカードが別に発行される分離型があります。現在発行されているETCカードの大半は分離型です。
一体型は財布に入れるカードが増えないのがメリットですが、車載器に挿したままにするとクレジットカードごと盗難に遭うリスクがあり、車を離れるたびに抜き差しが必要になります。買い物と高速代の明細が混ざって見分けにくくなるという声もあります。
分離型は、ETC専用カードなのでショッピングには使えず、万が一車上荒らしに遭ってもクレジットカード本体は手元に残ります。複数枚発行して家族の車ごとに1枚ずつ持たせられるのも分離型ならではです。よほどの理由がなければ、分離型を選んでおけば困ることはありません。
ETCカードの選び方|損をしないための6つの比較ポイント
ETCカードは「どれも同じ」に見えて、実際にはコストと還元の面で毎年はっきり差が出ます。ここでは、申し込む前に必ず確認しておきたい6つの比較ポイントを、具体的な金額を挙げながら整理します。
年会費と新規発行手数料が無料かどうか
最初に確認すべきは、ETCカードそのものにかかる固定費です。ここには「新規発行手数料」と「ETCカードの年会費」という2種類のコストがあり、カード会社ごとに扱いがばらばらです。
たとえばリクルートカードは、JCBブランドなら新規発行手数料が無料ですが、Visa・Mastercardブランドを選ぶと1,000円(税別)の新規発行手数料がかかります。楽天カードのETCカードは年会費550円(税込)が基本で、楽天PointClubのプラチナ会員・ダイヤモンド会員だけが無料になります。三井住友カード(NL)は初年度無料で、2年目以降は前年度に1回でもETC利用があれば無料、なければ550円(税込)です。
一方、エポスカード・Orico Card THE POINT・apollostation card・セゾンカードインターナショナルのように、年会費も発行手数料も条件なしで無料のカードもあります。年に数回しか高速に乗らない人ほど、この「条件なし無料」を選んでおくと安心です。
ETC利用分にもポイントが付くか(還元率)
ETCカードで支払った通行料は、原則としてクレジットカード本体と同じ還元率でポイントが付きます。ここで効いてくるのが基本還元率の差です。
年間の高速代を10万円と仮定すると、還元率0.5%のカードなら500円分、1.0%なら1,000円分、1.2%なら1,200円分が戻ってきます。たった0.5%の差でも、10年使えば5,000円以上の開きになります。高速をよく使うなら、還元率1.0%以上のカードを軸に選びましょう。より詳しい比較は還元率の高いクレジットカードのランキングもあわせて確認してみてください。
なお、一部のカードでは公共料金や特定の支払いで還元率が下がる設定がありますが、ETCの通行料は通常のショッピング利用と同じ扱いになるカードがほとんどです。申し込み前に、そのカードの規約で除外対象になっていないかだけ確認しておくと確実です。
申し込みから手元に届くまでの日数
意外と見落とされがちなのが発行スピードです。クレジットカード本体が最短即日発行でも、ETCカードは別途郵送になるため、10日〜2週間ほどかかるのが一般的です。エポスカードも本体は店頭で当日受け取れますが、ETCカードは後日郵送になります。
旅行や帰省の日程が決まっているなら、逆算して2〜3週間の余裕を見て申し込むのが安全です。どうしても急ぐ場合は、セゾンカウンターでETCカードの即日発行に対応しているセゾンカードインターナショナルのように、店頭受け取りに対応したカードを選ぶという手があります。
ガソリン値引きなどドライブ向けの特典
高速代だけでなくガソリン代までまとめて下げられるかも、ドライバーにとっては大きな判断材料です。apollostation cardはapollostationでの給油がいつでもガソリン・軽油2円/L引き、灯油1円/L引きになります。ENEOSカード SもENEOSでガソリン・軽油が常時2円/L引きです。
月に100L給油する人なら、2円/L引きで月200円、年間2,400円の節約になります。高速代の還元と給油値引きを合わせると、年間で数千円規模の差が生まれる計算です。通勤で毎日車に乗る人ほど、この視点で選ぶ価値があります。給油の値引き幅を軸に選びたい人は、ガソリンカードおすすめランキングで月の給油量別に比較しています。
家族カードや複数枚の発行に対応しているか
車を2台以上持っている家庭では、ETCカードを複数枚発行できるかが重要になります。カード会社によって上限は異なり、アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは基本カード会員が最大5枚まで発行できます。
また、家族カードを発行し、その家族カードにETCカードを紐づける方法もあります。この場合、利用明細は本会員にまとまるため家計の管理はしやすい一方、誰がいつ使ったかを分けたい場合は不向きです。仕事とプライベートで分けたい人は、本会員名義で複数枚発行できるカードを選びましょう。
ロードサービスや旅行傷害保険が付いているか
長距離ドライブが多いなら、ロードサービスの有無も見ておきたいポイントです。ENEOSカード Sにはロードサービスが標準で付いており、レッカー移動は10kmまで無料、キー閉じ込みやタイヤ交換など30分以内の路上修理も無料で受けられます。
旅行傷害保険については、国内旅行傷害保険が付くカードなら高速道路上の事故もカバー範囲に入ることがあります。ただし近年は「利用付帯」(旅行代金や公共交通機関の運賃をそのカードで支払った場合のみ有効)が主流で、条件を満たさないと保険が働きません。マイカーでの移動は対象外となるケースが多いため、補償を重視するなら自動車保険側のロードサービスと重複していないかを確認しておきましょう。
ETCカードおすすめランキング12選|発行手数料・還元率・割引で徹底比較
ここからは、2026年9月時点の最新情報をもとに、ETCカードを発行できるクレジットカード12枚をランキング形式でご紹介します。各カード名をタップすると、その詳細セクションにジャンプできます。
| 順位 | カード | 年会費(税込) | ETCカード年会費 | ETC新規発行手数料 | 基本還元率 | ドライブ関連の特典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ![]() エポスカード |
永年無料 | 無料 | 無料 | 0.5% | 全国の優待店で割引、ゴールドへの招待あり |
| 2位 | ![]() アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード |
39,600円 | 無料 | 935円(初回のみ) | 1.0% | ETCカードを最大5枚まで発行可能 |
| 3位 | ![]() dカード GOLD |
11,000円 | 無料 | 無料 | 1.0% | ドコモ料金10%還元、ケータイ補償最大12万円 |
| 4位 | ![]() JCBカード W |
永年無料 | 入会初年度無料(※1) | 無料 | 1.0%(※2) | 18〜39歳限定で申し込み可能 |
| 5位 | ![]() 三井住友カード(NL) |
永年無料 | 初年度無料(※3) | 無料 | 0.5% | 最短10秒でカード番号発行(※4) |
| 6位 | ![]() 楽天カード |
永年無料 | 550円(※5) | 無料 | 1.0% | 楽天ポイントが貯まり通行料の支払いにも回せる |
| 7位 | ![]() リクルートカード |
永年無料 | 無料(JCBは条件付き) | JCB無料/Visa・Mastercardは1,000円(税別) | 1.2% | 通行料100円につき1.2ポイント |
| 8位 | ![]() Orico Card THE POINT |
永年無料 | 無料 | 無料 | 1.0% | 入会後6ヵ月は還元率2.0% |
| 9位 | ![]() イオンカードセレクト |
無料 | 無料 | 無料 | 0.5% | イオン系列で毎月20日・30日5%OFF |
| 10位 | ![]() apollostation card |
永年無料 | 無料 | 無料 | 0.5% | ガソリン・軽油2円/L引き、灯油1円/L引き |
| 11位 | ![]() ENEOSカード S |
初年度無料、2年目以降1,375円(※6) | 無料 | 無料 | 0.6%相当 | ガソリン・軽油2円/L引き、ロードサービス標準付帯 |
| 12位 | ![]() セゾンカードインターナショナル |
永年無料 | 無料 | 無料 | 0.5% | セゾンカウンターでETCカードを即日発行 |
(※1)2年目以降は、前年1年間にETCスルーカードのお支払いが1回以上、またはショッピングご利用合計金額が50万円(税込)以上で無料。条件を満たさない場合は1枚につき550円(税込)。
(※2)還元率は交換商品により異なります。
(※3)入会翌年度以降、前年度に1回以上のETC利用のご請求があれば無料。ご利用がない場合は550円(税込)。
(※4)最短10秒で発行されるのはカード番号です。即時発行ができない場合があります。
(※5)楽天PointClubのプラチナ会員・ダイヤモンド会員は年会費無料。
(※6)年1回以上のカード利用(ETC・Apple Pay・QUICPayを含む)で次年度の年会費無料。
ランキングは、1つ目にETCカードにかかる固定費(年会費・新規発行手数料)の低さ、2つ目に通行料に対するポイント還元率、3つ目にガソリン値引きやロードサービスなどドライブ全体でのお得度という3つの基準で総合評価しています。年会費が発生するカードでも、それを上回るリターンが見込めるものは上位に置いています。
- 1位 エポスカード|ETCカードも年会費・発行手数料ゼロで維持コストが一切かからない
- 2位 アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード|ETCカードは年会費無料で最大5枚まで持てる
- 3位 dカード GOLD|ETCカード年会費無料でドコモ料金10%還元も付いてくる
- 4位 JCBカード W|年会費永年無料で通行料も還元率1.0%、39歳以下限定の1枚
- 5位 三井住友カード(NL)|前年に1回使えばETCカードの年会費も無料になる
- 6位 楽天カード|楽天ポイントが貯まる定番、ダイヤモンド会員はETC年会費無料
- 7位 リクルートカード|還元率1.2%で高速代からもしっかりポイントが貯まる
- 8位 Orico Card THE POINT|ETCカードの年会費も発行手数料も永年無料
- 9位 イオンカードセレクト|ETCも年会費無料でイオンでの買い物とまとめて管理できる
- 10位 apollostation card|給油が2円/L引きでガソリン代と高速代を同時に節約
- 11位 ENEOSカード S|ENEOSの給油割引とロードサービスがセットで使える
- 12位 セゾンカードインターナショナル|店頭受け取りに対応して急ぎのドライブにも間に合う
1位 エポスカード|ETCカードも年会費・発行手数料ゼロで維持コストが一切かからない

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 無料(条件なし) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 0.5%(200円につき1エポスポイント) |
| ETC利用分のポイント | 付与対象(本体カードと同率) |
| ETCカード発行の目安 | 申し込みから10日〜2週間程度(郵送) |
| 本体カードの発行 | マルイ店舗のエポスカードセンターで最短即日受け取りに対応 |
| 付帯保険 | 海外旅行傷害保険(利用付帯)最高3,000万円 |
| 申込対象 | 満18歳以上(高校生を除く) |
- 本体カード・ETCカードともに年会費が永年無料で、発行手数料もかからない
- 利用条件が一切ないため、年に1回しか高速に乗らなくても費用が発生しない
- 全国10,000店舗以上の優待や、年4回の「マルコとマルオの7日間」で10%割引が受けられる
- 利用実績を積むと年会費無料のエポスゴールドカードへの招待が届くことがある
- 基本還元率は0.5%と、還元率重視の高還元カードには一歩譲る
- 本体カードは即日受け取れるが、ETCカードは郵送のため当日は使えない
エポスカードをETCカードの本命に推す最大の理由は、「使っても使わなくてもコストがゼロ」という条件のシンプルさです。ETCカードの年会費が条件付き無料のカードは多く、うっかりETCを使わなかった年に550円や1,100円が引き落とされて驚くケースは少なくありません。エポスカードにはその心配がなく、たまにしか高速に乗らない人でも安心して持ち続けられます。
還元率は0.5%と控えめですが、それを補うのがマルイ店舗や全国の飲食店・カラオケ・レジャー施設で使える優待の厚みです。ドライブの目的地で使える施設割引も多く、高速代の還元だけでは測れない価値があります。本体カードはマルイ店舗のエポスカードセンターで最短即日受け取りに対応しているため、まずカードを作ってからWebでETCカードを申し込む、という流れがスムーズです。海外旅行傷害保険は2023年10月以降、旅行代金をエポスカードで支払った場合に有効となる利用付帯に変わっている点だけ覚えておきましょう。
2位 アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード|ETCカードは年会費無料で最大5枚まで持てる

| 年会費 | 39,600円(税込) |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 無料 |
| ETC新規発行手数料 | 935円(税込・1枚につき初回のみ) |
| ETCカード発行枚数 | 基本カード会員1名につき最大5枚 |
| 基本還元率 | 1.0%(100円につき1ポイント) |
| 家族カード | 2枚まで無料、3枚目以降は19,800円(税込) |
| ETCカード発行の目安 | 申し込みから約2〜3週間 |
| 主な特典 | 継続時のフリー・ステイ・ギフト、対象レストランの優待、空港ラウンジ利用 |
| 申込対象 | 20歳以上で安定した継続収入のある方 |
- ETCカードの年会費は無料で、車を複数台持つ家庭でも最大5枚まで発行できる
- 基本還元率1.0%と、ゴールドカードとしては通行料の還元効率が高い
- 継続特典のフリー・ステイ・ギフトなど、旅行との相性がよい特典が揃う
- 家族カードが2枚まで無料で、家族分のETCカードも合わせて管理しやすい
- 年会費39,600円(税込)と高額で、高速代の還元だけでは元が取れない
- ETCカードは1枚につき935円(税込)の新規発行手数料が必要
このカードは、ETCカードを何枚も無料で維持できる数少ないゴールドカードです。夫婦それぞれの車、実家に置いてある車、レジャー用のもう1台といった具合に複数の車載器を使い分ける家庭では、5枚まで発行できる余裕が効いてきます。しかも通行料には100円につき1ポイントが付くため、年間30万円の高速代なら3,000ポイント相当が戻る計算です。
もちろん年会費39,600円(税込)は高速代だけで回収できる金額ではありません。判断の軸になるのは、年1回の継続で受け取れるフリー・ステイ・ギフトや対象レストランの優待、空港ラウンジといった旅行・食事まわりの特典を年間で使い切れるかです。旅行の頻度が高く、ドライブも遠出中心という人であれば、ETCカードの無料枠は「ついてくるおまけ」として十分に価値があります。ゴールド以上の券種を横並びで見たい場合は、ゴールドカードおすすめランキングもあわせてご覧ください。
3位 dカード GOLD|ETCカード年会費無料でドコモ料金10%還元も付いてくる

| 年会費 | 11,000円(税込) |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 無料(利用条件なし) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 1.0%(100円につき1ポイント) |
| ドコモ料金の還元 | ドコモの携帯電話・ドコモ光の利用料金1,000円(税抜)につき10%ポイント還元 |
| ケータイ補償 | 購入から3年間・最大12万円(年2回まで) |
| 年間利用額特典 | 年間100万円以上の利用で10,000円相当のクーポン |
| 家族カード | 1枚目無料、2枚目以降1,100円(税込) |
| 申込対象 | 満18歳以上(高校生を除く)で安定した継続収入のある方、ドコモ回線の契約が必要 |
- ETCカードの年会費が利用条件なしで無料、発行手数料もかからない
- 基本還元率1.0%で、通行料もしっかりポイント還元の対象になる
- ドコモの携帯電話・ドコモ光の利用料金が10%ポイント還元になる
- 年間100万円以上の利用で10,000円相当のクーポンがもらえ、年会費の回収がしやすい
- 年会費11,000円(税込)がかかるため、ドコモ回線を使っていないと元を取りにくい
- 10%還元の対象はeximoやドコモ光などで、ahamo・irumoの月額料金は対象外
dカード GOLDは、ETCカードの年会費が「前年の利用実績」に一切左右されない点が魅力です。通常のdカードだと利用状況によってETCカードの年会費が発生しますが、GOLDなら条件を気にせず持ち続けられます。通行料には基本還元率1.0%が適用されるため、年間10万円の高速代で1,000ポイントが貯まります。
年会費11,000円(税込)の回収源になるのは、やはりドコモ料金の10%還元です。月1万円(税抜)の通信費を支払っていれば年間12,000ポイントが貯まり、それだけで年会費を上回ります。ケータイ補償は購入から3年間・最大12万円と手厚く、年間100万円以上使えば10,000円相当のクーポンも受け取れます。逆に言えば、ドコモ回線を使っていない人が高速代のためだけに選ぶカードではありません。
4位 JCBカード W|年会費永年無料で通行料も還元率1.0%、39歳以下限定の1枚

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 入会初年度無料。2年目以降は前年1年間にETCスルーカードのお支払いが1回以上、またはショッピングご利用合計金額が50万円(税込)以上で無料(未達の場合は1枚につき550円・税込) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 1.0%(※) |
| ETCカードの名称 | ETCスルーカード |
| ETCカード発行の目安 | 会員専用WEBサービスからの申し込みで約1週間 |
| 家族カード | 年会費無料 |
| 付帯保険 | 海外旅行傷害保険(利用付帯)、ショッピングガード保険(海外) |
| 申込対象 | 18歳以上39歳以下で本人または配偶者に安定継続収入のある方(高校生を除く) |
※還元率は交換商品により異なります。
- 年会費が永年無料のまま基本還元率1.0%で、通行料の還元効率が高い
- ETCスルーカードの新規発行手数料は無料で、初年度の年会費もかからない
- 家族カードも年会費無料で、家族分のETCカードまで含めて費用を抑えやすい
- 会員専用WEBサービスから申し込め、発行までの目安が約1週間と比較的早い
- 申し込みは18歳以上39歳以下に限られ、40歳以上は新規で作れない
- 2026年11月以降、ETCスルーカードの年会費は前年の利用状況によって550円(税込)がかかる場合がある
JCBカード Wは、年会費永年無料でありながら基本還元率が1.0%という、無料カードの中では珍しい高還元タイプです。通行料もショッピング利用と同じ扱いになるため、年間10万円の高速代なら1,000円相当が戻ってきます。年会費無料カードで還元率0.5%のものと比べると、10年で5,000円以上の差が付く計算です。
注意しておきたいのが、ETCスルーカードの年会費です。2026年11月から、カード券種や利用状況に応じて1枚につき550円(税込)の年会費がかかる仕組みに変わります。入会初年度は無料で、2年目以降も前年1年間にETCスルーカードの支払いが1回以上あるか、ショッピング利用合計金額が50万円(税込)以上あれば無料が続きます。年に一度でも高速に乗るなら実質的に負担は発生しませんが、車を手放したあとも持ち続けると年会費が発生する点は覚えておきましょう。申し込めるのは39歳以下ですが、いったん入会すれば40歳以降も年会費無料のまま継続できます。
5位 三井住友カード(NL)|前年に1回使えばETCカードの年会費も無料になる

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 初年度無料。入会翌年度以降は前年度に1回以上のETC利用のご請求があれば無料(ご利用がない場合は550円・税込) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 0.5% |
| ポイントアップ | 対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーで支払うと7%ポイント還元(※1) |
| カード番号の発行 | 最短10秒(※2) |
| クレカ積立 | 三井住友カードつみたて投資で最大2.5%(※3) |
| 付帯保険 | 海外旅行傷害保険(利用付帯)最高2,000万円 |
| 申込対象 | 満18歳以上(高校生を除く) |
(※1)対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーで支払うと7%ポイント還元。一部対象とならない店舗・支払い方法があり、還元には上限があります。詳細は三井住友カード公式サイトをご確認ください。
(※2)最短10秒で発行されるのはカード番号です。即時発行ができない場合があります。
(※3)三井住友カードつみたて投資の付与率(最大4%)とOlive資産運用特典(最大2%)を合わせた最大値ではなく、三井住友カード(NL)の場合の付与率です。付与率は年間利用額などの条件により異なります。
- 本体カードは年会費永年無料で、ETCカードの新規発行手数料もかからない
- 年に1回でもETCを使えば、翌年度のETCカード年会費が無料になる
- ナンバーレス設計で、車内にカードを置く機会が多いドライバーでも情報が読み取られにくい
- 申し込みから最短10秒でカード番号が発行され、本体カードはすぐに使い始められる(※2)
- 基本還元率は0.5%で、通行料だけを見ると高還元カードに劣る
- まったくETCを使わない年があると、ETCカード年会費550円(税込)が発生する
三井住友カード(NL)のETCカードは、「年1回でも使えば無料」という非常にゆるい条件で維持できます。高速道路を年に数回でも使う人なら、実質的には年会費無料と考えて差し支えありません。逆に、車を使わない年が挟まると550円(税込)が発生するため、ペーパードライバーの人はエポスカードのような無条件無料のカードを選んだほうが確実です。
カードの表面に番号が印字されていないナンバーレス設計は、ETCカードとセットで車内にカードを持ち込む機会が多いドライバーにとって地味に効く安心材料です。基本還元率は0.5%と控えめですが、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済またはモバイルオーダーで支払えば7%ポイント還元(※1)が受けられるため、ドライブ途中の休憩や食事とも相性がよい1枚です。
6位 楽天カード|楽天ポイントが貯まる定番、ダイヤモンド会員はETC年会費無料

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 550円(税込)。楽天PointClubのプラチナ会員・ダイヤモンド会員は無料 |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 1.0%(100円につき1ポイント) |
| 貯まるポイント | 楽天ポイント(通行料の支払いにも充当可能) |
| ETCカード発行の目安 | 申し込みから2週間程度 |
| 家族カード | 年会費無料 |
| 付帯保険 | 海外旅行傷害保険(利用付帯)最高2,000万円 |
| 申込対象 | 満18歳以上(高校生を除く) |
- 基本還元率1.0%で、通行料からも効率よく楽天ポイントが貯まる
- 楽天PointClubのプラチナ会員・ダイヤモンド会員ならETCカード年会費が無料
- 貯まった楽天ポイントは楽天市場だけでなく提携店の支払いにも幅広く使える
- 家族カードが年会費無料で、家族の車ぶんも管理しやすい
- 会員ランクがゴールド以下だとETCカード年会費550円(税込)がかかる
- 会員ランクは毎年判定されるため、楽天の利用が減ると翌年から有料になる可能性がある
楽天カードは基本還元率1.0%と通行料の還元効率が高く、普段から楽天市場や楽天ペイを使っている人ならETCカードの年会費550円(税込)も無料にできます。無料になるのは楽天PointClubのプラチナ会員・ダイヤモンド会員で、いずれも過去6ヵ月のポイント獲得実績と獲得回数で判定されます。楽天経済圏を日常的に使っている人であれば、到達はそれほど難しくありません。
注意点は、会員ランクが毎年判定されるため「無料が確定しているわけではない」ことです。楽天の利用が減った年は翌年から550円(税込)が発生します。楽天ポイントは通行料の支払いにも充てられるので、貯めたポイントをそのまま高速代に回すという使い方もできます。楽天でほとんど買い物をしないなら、無条件無料のカードを選んだほうが無難です。
7位 リクルートカード|還元率1.2%で高速代からもしっかりポイントが貯まる

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | Visa・Mastercardは無料。JCBは初年度無料で、2年目以降は前年1年間にETCカードの請求が1回以上、またはショッピングの請求が50万円以上で無料(未達の場合は500円・税別) |
| ETC新規発行手数料 | JCBは無料、Visa・Mastercardは1,000円(税別) |
| 基本還元率 | 1.2% |
| ETC利用分のポイント | 通行料100円につき1.2ポイント(小数点第1位以下切り捨て) |
| 貯まるポイント | リクルートポイント(Pontaポイント・dポイントへ交換可能) |
| 家族カード | 年会費無料 |
| 付帯保険 | 海外旅行傷害保険(利用付帯)最高2,000万円 |
| 申込対象 | 18歳以上で本人または配偶者に安定した収入のある方(高校生を除く) |
- 基本還元率1.2%は年会費無料カードでは最高水準で、通行料の還元も大きい
- JCBブランドを選べばETCカードの新規発行手数料が無料になる
- 貯まったポイントはPontaポイントやdポイントに等価交換でき、使い道が広い
- 家族カードも年会費無料で発行できる
- Visa・Mastercardを選ぶとETCカードの新規発行手数料1,000円(税別)がかかる
- JCBブランドのETCカードは2年目以降、利用状況によって年会費が発生する場合がある
年会費無料カードの中で通行料の還元効率がもっとも高いのがリクルートカードです。通行料100円につき1.2ポイントが貯まるため、年間30万円の高速代なら3,600ポイント相当が戻ります。還元率0.5%のカードと比べると年間2,100円分の差で、5年で1万円を超える開きになります。
選ぶときのポイントは国際ブランドの選択です。ETCカードの新規発行手数料はJCBなら無料、Visa・Mastercardなら1,000円(税別)がかかります。ただしJCBブランドは2年目以降、前年にETCカードの請求が1回以上あるかショッピングの請求が50万円以上あることが年会費無料の条件になります。年に1回でも高速に乗るならJCBブランドが総合的に有利ですが、まったく乗らない年がありそうならVisa・Mastercardで初回だけ手数料を払い切る選択もあります。
8位 Orico Card THE POINT|ETCカードの年会費も発行手数料も永年無料

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 永年無料(条件なし) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 1.0%(100円につき1オリコポイント) |
| 入会後6ヵ月の還元率 | 2.0%(100円につき2オリコポイント) |
| 貯まるポイント | オリコポイント(Amazonギフトカード・Tポイント等へ交換可能) |
| 家族カード | 年会費無料 |
| 電子マネー | iD・QUICPay搭載 |
| 申込対象 | 原則として18歳以上(高校生を除く)で安定した収入のある方 |
- 本体カード・ETCカード・家族カードのすべてが永年無料で条件も付かない
- 基本還元率1.0%で、通行料からも効率よくポイントが貯まる
- 入会後6ヵ月は還元率2.0%になり、車を買った直後の出費が多い時期に効く
- iDとQUICPayの両方を搭載しており、サービスエリアでの支払いもスムーズ
- オリコポイントの有効期限は加算月を含めて12ヵ月と短めで、こまめな交換が必要
- 入会後6ヵ月を過ぎると還元率は1.0%に戻る
Orico Card THE POINTは、本体・ETC・家族カードのすべてが条件なしで永年無料という点でエポスカードと並ぶ手軽さを持ちながら、基本還元率が1.0%あるのが強みです。「維持費ゼロ」と「還元率1.0%」を両立したい人にとっては、もっともバランスの取れた選択肢と言えます。
特に効くのが入会後6ヵ月の還元率2.0%です。新車や中古車を買った直後は、タイヤ・カー用品・任意保険・ガソリンと出費がまとまりやすい時期。その半年間の支払いをこのカードに寄せれば、通常の倍のペースでポイントが貯まります。注意点はポイントの有効期限が加算月を含めて12ヵ月と短いことで、貯めっぱなしにせず定期的に交換する習慣をつけておきましょう。
9位 イオンカードセレクト|ETCも年会費無料でイオンでの買い物とまとめて管理できる

| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 無料(条件なし) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 0.5%(200円につき1WAON POINT) |
| カードの機能 | キャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONの一体型 |
| イオングループ特典 | 毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」で5%OFF、対象店舗でポイント基本の2倍 |
| WAONオートチャージ | イオン銀行口座からのオートチャージでポイント付与 |
| 家族カード | 年会費無料(3枚まで) |
| 申込対象 | 18歳以上(高校生を除く)で電話連絡が可能な方。イオン銀行の普通預金口座開設が必要(同時申込可) |
- ETCカードの年会費・発行手数料がともに無料で、利用条件も付かない
- キャッシュカードとクレジットカードが1枚にまとまり、家計管理がしやすい
- 毎月20日・30日の「お客さま感謝デー」でイオン系列の買い物が5%OFF
- 家族カードも年会費無料で3枚まで発行できる
- 基本還元率は0.5%と、高速代の還元だけを見ると物足りない
- ETCゲート車両損傷お見舞金制度は2026年6月20日をもって終了している
- 発行にはイオン銀行の普通預金口座が必要になる
イオンカードセレクトは、イオン銀行のキャッシュカード・クレジットカード・電子マネーWAONが1枚にまとまったカードです。ETCカードは年会費・発行手数料ともに無料で、利用がなくても費用が発生しません。買い物も高速代も同じ口座から引き落とされるため、家計の把握がしやすいのが実務的なメリットです。
かつてこのカードには「ETCゲート車両損傷お見舞金制度」(開閉バーとの接触で車両が損傷した際に年1回・最大5万円が支払われる制度)が付いていましたが、2026年6月20日をもって終了しています。同時にイオンワールドデスクも終了しているため、以前の情報を見て申し込もうとしている場合は注意してください。現在は「維持費ゼロのETCカードを、普段使いのイオンカードにまとめて持てる」点が選ぶ理由になります。
10位 apollostation card|給油が2円/L引きでガソリン代と高速代を同時に節約

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 無料 |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 給油値引き | apollostationでガソリン・軽油が2円/L引き、灯油1円/L引き(免税ガソリン・免税軽油は対象外) |
| 入会後1ヵ月の値引き | ガソリン・軽油5円/L引き、灯油3円/L引き |
| 基本還元率 | 0.5% |
| オプション | ねびきプラスサービス(年会費550円・税込、初年度無料)で最大10円/L引き |
| ロードサービス | オプションで付帯可能(年会費825円・税込) |
| 申込対象 | 18歳以上(高校生を除く)で電話連絡が可能な方 |
- 年会費・ETCカード年会費・発行手数料がすべて無料
- apollostationでの給油がいつでもガソリン・軽油2円/L引きになる
- 入会後1ヵ月間はガソリン・軽油が5円/L引きとさらに大きく下がる
- ねびきプラスサービスに登録すれば最大10円/L引きまで引き下げられる
- 給油値引きが受けられるのはapollostationの店舗に限られる
- 基本還元率は0.5%で、通行料のポイント還元自体は控えめ
apollostation cardは、高速代とガソリン代を1枚でまとめて下げたい人に向いたカードです。ETCカードの年会費・発行手数料は無料で、apollostationで給油すればいつでもガソリン・軽油が2円/L引きになります。月100L給油する家庭なら年間2,400円、月150Lなら年間3,600円の節約です。
さらに踏み込むなら、オプションのねびきプラスサービス(年会費550円・税込、初年度無料)があります。カードの月間利用額に応じて値引き単価が上がる仕組みで、条件次第では最大10円/L引きまで下がります。ガソリン代の比重が大きい人ほど、この上乗せが効いてきます。入会後1ヵ月間はガソリン・軽油が5円/L引きになるので、遠出の予定がある時期に合わせて申し込むと初回の恩恵が大きくなります。
11位 ENEOSカード S|ENEOSの給油割引とロードサービスがセットで使える

| 年会費 | 初年度無料、2年目以降1,375円(税込)。年1回以上のカード利用(給油・ETC・ショッピング・Apple Pay・QUICPayを含む)で次年度無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 無料 |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 給油値引き | ENEOSでガソリン・軽油が常時2円/L引き、灯油1円/L引き(免税ガソリン・免税軽油は対象外) |
| ロードサービス | 標準付帯。レッカー移動10kmまで無料、30分以内の路上修理無料、365日24時間受付 |
| 基本還元率 | 0.6%相当(1,000円につき6ポイント) |
| カード発行会社 | トヨタファイナンス |
| 電子マネー | QUICPay対応 |
| 申込対象 | 18歳以上(高校生を除く)で電話連絡が可能な方 |
- ETCカードの年会費・発行手数料が無料で、ETC利用も年会費無料条件のカウント対象になる
- ENEOSでガソリン・軽油が常時2円/L引きになる
- ロードサービスが標準付帯で、レッカー10kmまで・30分以内の路上修理が無料
- 365日24時間受付で、長距離ドライブ中のトラブルにも対応できる
- まったくカードを使わない年があると2年目以降1,375円(税込)の年会費が発生する
- 給油値引きが受けられるのはENEOSの店舗に限られる
ENEOSカード Sの魅力は、ガソリン値引きとロードサービスを1枚でカバーできる点にあります。ロードサービスは標準付帯で、レッカー移動は10kmまで無料、キー閉じ込みやタイヤ交換など30分以内の路上修理も無料です。受付は365日24時間対応なので、深夜の高速道路でトラブルに遭ったときの備えとしても心強い内容です。
年会費は初年度無料、2年目以降は1,375円(税込)ですが、年1回以上のカード利用があれば次年度も無料になります。しかもこの「利用」にはETCの通行料も含まれるため、高速道路を年に一度でも使う人なら実質無料で維持できます。ETCカードそのものの年会費・発行手数料は無料です。ENEOSを普段使いしているドライバーであれば、ロードサービス代を別に払っていると考えると十分に元が取れる1枚です。
12位 セゾンカードインターナショナル|店頭受け取りに対応して急ぎのドライブにも間に合う

| 年会費 | 永年無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 永久無料(条件なし) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| ETCカードの受け取り | セゾンカウンターで即日発行に対応 |
| 基本還元率 | 0.5%相当(1,000円につき1永久不滅ポイント) |
| ポイント有効期限 | なし(永久不滅ポイント) |
| デジタルカード | セゾンカードインターナショナル デジタルなら最短5分で発行 |
| 家族カード | 年会費無料 |
| 申込対象 | 18歳以上(高校生を除く)で電話連絡が可能な方 |
- ETCカードの年会費・発行手数料がともに無料で、利用条件も付かない
- セゾンカウンターに行けばETCカードを即日で受け取れる
- 永久不滅ポイントは有効期限がなく、失効を気にせず貯められる
- デジタルカードなら最短5分で本体カードが発行される
- 基本還元率は0.5%相当で、通行料の還元効率は高くない
- 即日発行を利用するにはセゾンカウンターのある店舗へ出向く必要がある
「週末までにETCカードが要る」という状況で唯一まともに戦えるのがセゾンカードインターナショナルです。多くのカードはETCカードが郵送のみで10日〜2週間かかりますが、セゾンカウンターであれば即日発行に対応しています。急な出張や帰省で高速に乗ることになった、というときの逃げ道になります。
ポイントは1,000円につき1永久不滅ポイント(1ポイントあたり約5円相当)で、還元率は0.5%相当です。数字だけ見れば高還元とは言えませんが、永久不滅ポイントには有効期限がないため、年に数回のドライブでコツコツ貯めて数年後にまとめて使う、という付き合い方ができます。本体カードもデジタルなら最短5分で発行されるので、申し込みから店頭受け取りまでを1日で片づけることも可能です。
使い方で選ぶETCカード|タイプ別のおすすめ4パターン
ランキングの上位が誰にとってもベストとは限りません。ここでは「ガソリン代も下げたい」「学生で初めて作る」「社用車で使う」「今週中に欲しい」という4つの典型的なニーズごとに、最適な1枚を理由つきで挙げていきます。
ガソリン代もまとめて抑えたい人に向くカード
通勤や送迎で毎日車に乗る人にとって、高速代よりも家計を圧迫しているのはガソリン代であることが多いはずです。このタイプに向くのが、給油値引きとETCカード無料を両立したapollostation cardです。

| ガソリン・軽油の値引き | apollostationでいつでも2円/L引き(灯油は1円/L引き) |
|---|---|
| 入会後1ヵ月の値引き | ガソリン・軽油5円/L引き、灯油3円/L引き |
| 月100L給油の場合の年間削減額 | 約2,400円(2円/L引きで計算) |
| ETCカード年会費・発行手数料 | ともに無料 |
| 上乗せオプション | ねびきプラスサービス(年会費550円・税込、初年度無料)で最大10円/L引き |
| 年会費 | 永年無料 |
- 高速代の支払いとガソリン代の値引きを1枚に集約できる
- 給油値引きは回数制限がなく、給油のたびに自動で適用される
- ねびきプラスサービスを使えば利用額に応じて値引き幅をさらに広げられる
- 値引きの対象はapollostationのみで、他系列のスタンドでは適用されない
- ねびきプラスサービスは2年目以降550円(税込)の年会費が必要
ポイントは自宅や通勤ルートの近くにapollostationがあるかです。給油値引きは系列店でしか効かないため、普段の給油先がENEOSであればENEOSカード Sのほうが有利になります。高速代の還元は0.5%と控えめですが、給油値引きはポイントと違って「その場で現金の支払いが減る」ため、実感としての節約効果は大きくなります。
学生や20代で初めて作る人に向くカード
初めてクレジットカードとETCカードを作る学生には、学生向けに条件が整えられた学生専用ライフカードが使いやすい選択肢です。旅行やサークルの遠征で高速を使う機会がある人に向いています。

| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 初年度無料。2年目以降は前年度に1回以上のETC利用があれば無料(利用がない場合は1,100円・税込) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 入会後の特典 | 入会初年度はポイント1.5倍、誕生月はポイント3倍 |
| 海外利用特典 | 海外利用総額の4%をキャッシュバック(年間最大100,000円・事前エントリー要) |
| 発行の目安 | 審査完了から1週間〜10日程度 |
| 申込対象 | 高校生を除く18歳以上25歳以下の学生 |
- 年会費無料でETCカードの発行手数料もかからず、初期費用ゼロで持てる
- 誕生月はポイント3倍、入会初年度は1.5倍と、少額利用でもポイントが貯まりやすい
- 海外利用総額の4%キャッシュバックがあり、卒業旅行や留学で効いてくる
- 前年度にETC利用がないと2年目以降1,100円(税込)の年会費が発生する
- 申し込めるのは25歳以下の学生に限られ、卒業後は一般カードへ切り替えとなる
学生専用ライフカードのETCカードは、年に1回でも高速に乗れば翌年の年会費が無料になります。逆に1年まったく使わないと1,100円(税込)がかかるため、車に乗る機会が本当に少ないなら、無条件無料のエポスカードやOrico Card THE POINTを選んだほうが安全です。20代で還元率を優先するなら、39歳以下限定のJCBカード Wという手もあります。学生向けの選択肢を横並びで見たい人は、学生におすすめのクレジットカードもあわせて参考にしてください。
法人・個人事業主が社用車で使う場合に向くカード
社用車が数台程度なら、ETCコーポレートカードより年会費無料の法人カードにETCカードを付帯させるほうが手軽です。その代表格が三井住友カード ビジネスオーナーズです。

| 年会費 | 永年無料(本会員・パートナー会員とも) |
|---|---|
| ETCカード年会費 | 初年度無料。入会翌年度以降は前年度に1回以上のETC利用があれば無料(利用がない場合は550円・税込) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 基本還元率 | 0.5% |
| 申込時の必要書類 | 登記簿謄本・決算書は不要(本人確認書類のみ) |
| 利用可能枠 | 〜500万円(所定の審査による) |
| 追加カード | カード到着後に申し込み可能 |
| 申込対象 | 満18歳以上の法人代表者・個人事業主 |
- 本体カードが年会費永年無料で、ETCカードの発行手数料もかからない
- 社用車ごとにETCカードを分けられ、車両別の高速代を明細で把握できる
- 登記簿謄本や決算書が不要で、設立直後の法人や開業したての個人事業主でも申し込みやすい
- 前年度にETC利用がない年は550円(税込)のETCカード年会費が発生する
- 大口・多頻度割引は使えないため、月間の高速代が極端に多い事業者には不利
法人カードにETCカードを付帯させる最大のメリットは、経費精算の手間が消えることです。通行料がカードの利用明細にまとまるため、立替精算の申請も領収書の回収も不要になります。会計ソフトと連携させれば、高速代を自動で仕訳に取り込むこともできます。
判断の分かれ目は月間の高速代の規模です。長距離輸送で1台あたり月に何十万円も使うのであれば、大口・多頻度割引が使えるETCコーポレートカードのほうが削減効果は大きくなります。営業車が数台で月数万円程度なら、年会費無料でポイントも貯まるこのカードで十分でしょう。他の法人カードとも比べたい方は、法人クレジットカードのおすすめランキングが参考になります。
週末までに間に合わせたい人に向く発行が早いカード
ETCカードは郵送で10日〜2週間かかるのが普通なので、「今週末の帰省に間に合わせたい」というニーズには通常の申し込みでは対応できません。この場面で頼れるのがセゾンカードインターナショナルです。

| ETCカードの受け取り | セゾンカウンターで即日発行に対応 |
|---|---|
| 本体カードの発行 | セゾンカードインターナショナル デジタルなら最短5分 |
| ETCカード年会費 | 永久無料(条件なし) |
| ETC新規発行手数料 | 無料 |
| 申し込み方法 | Netアンサー・セゾンPortal・電話・セゾンカウンター |
| 年会費 | 永年無料 |
- セゾンカウンターに出向けば当日中にETCカードを受け取れる
- 本体カードもデジタルなら最短5分で発行され、申し込みから受け取りまで1日で完結できる
- ETCカードの年会費・発行手数料が無条件で無料
- 即日発行はセゾンカウンターのある店舗に限られ、営業時間内に行く必要がある
- 審査状況によっては当日中に発行できない場合がある
即日発行を狙うなら、出発の前日ではなく数日前に動くのが鉄則です。カウンターの営業時間や審査の進み具合によっては当日中に完了しないこともあります。あわせて、ETCカードが手元にあっても車載器がなければ使えない点も忘れないでください。車載器の取り付けとセットアップにも別途時間がかかるため、初めてETCを導入するなら2週間程度の余裕を見ておくのが安全です。
年間の高速代でどれだけ差がつく?走る距離別に還元額をシミュレーション
ここからは、実際に「いくら戻ってくるのか」を金額で見ていきます。カード選びの判断は、還元率の数字だけを眺めるより、自分の走行量に当てはめたほうがはっきりします。以下では還元率0.5%・1.0%・1.2%の3パターンで比較します。
月1回のレジャー利用(年間2万円)で戻ってくる金額
月に1回、片道1時間ほどのドライブに出かける程度の使い方だと、年間の高速代は2万円前後になります。この場合の還元額は次のとおりです。
| 基本還元率 | 代表的なカード | 年間の還元額 |
|---|---|---|
| 0.5% | エポスカード、三井住友カード(NL) | 100円分 |
| 1.0% | JCBカード W、楽天カード、Orico Card THE POINT | 200円分 |
| 1.2% | リクルートカード | 240円分 |
この水準だと、還元額の差は年間140円ほどにしかなりません。この使い方でもっとも重要なのは還元率ではなく「固定費がゼロかどうか」です。ETCカードの年会費550円がかかるカードを選んでしまうと、還元額をまるごと食い潰したうえで赤字になります。年に数回しか高速に乗らない人は、条件なしで無料のエポスカード・Orico Card THE POINT・セゾンカードインターナショナルあたりから選ぶのが正解です。
毎日の通勤で使う場合(年間10万円)の差
平日の通勤で毎日ひと区間だけ高速を使う、といったケースだと年間10万円前後になります。ここまで来ると、還元率の差がはっきり金額に表れます。
| 基本還元率 | 年間の還元額 | 5年間の累計 |
|---|---|---|
| 0.5% | 500円分 | 2,500円分 |
| 1.0% | 1,000円分 | 5,000円分 |
| 1.2% | 1,200円分 | 6,000円分 |
還元率0.5%と1.2%では年間700円、5年で3,500円の差です。この使い方なら、ETCカード年会費550円(税込)を払ってでも還元率1.0%以上のカードを選ぶほうが有利になります。たとえば楽天カードは会員ランクによっては550円かかりますが、年間10万円の高速代で1,000円分が戻るため差し引きでプラスです。通勤ルートが平日朝夕割引の対象区間なら、後述のETCマイレージサービス併用でさらに大きく差が開きます。
長距離を走る人(年間30万円)は還元率0.5%差で数千円変わる
出張や帰省で長距離を頻繁に走る人だと、年間の高速代は30万円に届くこともあります。
| 基本還元率 | 年間の還元額 | 10年間の累計 |
|---|---|---|
| 0.5% | 1,500円分 | 15,000円分 |
| 1.0% | 3,000円分 | 30,000円分 |
| 1.2% | 3,600円分 | 36,000円分 |
還元率0.5%の差だけで年間1,500円、10年では15,000円の開きになります。ここまで走る人はリクルートカード(1.2%)やJCBカード W(1.0%)のような高還元カードを軸にすべきです。リクルートカードのVisa・Mastercardを選んで新規発行手数料1,000円(税別)を払ったとしても、年間3,600円分が戻るなら初年度で回収できます。
ETCマイレージサービスを併用するとどこまで増える?
実は、クレジットカードのポイントよりインパクトが大きいのがETCマイレージサービスです。登録・年会費とも無料で、NEXCO東日本・中日本・西日本が管理する道路では通行料10円につき1ポイントが貯まります。
貯めたポイントは還元額(無料走行分)に交換でき、交換単位は1,000ポイントで500円分、3,000ポイントで2,500円分、5,000ポイントで5,000円分です。5,000ポイント単位で交換すれば、実質的に通行料の10%が戻ってくる計算になります。
| 年間の高速代 | 貯まるポイント | 5,000ポイント単位で交換した場合の還元額 |
|---|---|---|
| 2万円 | 2,000ポイント | 1,000円分(1,000ポイント×2回交換) |
| 10万円 | 10,000ポイント | 10,000円分 |
| 30万円 | 30,000ポイント | 30,000円分 |
クレジットカードの還元率1.0%と合わせれば、年間10万円の高速代で合計11,000円相当が戻る計算です。ETCカードを作ったら、まずETCマイレージサービスに登録する。これが高速代を下げるうえで最も効果の大きい一手です。なお、ポイント付与率は道路事業者によって異なり、首都高速や阪神高速など都市高速では別の付与単位が設定されています。
発行手数料を何年で取り返せるかの目安
新規発行手数料がかかるカードを選ぶかどうかは、手数料 ÷ 年間の還元額で判断できます。リクルートカードのVisa・Mastercard(新規発行手数料1,000円・税別=1,100円)を例に計算してみましょう。
| 年間の高速代 | 還元率1.2%での年間還元額 | 1,100円を回収するまでの期間 |
|---|---|---|
| 2万円 | 240円分 | 約4.6年 |
| 10万円 | 1,200円分 | 約0.9年 |
| 30万円 | 3,600円分 | 約0.3年 |
年間10万円以上の高速代がある人なら1年以内に回収でき、以降は毎年まるごとプラスになります。逆に年間2万円程度なら回収に4年以上かかるため、発行手数料無料のカードを選んだほうが確実です。「還元率の高さ」と「初期費用の有無」のどちらを優先すべきかは、この計算ひとつで決まります。
ETCカードを持つメリット
ETCカードのメリットは「料金所で止まらなくていい」だけではありません。むしろ金銭面での恩恵のほうが大きく、使い方次第で年間数万円単位の差が生まれます。
深夜割引や休日割引で通行料そのものが安くなる
最大のメリットは、ETC車にしか適用されない割引が複数用意されていることです。現金払いでは1円も割り引かれません。
代表的なのが深夜割引と休日割引です。NEXCO東日本の案内によると、深夜割引は毎日0時〜4時に対象道路を走行した分が30%割引になり、車種の制限もありません。休日割引は土日祝日の0時〜24時に地方部の区間を走った分が約30%割引になります。
たとえば通行料が5,000円の区間なら、深夜割引で1,500円が浮きます。往復で3,000円、月2回の利用なら年間で36,000円です。走る時間帯をずらすだけで、カードのポイント還元とは比べものにならない金額が動くことが分かります。
料金所で止まらずスムーズに通過できる
ETCの本来の役割である「止まらない」ことにも、金銭以外の価値があります。料金所での停止・発進がなくなることで、渋滞の緩和や燃費の改善、追突リスクの低下につながります。
特に効いてくるのが大型連休や年末年始の帰省シーズンです。現金レーンは1〜2ヵ所しか開いていないことが多く、ETCレーンとの待ち時間の差は数十分に及ぶこともあります。窓を開けて小銭を出す必要もないため、雨天や真夏・真冬の運転でもストレスがありません。
なお、ETCレーンは時速20km以下での通過が原則です。バーが開くのを確認してから通るようにしましょう。
クレジットカードのポイントとETCマイレージを二重取りできる
見落とされがちですが、クレジットカードのポイントとETCマイレージサービスのポイントは同時に受け取れます。どちらか一方しか選べない、という仕組みではありません。
年間10万円の高速代を、還元率1.0%のカードで支払いながらETCマイレージサービスにも登録している場合、カードのポイントが1,000円分、ETCマイレージのポイントが10,000ポイント(5,000ポイント単位の交換で10,000円分)貯まります。合計で11,000円相当、実質的に11%前後の還元という計算になります。
ETCマイレージサービスの登録は無料で、Webから申し込めます。ETCカード番号と車載器管理番号、車両番号が必要になるので、車検証を手元に用意しておくとスムーズです。
利用明細が残るので高速代の管理と経費精算がラクになる
ETCカードで支払った通行料は、クレジットカードの利用明細に日付・区間・金額が記録されます。いつ、どこからどこまで走って、いくらかかったのかが後から確認できるため、家計簿への転記も経費精算も格段に楽になります。
事業で使っている場合は、この明細がそのまま経費の根拠資料になります。別途「ETC利用照会サービス」に登録すれば、過去15ヵ月分の利用明細をWebで確認・印刷できるので、確定申告の際にも役立ちます。
家族で車を共有している場合も、誰がどれだけ使ったかを明細で把握できます。ETCカードを1人1枚ずつ持てば、この管理はさらに正確になります。
ETC専用インターチェンジやスマートICを使える
高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、あるいは本線上に設置されたスマートICは、ETC搭載車でなければ利用できません。現金払いの車は通行できず、遠回りして通常のインターチェンジまで行く必要があります。
スマートICは全国で年々増設されており、目的地の最寄りにスマートICがあれば一般道の走行距離を数kmから十数km短縮できるケースもあります。時間も燃料も節約できるうえ、渋滞しやすい大きなインターチェンジを避けられるという利点もあります。
さらに、近年は料金所そのものをETC専用にする「ETC専用料金所」への転換が各地で進んでいます。ETCカードと車載器がないと入れないインターチェンジは今後さらに増える見込みで、車に乗る人にとってETCは実質的な必需品になりつつあります。
ETCカードのデメリットと申し込み前に知っておきたい落とし穴
メリットの大きいETCカードですが、注意すべき点もあります。申し込んでから「思っていたのと違った」とならないよう、事前に押さえておきましょう。
年会費や新規発行手数料がかかるカードもある
「ETCカードは無料」というイメージがありますが、実際にはカード会社によってばらつきがあります。本体カードが年会費無料でも、ETCカードだけ別料金というケースは珍しくありません。
具体的には、楽天カードのETCカードは基本550円(税込)、学生専用ライフカードは前年度に利用がないと1,100円(税込)、リクルートカードのVisa・Mastercardは新規発行手数料1,000円(税別)がかかります。JCBのETCスルーカードも2026年11月から、カード券種や利用状況に応じて550円(税込)の年会費がかかる仕組みに変わります。
見落としやすいのが「前年に1回も使わなかった年」です。車を手放したあとや長期入院などで高速に乗らなかった年に、忘れた頃に年会費が引き落とされることがあります。使用頻度が読めない人は、条件なしで無料のカードを選んでおくと安心です。
手元に届くまで2週間ほどかかることがある
ETCカードは本体カードとは別に発行・郵送されるため、申し込みから手元に届くまで10日〜2週間ほどかかるのが一般的です。本体カードが即日発行できるカードでも、ETCカードだけは後日郵送になります。
さらに、本体カードを新規で申し込むところから始める場合は、審査から本体カード到着までの日数も加算されます。ゼロから始めるなら3週間程度は見ておくのが現実的です。
急ぐ場合の逃げ道は2つあります。1つはセゾンカウンターのように店頭でETCカードを即日発行できるカードを選ぶこと。もう1つは、すでに持っているクレジットカードにETCカードを追加申し込みすることです。後者なら本体カードの審査が不要なぶん、日数を短縮できます。
クレジットカードの審査を通る必要がある
クレジットカード付帯のETCカードは、当然ながらクレジットカードの審査を通過する必要があります。ETCカード単体で審査が甘くなるということはありません。
すでにクレジットカードを持っている場合でも、ETCカードの追加申し込み時に改めて確認が入ることがあります。支払いの延滞がある場合などは、追加発行を断られる可能性もゼロではありません。
どうしても審査を受けたくない、あるいは受けられない事情がある場合は、クレジット機能のないETCパーソナルカードという選択肢があります。デポジット(保証金)を預ける必要があり年会費1,257円(税込)もかかりますが、クレジットカードの審査は不要です。
車載器とセットアップがなければ使えない
ETCカードだけを持っていても、高速道路のETCレーンは通れません。車両に取り付けたETC車載器に、その車の情報を登録する「セットアップ」が済んでいることが前提になります。
車載器本体は数千円から購入でき、取り付けとセットアップはカー用品店やディーラー、整備工場で依頼できます。セットアップ手数料は3,000円前後、取り付け工賃はカー用品店で3,300円〜4,400円程度が目安で、店舗で車載器を購入するとセットアップ料や工賃が無料になるキャンペーンも行われています。
セットアップは車両情報を車載器に登録する作業なので、車を買い替えたときは再セットアップが必要です。前の車に付いていた車載器をそのまま載せ替えると、料金が正しく計算されなかったりゲートが開かなかったりする原因になります。
車内に置きっぱなしだと盗難や熱による破損のおそれがある
ETCカードを車載器に挿したままにしている人は多いですが、車上荒らしに遭えばそのまま不正利用されるリスクがあります。特にクレジット機能付きの一体型を挿しっぱなしにするのは避けましょう。
もう1つ見落とされがちなのが熱による劣化です。真夏の車内は50℃を超えることがあり、ICチップや磁気ストライプが変形・劣化してカードが読み取れなくなることがあります。ダッシュボード付近は特に高温になるため、長時間駐車するときはカードを抜いて持ち出すのが安全です。
万が一紛失した場合は、すぐにカード会社の紛失・盗難受付窓口へ連絡してください。連絡が早ければ不正利用分は補償の対象になることが一般的です。カード番号は控えておくか、アプリで確認できるようにしておくと手続きがスムーズです。
ETCカードの作り方と使い始めるまでの流れ
ここでは、実際にETCカードを手に入れて使い始めるまでの手順を、パターン別に整理します。自分がどのルートに当てはまるかを確認しながら読み進めてください。
クレジットカードと同時に申し込む場合
まだクレジットカードを持っていない、あるいはETC用に新しく作る場合は、申し込みフォームで「ETCカードも希望する」にチェックを入れるのが基本の流れです。
手順は、①公式サイトから申し込みフォームに進む、②氏名・住所・勤務先・年収などを入力する、③ETCカードの同時申し込みにチェックを入れる、④本人確認書類を提出する、⑤審査結果がメールで届く、⑥本体カードとETCカードが郵送で届く、という6ステップです。
同時申し込みの利点は、手続きが1回で済むことです。ただし本体カードとETCカードが別便で届くこともあり、ETCカードのほうが数日遅れるケースもあります。カードによっては同時申し込みに対応しておらず、本体カード到着後に会員サイトから別途申し込む必要がある点にも注意してください。
すでに持っているカードに後から追加する場合
手持ちのクレジットカードにETCカードを追加するほうが、本体カードの審査が不要なぶん早く手に入ることが多いです。各カード会社の会員サイトやアプリから申し込めます。
たとえばJCBなら会員専用WEBサービスやアプリからETCスルーカードを申し込め、発行までの目安は約1週間です。三井住友カードやセゾンカードも同様に、会員サイトから数分で申し込みが完了します。
このとき確認しておきたいのがそのカードのETCカード年会費の条件です。すでに持っているカードだからと安心して追加すると、翌年から年会費が発生して驚くことがあります。手持ちのカードが条件付き有料で、しかも高速をあまり使わないのであれば、無条件無料のカードを新たに作るほうが結果的に安く済みます。
ETCパーソナルカードの申し込みとデポジットの仕組み
クレジットカードを使わない選択肢がETCパーソナルカードです。申し込みは高速道路のサービスエリアや道の駅などに置かれている申込書を郵送する方法が基本で、Webからの申し込みにも対応しています。
流れは、①申込書を入手して必要事項を記入する、②ETCパーソナルカード事務局へ郵送する、③案内されたデポジット(保証金)を指定口座へ振り込む、④入金確認後にカードが郵送される、というものです。カードが届くまではおおむね3週間程度を見ておきましょう。
デポジットは平均利用月額の4倍が目安で、月あたりの利用額が2,500円以下の人向けには3,000円・5,000円・10,000円という少額区分も用意されています。デポジットは解約時に返金されますが、年会費1,257円(税込)は返金されません。また、2023年3月の見直しにより利用限度額はデポジットの全額(100%)となっており、未決済の利用額がデポジット額に達するとカードが一時的に使えなくなるため、走行が増えそうなときは事前に増額しておく必要があります。
車載器の取り付けとセットアップはどこで頼む?
ETC車載器の購入・取り付け・セットアップは、カー用品店、ディーラー、整備工場、一部のガソリンスタンドで依頼できます。セットアップは登録店として認定された店舗でしか行えないため、ネット通販で車載器だけ買った場合は「持ち込みセットアップ」に対応した店を探す必要があります。
費用の目安は、セットアップ手数料が3,000円前後、取り付け工賃がカー用品店で3,300円〜4,400円程度です。持ち込みだと工賃が10,000円前後まで上がることもあるため、店舗で車載器を購入したほうがトータルで安くなるケースが多くなります。
車載器には、通常のETC車載器と、渋滞情報の受信や特定の割引に対応したETC2.0対応車載器があります。ETC2.0は圏央道の料金割引など一部で優遇があるため、これから新しく取り付けるならETC2.0を選んでおくと将来の選択肢が広がります。セットアップ時には車検証が必要なので、忘れずに持参してください。
知らないと損をするETC割引の使い方
ETCの割引は種類が多く、条件も細かく決まっています。ここでは主要な割引を、2026年時点の最新情報にもとづいて整理します。制度の見直しが進んでいるものもあるので、古い情報のまま覚えていないか確認してみてください。
深夜割引の対象時間と2026年の見直し内容
現行の深夜割引は毎日0時〜4時に対象道路を走行すると30%割引という制度で、車種の制限はありません。対象はNEXCO3社が管理する全国の高速道路と宮城県道路公社の仙台松島道路で、京葉道路・第三京浜道路・横浜新道・横浜横須賀道路は除かれます。
この深夜割引は、大きな見直しが予定されています。NEXCO東日本の案内によると、見直し後は対象時間帯が毎日22時〜翌5時に拡大され、割引の対象は「割引適用時間帯に走行した分のみ」に変わります。割引率は23時〜翌5時が30%、22時台に流出した場合は20%です。
重要なのは割引の受け取り方が「後日還元型」に変わる点です。見直し後は、その場で通行料が安くなるのではなく、ETCマイレージサービスの還元額(無料走行分)として後から付与される形になります。そのためETCマイレージサービスへの事前登録が必須になります。運用開始日は2026年9月時点でも「決まり次第お知らせ」とされていますが、まだ登録していない人は今のうちに済ませておくのが確実です。
休日割引が使える車種と対象道路
休日割引は軽自動車等または普通車が対象で、中型車以上は使えません。NEXCO中日本の案内によると、土日祝日の0時〜24時に地方部区間を走行した分が約30%割引になります。首都圏・京阪神圏の大都市部区間と名古屋第二環状自動車道は対象外です。
ここで注意したいのが適用除外日です。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始、シルバーウィークに加えて、2025年度からは「すべての3連休」が適用除外となり、この扱いは2026年度も継続しています。混雑する時期ほど割引が効かない仕組みになっているため、「連休だから安いはず」と思い込んでいると当てが外れます。
出発前には、NEXCO各社が公表している年度ごとの適用日カレンダーを確認しておきましょう。1日ずらすだけで数千円変わることもあるので、日程に融通が利くドライブなら確認する価値は十分にあります。
平日朝夕割引はETCマイレージの登録が必須
平日朝夕割引は、通勤で高速を使う人にとって最も効果の大きい割引です。NEXCO中日本の案内によると、祝日を除く月〜金曜日の6時〜9時または17時〜20時に入口または出口の料金所を通過した走行が対象になります。
割引率は月ごとの利用回数で決まります。
| 月ごとの対象走行回数 | 還元率 | 年間10万円利用時のイメージ |
|---|---|---|
| 1〜4回 | 0% | 還元なし |
| 5〜9回 | 約30% | 約30,000円分 |
| 10回以上 | 約50% | 約50,000円分 |
還元の対象は地方部区間の最大100km相当分までで、首都圏・京阪神圏の大都市部区間は対象外です。そして最も重要なのが、ETCマイレージサービスへの事前登録がなければ一切還元されないという点です。割引分は翌月20日に還元額として付与されます。月5回以上、朝夕の時間帯に高速を使うなら、登録していないだけで年間数万円を捨てていることになります。
ETCマイレージサービスで還元される通行料
ETCマイレージサービスは、通行料に応じてポイントが貯まり、還元額(無料走行分)として次回以降の通行料に使える無料のサービスです。登録料も年会費もかかりません。
NEXCO3社の道路では通行料10円につき1ポイントが貯まり、交換単位は1,000ポイントで500円分、3,000ポイントで2,500円分、5,000ポイントで5,000円分です。5,000ポイント単位でまとめて交換するのが最も効率的で、この場合は実質10%還元になります。1,000ポイント単位で交換すると5%還元にとどまるため、あわてて交換せずに貯めるのがコツです。
登録に必要なのは、ETCカード番号・車載器管理番号・車両番号(ナンバープレートの情報)です。車載器管理番号はセットアップ時に渡される「セットアップ申込書・証明書」に記載されています。ETCカードを作ったら、その日のうちに登録まで済ませてしまうのがおすすめです。
首都高や阪神高速など都市部で使える割引
NEXCO3社の割引とは別に、都市高速にも独自の割引が用意されています。首都高速道路の案内によると、首都高では深夜0時〜4時に入口等を通過するETC車の料金が20%割引になります。NEXCOの深夜割引(30%)とは割引率も判定方法も異なり、首都高では最初のETCアンテナとの通信時間が判定基準です。
都市高速の料金は距離に応じた対距離制になっており、ETC車と現金車で上限額が異なるケースもあります。現金の場合は上限額が適用されるため、短距離利用ではETCのほうが安くなるのが一般的です。
なお、平日朝夕割引や休日割引は首都圏・京阪神圏の大都市部区間が対象外です。都市部の走行がメインの人は、NEXCOの割引をあてにせず、都市高速側の割引制度とクレジットカードの還元率で勝負することになります。この場合こそ、還元率1.0%以上のカードを選ぶ意味が大きくなります。
ETCカードを2枚持ちする人が増えている理由と使い分け方
ETCカードは1人1枚と決まっているわけではありません。複数枚を発行して用途ごとに使い分けることで、管理のしやすさもトラブルへの備えも大きく改善します。
仕事用とプライベート用で明細を分ける
個人事業主や、営業で自家用車を使う会社員にとって、仕事の高速代とプライベートの高速代が同じ明細に混ざるのは厄介です。確定申告や経費精算のたびに、1件ずつ仕分ける作業が発生します。
そこで有効なのが、仕事用のカードとプライベート用のカードでETCカードを分ける方法です。たとえば三井住友カード ビジネスオーナーズのETCカードを仕事用に、エポスカードのETCカードを私用に、といった具合に使い分ければ、明細を見るだけで区別がつきます。
車載器に挿すカードを走行前に入れ替える手間はありますが、年に一度の申告作業にかかる時間を考えれば十分に見合うはずです。走行前にどちらのカードを挿すかを決めておけば、記帳の手間はほぼゼロになります。
家族の車ごとに1枚ずつ持たせる
車を2台以上持っている家庭では、車ごとにETCカードを常備しておくと運用が楽になります。1枚を使い回すと、出かける直前に「カードがもう1台に挿さったままだった」という事態が起きがちです。
方法は2つあります。1つは本会員名義で複数枚のETCカードを発行すること。もう1つは家族カードを発行し、それぞれにETCカードを紐づけることです。前者は明細が本会員にまとまり、後者は家族カードごとに利用者が分かるという違いがあります。
どちらの場合も、ETCカードの年会費が1枚ごとにかかるカードだと費用が積み上がります。複数枚持つなら、年会費が無条件無料のカードを選ぶのが鉄則です。
読み取り不良や紛失に備えた予備として持つ
ETCカードは、ICチップの汚れや傷、経年劣化で突然読み取れなくなることがあります。ゲートの直前でエラーが出ると、後続車がいる中で停止することになり危険です。
こうした事態に備えて、グローブボックスに予備のETCカードを1枚入れておくという使い方があります。メインのカードが読み取れなくなっても、その場で差し替えれば走行を続けられます。
また、有効期限切れへの備えにもなります。ETCカードには有効期限があり、期限が切れるとゲートは開きません。更新カードが届くタイミングと、車載器に挿さっているカードの入れ替えを忘れがちなので、予備があると安心です。
複数枚を無料で発行できるカード
複数枚のETCカードを持つなら、1枚ごとの費用がかからないカードを選ぶのが基本です。
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カードは、基本カード会員1名につきETCカードを最大5枚まで発行でき、年会費は無料です(新規発行手数料は1枚につき935円・税込)。複数台を運用する家庭にはこの枠が効いてきます。
一方、年会費無料で複数枚を持ちたいなら、異なるカード会社のETCカードを組み合わせる方法もあります。エポスカードとOrico Card THE POINTのように、どちらも無条件無料のカードでETCカードを1枚ずつ発行すれば、費用ゼロで2枚体制を組めます。カードの発行元が分かれるぶん、片方の会社でシステム障害が起きても走行に支障が出にくいという副次的なメリットもあります。
ETCゲートが開かない・エラーが出たときの対処法
ETCを使っていれば、いつかは遭遇するかもしれないのがゲートのトラブルです。慌てて誤った行動をとると事故につながるため、正しい対処法を事前に頭に入れておきましょう。
有効期限切れやカードの汚れが原因になりやすい
ゲートが開かない原因で多いのは、次のようなものです。
1つ目は有効期限切れです。ETCカードにも有効期限があり、期限を過ぎたカードでは通行できません。更新カードが届いたのに車載器のカードを入れ替えていない、というのが典型的なパターンです。
2つ目はカードの汚れ・傷・劣化です。ICチップに汚れが付いていたり、真夏の車内の高温で反っていたりすると読み取れません。挿し込みが浅い、裏表が逆といった単純なミスも意外に多い原因です。
3つ目は車載器側の問題です。セットアップが済んでいない、車を買い替えたのに再セットアップをしていない、電源が入っていない、アンテナが遮られている、といったケースがあります。出発前に車載器のランプが正常に点灯しているか確認する習慣をつけておくと、多くのトラブルは防げます。
ゲート前で止まってしまったときの正しい動き方
ゲートが開かなかった場合、絶対にやってはいけないのがバックすることです。後続車が接近しているため、追突事故につながります。
正しい対応は、そのまま開閉バーの手前で停止し、備え付けのインターホンで係員を呼ぶことです。係員の指示に従えば、その場で通行券を受け取るか、料金を精算するかの案内があります。ハザードランプを点けて、後続車に停止していることを知らせましょう。
すでにバーに接触してしまった場合も、その場で停止してインターホンで報告してください。ETCレーンは時速20km以下で進入するのが原則で、この速度を守っていれば万一開かなくても安全に止まれます。ゲートの数十メートル手前で「ETCカードが挿入されていません」といった音声案内が流れることもあるので、進入前の車載器の案内には注意を払っておきましょう。
通行料が引き落とされていないときの確認先
高速を使ったのに明細に通行料が載っていない、金額が違う、というときの確認先は主に3つです。
1つ目はETC利用照会サービスです。過去15ヵ月分の利用明細をWebで確認でき、いつ・どの区間を走ったかが記録されています。まずはここで走行が記録されているかを確認しましょう。
2つ目はクレジットカードの利用明細です。ETCの通行料はカード会社を経由して請求されるため、道路会社からカード会社へのデータ連携のタイミングによっては、請求が翌月以降にずれ込むことがあります。数ヵ月後にまとめて請求されるケースもあるので、1ヵ月分だけを見て「引き落とされていない」と判断しないようにしましょう。
3つ目は各道路会社のお客さまセンターです。ゲートでトラブルがあった走行や、金額に明らかな誤りがある場合は、走行日・区間・車両番号を伝えて確認を依頼してください。身に覚えのない利用がある場合は、カード会社の窓口にもすぐ連絡し、不正利用の可能性を伝えることが大切です。
ETCカードに関するよくある質問
最後に、ETCカードについて特に多い疑問をまとめて解消しておきます。
審査なしでETCカードを作る方法はある?
クレジットカードの審査を受けずにETCカードを持つ方法は、ETCパーソナルカードです。高速道路会社6社が共同発行しているもので、クレジット機能がないためクレジットカードの審査はありません。
ただし、デポジット(保証金)を預ける必要があります。金額は平均利用月額の4倍が目安で、月2,500円以下の利用なら3,000円・5,000円・10,000円の少額区分から選べます。年会費は1,257円(税込)で、これは解約しても返金されません。
クレジットカードのポイントも一切付かないため、クレジットカードを作れる状況にあるなら、年会費無料のクレジットカードにETCカードを付帯させるほうが金銭的には有利です。どうしてもクレジットカードを持ちたくない・持てないという場合の選択肢と考えるとよいでしょう。
ETCカードだけ単体で申し込める?
クレジットカード付帯のETCカードは、親となるクレジットカードがなければ発行できません。ETCカードだけを単独で申し込むことはできない仕組みです。
すでにクレジットカードを持っている場合は、そのカードの会員サイトやアプリから追加で申し込みます。この場合は本体カードの審査が不要なため、比較的短期間で発行されます。
クレジットカードを持っていない場合は、本体カードとETCカードを同時に申し込む形になります。唯一の例外がETCパーソナルカードで、これはクレジットカードなしで単体発行が可能です。
家族や他人名義のETCカードを使ってもいい?
ETCカードは名義人本人が使うのが原則です。他人名義のカードを借りて使う行為は、カード会社の会員規約で禁止されています。
ただし、名義人が同乗している車で使うことは問題ありません。たとえば夫名義のETCカードを、夫が助手席に乗っている状態で妻が運転する車の車載器に挿して使うのは通常の使い方です。家族カードを発行し、その家族カードに紐づくETCカードを配偶者名義で持つという方法もあります。
トラブルの元になるのは、名義人が同乗していないケースです。家族それぞれが独立して車を運転するなら、家族カード経由でそれぞれの名義のETCカードを用意するのが正しい対応です。
クレジットカードを解約するとETCカードはどうなる?
親となるクレジットカードを解約すると、付帯していたETCカードも同時に使えなくなります。ETCカードだけを残すことはできません。
そのため、カードを乗り換える際は新しいカードのETCカードが手元に届いてから、古いカードを解約する順番が大切です。先に解約してしまうと、新しいETCカードが届くまでの10日〜2週間、高速道路をETCで走れない期間が生まれます。
また、解約したETCカードを車載器に挿したままにしておくと、ゲートが開かずトラブルの原因になります。解約時には車載器からカードを抜き、ハサミでICチップ部分を裁断して処分してください。ETCマイレージサービスに登録している場合は、新しいカードへの登録変更も忘れずに行いましょう。
車載器がなくてもETCカードは使える?
ETCレーンを通過するには、ETCカードと、その車に対してセットアップ済みの車載器の両方が必要です。カードだけでは通行できません。
ただし、車載器がない状態でもETCカードが役に立つ場面はあります。一部の有料道路や駐車場では、料金所の係員にETCカードを手渡して決済できるケースがあり、この場合はカードのポイントが付きます。また、レンタカーやカーシェアの車両には車載器が付いていることが多く、自分のETCカードを挿して使えば割引もポイントも自分のものになります。
逆に言えば、マイカーで日常的に高速を使うなら車載器は必須です。車載器本体と取り付け・セットアップの費用を合わせても1万円前後で、深夜割引や休日割引を数回使えば回収できる金額です。
有効期限が切れたETCカードは自動で更新される?
多くのカード会社では、有効期限が近づくと自動的に更新カードが郵送されます。親となるクレジットカードの更新に合わせて、ETCカードの更新カードも届くのが一般的です。
注意が必要なのは、更新カードが届いても、車載器に挿さっているのは古いカードのままだという点です。入れ替えを忘れたまま高速に乗ると、ゲートで期限切れエラーが出ます。更新カードが届いたら、その日のうちに車載器のカードを交換する習慣をつけましょう。
また、ETCマイレージサービスに登録している場合は、新しいカード番号への変更手続きが必要になることがあります。手続きを怠るとポイントが正しく貯まらないため、更新のタイミングでマイレージ側の登録内容も確認しておくと安心です。なお、有効期限内でも支払いの延滞などがあると更新されないことがあります。
まとめ|走り方に合うETCカードを選べば高速代とガソリン代はまだ下げられる
ETCカード選びで押さえるべきポイントは、突き詰めると次の3つです。
1つ目は、ETCカードにかかる固定費をゼロにすることです。年に数回しか高速に乗らない人ほど、年会費や新規発行手数料の有無が効いてきます。条件なしで無料のエポスカード・Orico Card THE POINT・apollostation card・セゾンカードインターナショナルなら、使わない年があっても損をしません。
2つ目は、走行量が多いなら還元率を優先することです。年間10万円以上の高速代がある人は、還元率1.0%以上のカードを選ぶだけで毎年数百円から数千円の差が生まれます。リクルートカードの1.2%、JCBカード WやOrico Card THE POINTの1.0%あたりが有力な候補になります。
3つ目は、ETCマイレージサービスに必ず登録することです。NEXCO3社の道路では5,000ポイント単位の交換で実質10%還元となり、クレジットカードのポイント還元をはるかに上回ります。しかも平日朝夕割引の還元も、2026年度以降に見直される深夜割引の還元も、この登録がなければ受け取れません。ETCカードを作ったら、その日のうちに登録まで済ませておきましょう。
ガソリン代までまとめて下げたいならapollostation cardやENEOSカード S、ドコモ回線を使っているならdカード GOLD、急ぎで必要ならセゾンカードインターナショナルというように、自分の走り方と生活圏に合わせて選べば、高速代とガソリン代はまだ確実に下げられます。まずは年間の高速代をざっくり計算して、この記事の還元シミュレーションに当てはめてみてください。クレジットカード全体から候補を広げたい方は、クレジットカードおすすめ人気ランキングもあわせてご覧ください。