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2026.08.23

アメリカン・エキスプレスおすすめランキング!全12枚を徹底比較【2026年最新】

本記事はプロモーションを含みます

「アメックスは憧れるけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいのか分からない」「年会費に見合うのか不安」と感じていませんか。

アメリカン・エキスプレスは、月会費1,100円(税込)で持てるグリーンから、年会費165,000円(税込)のプラチナまで価格帯が大きく開いています。しかも自社発行のプロパーカードに加えて、ANA・デルタ航空・Marriott Bonvoy・ヒルトン・オナーズ・セゾンといった提携カードが並ぶため、名前だけで比べても違いが見えてきません。選び方を間違えると、使わない特典に数万円を払い続けることになります。

そこでこの記事では、2026年8月時点の年会費・還元率・付帯特典をすべて確認したうえで、アメリカン・エキスプレスのおすすめカード12枚をランキング形式で比較します。あわせて、経営者や個人事業主向けの法人カード6枚、目的別のおすすめ、年会費のもとが取れる利用額の逆算、そしてグリーンから始めてプラチナへ育てていく考え方まで解説します。

最後まで読めば、自分の使い方に合う1枚がはっきりし、年会費を「コスト」ではなく「先払いした特典」として納得して選べるようになります。

なお、この記事のランキングは、年会費に対して受け取れる特典の総額、ポイント・マイルの貯まりやすさ、旅行やダイニングでの使い勝手、申し込みのしやすさという4つの観点から編集部で整理したものです。順位は絶対的な優劣ではなく、あなたの使い方によって最適な1枚は変わります。

アメリカン・エキスプレスはどんなカード?まず押さえたい3つの基本

カードを比べる前に、アメリカン・エキスプレスという会社の成り立ちと、ポイントの仕組みを押さえておくと選びやすくなります。ここでは、プロパーカードと提携カードの違い、国内で使えるお店の広さ、そしてメンバーシップ・リワードの3点を整理します。

アメックスが自社で出すプロパーカードと、提携カードの違い

アメリカン・エキスプレスのカードは、大きく2種類に分かれます。アメリカン・エキスプレスが自社で発行する「プロパーカード」と、他社と組んで発行する「提携カード」です。

プロパーカードは、グリーン・ゴールド・プリファード・プラチナの3種類が中心です。ポイントは「メンバーシップ・リワード」に貯まり、ダイニングやホテルの特典もアメリカン・エキスプレスが直接用意しています。ランクを上げていく道筋が用意されているのも、プロパーカードならではの特徴です。

提携カードは、さらに2つに分けて考えると分かりやすくなります。ひとつはアメリカン・エキスプレスが発行し、航空会社やホテルグループと組んだカードで、ANAアメリカン・エキスプレス、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレスがこれにあたります。もうひとつはクレディセゾンが発行し、アメリカン・エキスプレスのブランドを載せたカードで、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital やセゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードが該当します。

この違いは、貯まるポイントの種類にそのまま表れます。プロパーカードとアメリカン・エキスプレス発行の提携カードはメンバーシップ・リワードや各社のマイル・ポイントが貯まり、セゾン発行のカードは有効期限のない永久不滅ポイントが貯まります。「アメックスのカード」とひとくくりにせず、誰が発行し、どのポイントが貯まるのかを最初に確認してください。

Visa・Mastercard・JCBと比べた使えるお店の広さと、JCB加盟店での扱い

アメリカン・エキスプレスを検討するときに、いちばん多い不安が「使えるお店が少ないのでは」という点でしょう。結論から言うと、国内での使い勝手は以前とは比べものにならないほど改善しています。

理由は、アメリカン・エキスプレスとJCBが加盟店開放で提携しているためです。JCBの加盟店網を通じて決済できる仕組みが整っており、JCBのマークがあるお店の多くでアメリカン・エキスプレスも利用できます。コンビニ、スーパー、飲食チェーン、家電量販店といった日常の買い物で困る場面は、かなり少なくなりました。

ただし、すべてのJCB加盟店で必ず使えるわけではありません。加盟店側の契約内容によっては、JCBは使えてもアメリカン・エキスプレスは対象外というケースが残っています。とくに一部の格安スーパー、個人経営の小規模店、自治体の税金・公共料金の一部、コインパーキングなどは注意が必要です。

キャッシュレス決済そのものは急速に広がっており、経済産業省が公表しているキャッシュレス決済比率も年々上昇しています。それでも現金しか使えない場面はゼロにはなりません。アメリカン・エキスプレスを持つなら、Visaブランドのカードを1枚サブとして併用するのが現実的な備えになります。

ポイントはメンバーシップ・リワード中心|貯め方とマイルへの交換

アメリカン・エキスプレス発行のプロパーカードでは、原則として100円(税込)の利用につき1ポイントのメンバーシップ・リワードが貯まります。数字だけを見ると還元率は0.5%前後で、高還元をうたうカードには見劣りします。しかしメンバーシップ・リワードの価値は、交換先を選んだときに大きく変わります。

鍵になるのが、有料オプションの「メンバーシップ・リワード・プラス」です。年間参加費3,300円(税込)で登録すると、ポイントの有効期限が無期限になり、ANAマイルへの交換レートが1,000ポイント=1,000マイルまで上がります。この状態なら実質的なマイル還元率は1.0%となり、航空券に換えたときの価値は現金還元を上回ることも珍しくありません。ANAマイルへの移行は年間40,000マイルが上限である点だけ覚えておいてください。

さらに、ゴールド・プリファード・カードとプラチナ・カードは、このメンバーシップ・リワード・プラスが年会費に含まれています。上位カードほどポイントの使い勝手が最初から整っているという設計です。加えて対象加盟店では100円につき3ポイントが貯まる仕組みもあり、旅行やダイニングにまとめて使う人ほど恩恵が大きくなります。

一方で、セゾン発行のアメリカン・エキスプレス・カードは永久不滅ポイントが貯まります。名前のとおり有効期限がなく、少額ずつ貯めても失効しません。ポイントの性格が違うので、プロパーカードと同じ物差しで還元率を比べないよう注意してください。アメックス全体のラインアップをもっと広く見比べたい人は、アメックス全種類を年会費とマイルの違いで比較した記事もあわせて参考にしてみてください。

アメリカン・エキスプレスのおすすめカードを年会費・還元率・特典で比較

12枚を1枚ずつ見ていく前に、選ぶときの軸を3つに絞って整理します。年会費の価格帯、貯まるポイントやマイルの種類、そして旅行系の特典という順に見ていくと、候補は自然と2〜3枚まで絞れます。

年会費で選ぶ|月会費制から165,000円のプラチナまでの価格帯

アメリカン・エキスプレスの年会費は、大きく4つの層に分かれます。まず自分が年間いくらまでなら納得して払えるかを決めると、選択肢は一気に絞れます。

いちばん下の層は、実質無料で持てるセゾン発行のカードです。セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital は初年度無料、次年度以降1,100円(税込)ですが、前年に1回でも利用していれば無料になります。セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードも通常11,000円(税込)ながら、初年度無料かつ年1回以上の利用で翌年度が無料になる優遇型が用意されています。

次が1万円台の層で、アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードの月会費1,100円(税込/年間13,200円)と、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードの16,500円(税込)がここに入ります。月会費制のグリーンは、年間まとめて払わなくてよいぶん、初めてのアメックスとして踏み出しやすい価格設計です。

3万円前後の層には、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(34,100円)、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード(34,100円)、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(28,600円)、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード(39,600円)が並びます。いずれも税込で、継続特典やボーナスマイルで年会費を回収できるかどうかが判断の分かれ目になります。

そして6万円以上の層が、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(66,000円)、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード(82,500円)、アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(165,000円)です。ここまで来ると、年に何泊するか・どのホテルを使うかがはっきりしていないと回収は難しくなります。

貯まるポイント・マイルで選ぶ|ANA・デルタ・Marriott Bonvoyの違い

年会費の目安が決まったら、次は「何が貯まるか」で絞ります。アメリカン・エキスプレスは提携先ごとに貯まるものが違うため、自分がよく乗る航空会社・よく泊まるホテルに合わせるのが最短ルートです。

ANAマイルを貯めたいなら、ANAアメリカン・エキスプレス・カードかANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードが基本の選択肢です。ゴールドはポイントからANAマイルへの移行手数料がかからず、入会・継続時に2,000マイル、フライトごとに区間基本マイレージの25%がボーナスとして加算されます。一般カードは移行に年間6,600円(税込)のポイント移行コース参加費が必要で、入会・継続ボーナスは1,000マイル、フライトボーナスは10%です。

デルタ航空のスカイマイルを貯めたい人、あるいはスカイチーム加盟航空会社をよく使う人には、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードが向きます。入会から1年間、上級会員資格のゴールドメダリオンが無条件で提供されるのが最大の特徴で、2年目以降は利用金額に応じて資格が決まります。

ホテル派なら、Marriott Bonvoy かヒルトン・オナーズかの二択です。Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは100円につき3ポイント、一般カードは100円につき2ポイントが貯まり、いずれもゴールドエリート会員資格が付きます。ヒルトン・オナーズのカードは、プレミアムがヒルトン系列で100円につき7ポイント、一般が3ポイントと、系列ホテルでの上乗せが大きい設計です。

特定の航空会社やホテルに寄せきれない人は、プロパーカードのメンバーシップ・リワードが無難です。ANA・シンガポール航空・ブリティッシュ・エアウェイズなど複数のマイルに交換でき、Marriott Bonvoyポイントにも移行できるため、行き先が決まってから使い道を選べます。

旅行保険と空港ラウンジで選ぶ|プライオリティ・パスが付くのはどれか

3つ目の軸が旅行系の特典です。とくに世界の空港ラウンジを使えるプライオリティ・パスは、カードによって回数の扱いが大きく違います。

プロパーカードでは、グリーン・カード以上でプライオリティ・パスの年会費が無料になります。ただしラウンジの無料利用回数はカードによってまったく違います。グリーン・カードは登録こそ無料ですが、ラウンジを使うたびに1回35米ドルがかかります。ゴールド・プリファード・カードは年2回まで無料で、3回目以降は1回35米ドル、同伴者も同額です。これに対してプラチナ・カードは回数無制限で、同伴者1名も無料になります。年に何度も海外へ出る人にとっては、この差が年会費の開きを埋める要素になります。

国内の主要空港ラウンジについては、グリーン以上のプロパーカードと、ANA・デルタ・Marriott Bonvoy・ヒルトンの各提携カードで利用できます。同伴者1名まで無料になるカードが多いのも、家族や同僚と移動する人にはうれしいポイントです。セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードも国内空港ラウンジとホノルル国際空港のラウンジに対応しています。

旅行傷害保険は、カードのランクが上がるほど補償額が大きくなります。プラチナ・カードは最高1億円クラスの補償に加えて、航空便遅延費用や個人賠償責任、スマートフォンの修理費用まで幅広くカバーします。ただし近年は「利用付帯」への切り替えが進んでおり、旅行代金をそのカードで支払わないと補償が始まらないケースが増えています。持っているだけで安心と考えず、申し込み前に自動付帯か利用付帯かを必ず確認してください。

アメリカン・エキスプレスおすすめカードランキング12枚

ここからは、個人向けのアメリカン・エキスプレス12枚を順に紹介します。年会費に対する特典の総額、ポイント・マイルの貯まりやすさ、旅行やダイニングでの使い勝手、申し込みのしやすさを総合して並べました。各カード名をタップすると、その詳細セクションにジャンプできます。

順位 カード 年会費(税込) 基本のポイント・マイル 主な特典 向いている人
1位 アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード
アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード
39,600円 100円=1ポイント(対象加盟店3ポイント) 継続で10,000円分トラベルクレジット/年200万円利用で無料宿泊/ダイニング20%キャッシュバック 年200万円前後を1枚にまとめられる人
2位 アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード
165,000円 100円=1ポイント コンシェルジェ24時間/プライオリティ・パス無制限/ホテル上級会員資格/家族カード4枚無料 出張や旅行が多く特典を使い切れる人
3位 アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード
月1,100円(年13,200円) 100円=1ポイント プライオリティ・パスの年会費無料(利用ごとに35米ドル)/2 for 1 ダイニング/スマートフォン・プロテクション 初めてのアメックスを月払いで試したい人
4位 ANA アメックス ゴールドカード
ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
34,100円(2026年9月2日以降の申込は42,900円) 100円=1ポイント(ANAグループは2ポイント) ANAマイル移行手数料無料/入会・継続2,000マイル/フライトボーナス25% ANAマイルを本気で貯めたい人
5位 ANA アメックスカード
ANAアメリカン・エキスプレス®・カード
7,700円 100円=1ポイント(ANAグループは2ポイント) 入会・継続1,000マイル/フライトボーナス10%/ポイント移行コース年6,600円 年数回の搭乗でマイルを貯め始めたい人
6位 Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
82,500円 100円=3ポイント ゴールドエリート資格/年400万円利用で無料宿泊特典/年500万円でプラチナエリート マリオット系に年数回泊まる人
7位 Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード
Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス®・カード
34,100円 100円=2ポイント ゴールドエリート資格/年250万円利用で無料宿泊特典/毎年5泊分の宿泊実績 マリオット系をほどよく使う人
8位
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード
66,000円 100円=3ポイント(ヒルトン系列は7ポイント) ゴールドステータス自動付与/年200万円利用でダイヤモンド/ウィークエンド無料宿泊最大2泊 ヒルトン系列に年数回泊まる人
9位 デルタ スカイマイル アメックス ゴールドカード
デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード
28,600円 100円=1マイル 入会1年間ゴールドメダリオン/デルタ スカイクラブ利用/家族カード1枚無料 スカイチーム便の利用が多い人
10位
ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード
16,500円 100円=2ポイント(ヒルトン系列は3ポイント) ゴールドステータス自動付与/年150万円利用でウィークエンド無料宿泊 ヒルトンの上級会員を試したい人
11位 セゾンパール・アメックス
セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード Digital
初年度無料/次年度1,100円(年1回利用で無料) 1,000円=1ポイント(QUICPay利用で最大2%) 最短5分のデジタル発行/ナンバーレス/永久不滅ポイント 年会費をかけずアメックスを持ちたい人
12位 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード
11,000円(初年度無料・優遇型は年1回利用で翌年度無料) 1,000円=1.5ポイント 国内空港ラウンジ/海外利用ポイント2倍/永久不滅ポイント 低コストでゴールドの体裁を整えたい人

1位 アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・プリファード・カード|年会費39,600円でグルメ・宿泊・カード継続特典まで揃う主力の1枚

アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード

年会費(税込) 39,600円
家族カード(税込) 2枚まで無料、3枚目以降19,800円
ポイント 100円=1ポイント(対象加盟店は100円=3ポイント)
メンバーシップ・リワード・プラス 年会費に含まれる(追加費用なし)
継続特典 トラベルクレジット10,000円分/年200万円以上の利用で国内対象ホテル1泊2名分の無料宿泊券
ダイニング特典 ポケットコンシェルジュ経由の予約・決済で20%キャッシュバック(年間最大10,000円)
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)/プライオリティ・パスは年2回まで無料
券面デザイン ゴールドまたはローズゴールドから選択
メリット
  • 継続時のトラベルクレジット10,000円分と、年200万円利用で得られる無料宿泊券だけで年会費の大半を回収できる
  • 年3,300円のメンバーシップ・リワード・プラスが年会費に含まれ、ANAマイルへ1,000ポイント=1,000マイルで交換できる
  • ポケットコンシェルジュ経由のレストラン予約で20%戻り、外食が多い人ほど実利が積み上がる
デメリット
  • 無料宿泊券の獲得には年間200万円(税込)以上の利用が必要で、月17万円ほどの決済を1枚に集約する必要がある
  • プライオリティ・パスの無料利用は年2回までで、3回目以降は1回35米ドルがかかる

ゴールド・プリファード・カードは、アメリカン・エキスプレスの主力といえる立ち位置です。年会費39,600円(税込)は決して安くありませんが、継続するだけで受け取れるトラベルクレジット10,000円分に加え、年間200万円以上の利用で国内対象ホテルの1泊2名分無料宿泊券が付きます。この2つを使い切れば、それだけで年会費の大半をカバーできる計算になります。

日常使いの面でも設計が行き届いています。対象加盟店では100円につき3ポイントが貯まり、ポケットコンシェルジュ経由の飲食は20%がキャッシュバックされ、スターバックスへのオンライン入金も20%戻ります。「旅行のときだけ使うカード」ではなく、外食や日常決済まで含めて回収できる構成になっているのが、上位カードとの大きな違いです。特典の使いこなし方をもっと詳しく知りたい人は、ゴールド・プリファードの特典を年間スケジュールで整理した記事もあわせて読んでみてください。

2位 アメリカン・エキスプレス®・プラチナ・カード|コンシェルジュとホテル上級会員資格が使える最上位クラス

アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード

年会費(税込) 165,000円
家族カード(税込) 4枚まで無料
ポイント 100円=1ポイント(メンバーシップ・リワード・プラス登録込み)
継続特典 プレミアム フリー・ステイ・ギフト(国内対象ホテル1泊2名分)/エアライン・クレジット10万円分
ホテル上級会員資格 ヒルトン・オナーズ ゴールド/Marriott Bonvoy ゴールドエリート/Radisson Rewards/Seibu Prince Global Rewards など
空港ラウンジ プライオリティ・パス回数無制限(同伴者1名無料)/センチュリオン・ラウンジ
ダイニング特典 グローバル・ダイニング・キャッシュバック(年間4万円分)/KIWAMI Dining
付帯保険 旅行傷害保険(最高1億円クラス)/航空便遅延費用/個人賠償責任/スマートフォン・プロテクション
メリット
  • プライオリティ・パスが回数無制限で、同伴者1名も無料になるため海外出張が多い人ほど価値が出る
  • 継続特典の無料宿泊券とエアライン・クレジット10万円分を合わせると、年会費の6割前後を回収できる
  • ヒルトンやMarriott Bonvoyの上級会員資格が持つだけで付与され、宿泊時のアップグレードや朝食の対象になりやすい
デメリット
  • 年会費165,000円(税込)は月あたり13,750円で、旅行や外食の予定が少ない年は回収しきれない
  • 特典が多岐にわたるぶん、内容を把握して能動的に使わないと持っているだけで終わりやすい

プラチナ・カードは、アメリカン・エキスプレスが用意する個人向けカードの実質的な最上位です。かつては招待制でしたが、現在はオンラインから直接申し込めます。年会費165,000円(税込)は国内のプラチナカードの中でも高い部類ですが、継続特典のプレミアム フリー・ステイ・ギフトとエアライン・クレジット10万円分だけでも、使い切れば十数万円分の価値になります。

強みは、旅行の場面で効いてくる特典が「重ねて」使えることです。プライオリティ・パスは回数制限がなく同伴者1名まで無料、ホテルは複数チェーンの上級会員資格が同時に付き、24時間対応のプラチナ・コンシェルジェ・デスクがレストランや宿の手配を代行します。年に数回の旅行と月数回の会食がある人なら、費用対効果は十分に成立します。逆に旅行の予定が読めない年は素直にグレードを落とす判断も必要です。年収面の目安が気になる人は、アメックスプラチナの審査基準を年収の観点でまとめた記事も参考になります。

3位 アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード|月会費1,100円で始められるアメックス入門

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード

月会費(税込) 1,100円(年間13,200円相当)
家族カード(税込) 月550円/枚
ポイント 100円=1ポイント(メンバーシップ・リワード)
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)/プライオリティ・パスは年会費無料(ラウンジ利用は1回35米ドル)
ダイニング特典 2 for 1 ダイニング by 招待日和(2名以上のコース利用で1名分無料)/レストラン割引
モバイル関連 スマートフォン・プロテクション(画面割れ・水濡れの修理費補償)
旅行関連 旅行傷害保険/手荷物無料宅配サービス
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 月会費制なので初期負担が小さく、合わないと感じたら短期間で見直せる
  • 2 for 1 ダイニングを年2回使うだけで、コース料理の代金分で年間の会費に届きやすい
  • スマートフォンの修理費補償が付き、旅行以外の日常でも使いどころがある
デメリット
  • 継続特典の無料宿泊券やトラベルクレジットは付かず、上位カードほどの回収力はない
  • ANAマイルへ効率よく交換するにはメンバーシップ・リワード・プラス(年3,300円)の追加登録が必要

グリーン・カードは、アメリカン・エキスプレスをいちばん低いハードルで始められる1枚です。2022年に年会費制から月会費制へ切り替わり、毎月1,100円(税込)という負担で持てるようになりました。年間に直すと13,200円で、ゴールド・プリファードの3分の1程度です。

会費が下がっても、アメックスらしい特典はしっかり残っています。対象レストランのコースを2名以上で予約すると1名分が無料になる2 for 1 ダイニングは、1回の利用で1万円前後の価値になることも珍しくありません。プライオリティ・パスも年会費無料で登録でき、必要なときだけ1回35米ドルでラウンジを使えます。まずはグリーンで利用実績を積み、支出が増えてきたらゴールド・プリファードへ切り替えるという進め方が、もっとも無駄が少ないルートです。

4位 ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード|ANAマイル移行手数料なしでマイルが貯まる

ANA アメックス ゴールドカード

年会費(税込) 34,100円(2026年9月2日以降の申し込みは42,900円)
家族カード(税込) 17,050円(2026年9月2日以降の申し込みは21,450円)
ポイント 100円=1ポイント(ANAグループの利用は100円=2ポイント)
マイル移行 移行手数料なし(1,000ポイント=1,000マイル)
ボーナスマイル 入会・継続で2,000マイル/フライトごとに区間基本マイレージの25%
2026年9月の変更 デザイン刷新/POWER LOUNGE PREMIUM/ダイニング20%キャッシュバック(年間上限2万円)/2027年1月から年400万円利用で15,000マイル
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • ポイントからANAマイルへの移行手数料がかからず、日常の決済がそのままマイルに直結する
  • 入会・継続で毎年2,000マイル、搭乗ごとに区間基本マイレージの25%が上乗せされる
  • 2026年9月2日からダイニング20%キャッシュバックや上位ラウンジ利用が加わり、旅行以外でも使い道が広がる
デメリット
  • 2026年9月2日以降の申し込みは年会費が42,900円(税込)に上がり、既存会員も同年11月請求分から新会費が適用される
  • ANA以外の航空会社を使う機会が多い人には、マイルの使い道が限られやすい

ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、ANAマイルを効率よく貯めたい人にとって定番の1枚です。最大の理由は、ポイントからANAマイルへの移行に手数料がかからないこと。一般カードでは年6,600円(税込)のポイント移行コースが必要なので、年間の利用額が大きいほどゴールドが有利になります。

2026年8月19日に、ANAとアメリカン・エキスプレスは提携カードのリニューアルを発表しました。2026年9月2日以降の申し込み分から、ゴールドの年会費は34,100円から42,900円(いずれも税込)に改定されます。同時に、同伴者1名まで無料で使えるPOWER LOUNGE PREMIUM、厳選レストランでの20%キャッシュバック(年間上限2万円)、2027年1月開始の利用ボーナスマイル(年400万円以上の利用で15,000マイル)が加わります。値上がり前に押さえたいのか、新特典を含めて判断したいのかで、申し込みのタイミングを決めるとよいでしょう。

5位 ANAアメリカン・エキスプレス®・カード|年会費7,700円台で入会・継続ボーナスマイルがもらえる

ANA アメックスカード

年会費(税込) 7,700円
家族カード(税込) 2,750円
ポイント 100円=1ポイント(ANAグループの利用は100円=2ポイント)
マイル移行 ポイント移行コース年6,600円(税込)に登録が必要
ボーナスマイル 入会・継続で1,000マイル/フライトごとに区間基本マイレージの10%
2026年9月の変更 カードデザインの刷新のみ(年会費・特典の変更なし)
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 年会費7,700円(税込)とANAカードの中でも手が届きやすく、入会・継続で毎年1,000マイルがもらえる
  • 2026年9月のリニューアルでも年会費・特典が据え置かれ、値上げの影響を受けない
  • 国内主要空港ラウンジを同伴者1名まで無料で使え、一般カードとしては旅行時の使い勝手がよい
デメリット
  • マイルに換えるにはポイント移行コース年6,600円(税込)が別途必要で、実質の負担は14,300円になる
  • フライトボーナスは10%にとどまり、搭乗回数が多い人ほどゴールドとの差が開く

ANAアメリカン・エキスプレス・カードは、ANAマイルを貯め始める最初の1枚として位置づけられます。年会費7,700円(税込)でアメックスのブランドとANAカードの機能を両立でき、入会時と毎年の継続時に1,000マイルが加算されます。

注意したいのは、実質的な負担額です。ポイントをANAマイルに移行するには、年6,600円(税込)のポイント移行コースへの登録が必要になります。移行コースを含めると年間14,300円で、ゴールドとの差は約2万円です。年間の決済額が100万円を超えてくるなら、移行手数料が不要でフライトボーナスも25%になるゴールドのほうが結果的に得になる場面が増えます。まずは一般カードで搭乗実績と決済額を確かめ、必要になった段階で切り替えるのが堅実です。

6位 Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード|無料宿泊特典とゴールドエリート資格が狙える

Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム

年会費(税込) 82,500円
家族カード(税込) 1枚目無料、2枚目以降41,250円
ポイント 100円=3ポイント(Marriott Bonvoyポイント)
会員資格 ゴールドエリート会員資格/年500万円以上の利用でプラチナエリート
継続特典 年会費の支払いに加え、年400万円以上の利用で無料宿泊特典(1泊75,000ポイントまでの対象ホテル)
宿泊実績 入会時・更新時に毎年5泊分の宿泊実績を付与
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 100円につき3ポイントとホテル系カードの中でも貯まりが速く、宿泊代に直接充てられる
  • ゴールドエリート資格が持つだけで付き、客室のアップグレードやレイトチェックアウトの対象になりやすい
  • 年500万円以上の利用でプラチナエリートまで到達でき、朝食やラウンジアクセスの扱いが変わる
デメリット
  • 2025年8月の改定で年会費が49,500円から82,500円(いずれも税込)へ大きく上がった
  • 無料宿泊特典の条件が年400万円以上の利用と重く、達成できないと年会費の回収が難しい

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、マリオット系ホテルを軸に旅行を組み立てる人向けの1枚です。リッツ・カールトン、セントレジス、ウェスティン、シェラトンなど、Marriott Bonvoyに参加するブランドは幅広く、貯めたポイントは宿泊にそのまま使えます。

判断が難しいのは、2025年8月21日の改定で年会費が82,500円(税込)まで上がった点です。無料宿泊特典を得るには年間400万円以上の利用が必要で、条件を満たせば1泊75,000ポイントまでの対象ホテルに泊まれます。1泊5万円クラスのホテルに年数回泊まる人なら十分に釣り合いますが、年に1〜2泊であれば一般カードのほうが無理がありません。自分の宿泊回数を先に数えてから決めてください。

7位 Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス®・カード|マリオット系ホテルをほどよく使う人向けの標準版

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込) 34,100円
家族カード(税込) 1枚目無料、2枚目以降17,050円
ポイント 100円=2ポイント(Marriott Bonvoyポイント)
会員資格 ゴールドエリート会員資格
継続特典 年会費の支払いに加え、年250万円以上の利用で無料宿泊特典(最大50,000ポイントまでの対象ホテル)
宿泊実績 入会時・更新時に毎年5泊分の宿泊実績を付与
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 年会費34,100円(税込)でゴールドエリート資格が付き、プレミアムより負担が半分以下
  • 無料宿泊特典の条件が年250万円以上と、プレミアムの400万円より現実的なライン
  • 毎年5泊分の宿泊実績が付くため、上位資格を目指すときの足がかりになる
デメリット
  • ポイント付与は100円につき2ポイントで、プレミアムの3ポイントより貯まる速度は落ちる
  • プラチナエリートへの自動アップグレード条件はなく、上級資格を狙うならプレミアムが必要

Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カードは、プレミアムの条件がきついと感じた人の受け皿になる標準版です。年会費は34,100円(税込)とプレミアムの半分以下ですが、ゴールドエリート会員資格はしっかり付きます。

無料宿泊特典の条件も年間250万円以上と、プレミアムより約150万円低く設定されています。月あたり21万円ほどの決済で届くため、家賃や光熱費、通信費までまとめて集約できる人なら十分に射程圏内です。マリオット系に年2〜3泊する程度なら、まずはこの標準版から始めて、宿泊が増えてきたらプレミアムを検討するのが無理のない進め方といえます。

8位 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード|ヒルトンのダイヤモンド資格を目指せる

年会費(税込) 66,000円
家族カード(税込) 3枚まで無料、4枚目以降13,200円
ポイント 100円=3ポイント(ヒルトン系列ホテルでの利用は100円=7ポイント)
会員資格 入会時にゴールドステータスを自動付与/年200万円以上の利用でダイヤモンドステータス
継続特典 カード継続で1泊分(金・土・日のみ利用可)/年300万円以上の利用でさらに1泊分(最大2泊分)
付帯保険 旅行傷害保険/海外旅行時の航空便遅延費用補償
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 年200万円以上の利用でヒルトン・オナーズの最上位クラスであるダイヤモンドステータスに到達できる
  • ヒルトン系列での利用は100円につき7ポイントと、宿泊費がそのまま次の宿泊に還元されやすい
  • 家族カードが3枚まで無料で、家族もゴールドステータスの恩恵を受けやすい
デメリット
  • 年会費66,000円(税込)は高めで、ヒルトン系列に泊まらない年は回収が難しい
  • ウィークエンド無料宿泊特典は金・土・日の利用が前提で、2泊目を得るには年300万円以上の利用が必要になる

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードの魅力は、上級会員資格の到達しやすさにあります。入会するだけでゴールドステータスが付き、朝食の提供や客室のアップグレードといった扱いを受けられます。さらに年間200万円以上を利用すると、ヒルトン・オナーズの上位クラスであるダイヤモンドステータスに手が届きます。

通常、ダイヤモンドステータスは年間30滞在または60泊といった宿泊実績が必要です。それをカードの利用額で置き換えられる点が、このカードの本質的な価値といえます。コンラッドやヒルトンといった系列ホテルを年に3〜4回使うなら、朝食代とアップグレードだけで年会費に近い金額が戻ってくる計算です。逆に宿泊先をその都度選ぶタイプの人には、条件が噛み合いにくいカードでもあります。

9位 デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード|スカイチーム利用が多い人のマイル特化

デルタ スカイマイル アメックス ゴールドカード

年会費(税込) 28,600円
家族カード(税込) 1枚目無料、2枚目以降13,200円
マイル 100円=1マイル(デルタ スカイマイル)
上級会員資格 入会から1年間、ゴールドメダリオンを無条件で提供(2年目以降は利用金額に応じて決定)
ラウンジ デルタ スカイクラブおよびスカイチーム加盟航空会社ラウンジ(同伴者1名無料)
マイルの有効期限 デルタ スカイマイルは無期限
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 入会から1年間はゴールドメダリオンが無条件で付き、スカイチーム加盟社のラウンジを同伴者1名まで使える
  • デルタ スカイマイルには有効期限がなく、期限を気にせず特典航空券まで貯め続けられる
  • 100円=1マイルの直接付与で、ポイントからの移行手続きが不要
デメリット
  • 2年目以降のメダリオン資格は利用金額に応じて決まるため、初年度と同じ扱いが続くとは限らない
  • デルタ航空やスカイチーム便を使わない人には、マイルの使い道が限られる

デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、使い道がはっきりしている人ほど強い、目的特化型のカードです。最大の特徴は、入会から1年間デルタ航空の上級会員資格「ゴールドメダリオン」が無条件で提供されること。空港での優先チェックインや手荷物許容量の優遇に加え、デルタ スカイクラブやスカイチーム加盟航空会社のラウンジを同伴者1名まで無料で利用できます。

もうひとつ見落とせないのが、デルタ スカイマイルに有効期限がない点です。年に数回しか飛ばない人でも、貯めたマイルが失効する心配なく特典航空券まで積み上げられます。2年目以降は利用金額に応じて翌プログラム期間のメダリオン資格が決まるため、資格を維持したい場合は決済を集約する前提で考えておきましょう。

10位 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス®・カード|年会費16,500円でヒルトンの上級会員を体験できる

年会費(税込) 16,500円
家族カード(税込) 1枚目無料、2枚目以降6,600円
ポイント 100円=2ポイント(ヒルトン系列ホテルでの利用は100円=3ポイント)
会員資格 入会時にゴールドステータスを自動付与
継続特典 年150万円以上の利用とカード継続でウィークエンド無料宿泊特典1泊分
ゴールドの主な扱い 朝食の提供/客室のアップグレード(空室状況による)
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 年会費16,500円(税込)でヒルトン・オナーズのゴールドステータスが手に入る
  • 朝食の提供やアップグレードを受けられれば、2泊するだけで年会費に近い価値になる
  • 無料宿泊特典の条件が年150万円以上と、ホテル系カードの中では達成しやすい
デメリット
  • ダイヤモンドステータスへの到達条件はなく、上位資格を狙うならプレミアムが必要
  • ヒルトン系列以外での還元率は100円につき2ポイントにとどまる

ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードは、ホテル系カードの入り口として費用対効果が読みやすい1枚です。年会費16,500円(税込)に対して、入会するだけでゴールドステータスが自動的に付きます。ゴールドになると朝食の提供や空室状況に応じた客室のアップグレードを受けられるため、2名で2泊すれば朝食代だけで1万円を超えることも珍しくありません。

継続特典のウィークエンド無料宿泊は、年間150万円以上の利用が条件です。月12万5,000円ほどの決済で届くため、生活費をまとめれば十分に狙えます。まずは一般カードでヒルトンの上級会員を体験し、宿泊が増えてダイヤモンドを狙いたくなったらプレミアムへ切り替えるという段階的な使い方が向いています。

11位 セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード Digital|条件付きで年会費無料、QUICPay利用で還元率アップ

セゾンパール・アメックス

年会費(税込) 初年度無料、次年度以降1,100円(前年に1回以上の利用で無料)
発行元 クレディセゾン(永久不滅ポイント)
基本還元率 1,000円=1ポイント(還元率0.5%相当)
QUICPay利用時 最大2%相当(QUICPay加盟店での年間利用合計30万円まで)
発行スピード デジタルカードは最短5分で発行
カード形態 ナンバーレス(券面に番号の記載なし)
ポイント有効期限 なし(永久不滅ポイント)
申込対象 18歳以上(高校生を除く)で連絡が可能な方
メリット
  • 前年に1回でも使えば年会費がかからず、アメックスブランドを実質無料で持てる
  • Apple PayやGoogle PayでQUICPay決済をすると還元率が最大2%相当まで上がる
  • デジタルカードは最短5分で発行され、届く前からオンライン決済に使える
デメリット
  • QUICPayの2%還元は年間30万円までで、超えると通常の0.5%相当に戻る
  • 空港ラウンジや継続特典は付かず、プロパーカードのような旅行特典は期待できない

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital は、年会費をかけずにアメックスブランドを持ちたい人の現実的な選択肢です。クレディセゾンが発行するカードで、初年度は無料、次年度以降も前年に1回でも利用していれば年会費がかかりません。

還元面での主役はQUICPayです。Apple PayやGoogle Payに登録してQUICPayで支払うと、還元率が最大2%相当まで上がります。ただしQUICPay加盟店での年間利用合計が30万円を超えると、その月の翌月から次年度更新月までは通常還元に戻る点は必ず押さえてください。月2万5,000円までのキャッシュレス決済を集中させる使い方が、いちばん効率的です。

12位 セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス®・カード|永久不滅ポイントと手ごろな年会費のバランス型

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込) 11,000円(初年度無料。年会費優遇型は年1回以上の利用で翌年度無料)
発行元 クレディセゾン(永久不滅ポイント)
基本還元率 1,000円=1.5ポイント(還元率0.75%相当)
海外利用 ポイント2倍
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ/ホノルル国際空港のラウンジ
ポイント有効期限 なし(永久不滅ポイント)
付帯保険 旅行傷害保険/ショッピング保険
申込対象 18歳以上(高校生を除く)で連絡が可能な方
メリット
  • 年会費優遇型なら年1回の利用で翌年度が無料になり、実質負担ゼロでゴールドを持てる
  • 永久不滅ポイントは有効期限がなく、使い道を決めないまま貯めておける
  • 国内主要空港とホノルル国際空港のラウンジが使え、旅行の頻度が低くても損をしにくい
デメリット
  • 継続特典の無料宿泊やトラベルクレジットはなく、プロパーカードほどの回収力はない
  • プライオリティ・パスは付かず、海外の空港ラウンジを広く使いたい人には物足りない

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードは、費用を抑えつつゴールドカードの体裁と実用性を確保したい人向けです。通常の年会費は11,000円(税込)ですが、初年度は無料で、年1回以上の利用があれば翌年度も無料になる優遇型が用意されています。

ポイントは1,000円につき1.5ポイントの永久不滅ポイントで、海外での利用は2倍になります。有効期限がないため、少額決済でも取りこぼしがありません。国内主要空港ラウンジに加えてホノルル国際空港のラウンジも使えるので、年に1〜2回の旅行でも十分に元が取れる構成です。プロパーカードのような継続特典は付きませんが、維持費を抑えたい人には堅実な選択肢になります。

目的別に選ぶアメリカン・エキスプレスのおすすめ

ランキングは総合評価ですが、「何のために持つか」がはっきりしている人は、目的から逆引きしたほうが早く決まります。ここでは代表的な5つの目的ごとに、最初に検討したいカードを挙げます。

初めての1枚にしたい人|アメリカン・エキスプレス®・グリーン・カード

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード

初期費用の考え方 月会費1,100円(税込)なので、初回の負担は1,100円だけ
やめたいときの負担 月単位で会費が発生するため、年払いより見直しやすい
最初に使いたい特典 2 for 1 ダイニング by 招待日和(コース1名分無料)
旅行での使いどころ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)/プライオリティ・パスの年会費無料(利用は1回35米ドル)
日常での使いどころ スマートフォン・プロテクションで画面割れ・水濡れの修理費を補償
次のステップ 利用実績を積んでゴールド・プリファードへ切り替え
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 初回の支払いが1,100円だけなので、アメックスが自分の生活に合うかを低リスクで試せる
  • 2 for 1 ダイニングを年に2回使えば、それだけで1年分の会費を上回りやすい
  • ここで利用実績を作っておくと、上位カードへの切り替えを打診されやすくなる
デメリット
  • 継続特典としての無料宿泊券やトラベルクレジットはない
  • ANAマイル重視ならメンバーシップ・リワード・プラス(年3,300円)の追加登録が前提になる

初めてアメリカン・エキスプレスを持つなら、いきなり年会費数万円のカードに飛び込まず、月会費制のグリーンで感触を確かめるのが安全です。使えるお店の広さ、明細の見やすさ、カスタマーサービスの対応など、実際に使ってみないと分からない部分を1,100円から試せます。

初月の会費が無料になる入会キャンペーンが実施されている時期もあるため、申し込み前に条件を確認しておくと無駄がありません。アメックスの新規入会キャンペーンを12枚分まとめた記事で、どのカードの還元額が大きいかを見比べてから決めるのもおすすめです。

マイルをしっかり貯めたい人|ANAアメリカン・エキスプレス®・ゴールド・カード

ANA アメックス ゴールドカード

マイルの貯め方 100円=1ポイント(ANAグループは2ポイント)を1,000ポイント=1,000マイルで移行
移行手数料 不要
毎年もらえるマイル 入会・継続で2,000マイル
搭乗時の上乗せ 区間基本マイレージの25%
年100万円利用時の目安 約10,000マイル+継続2,000マイル
2026年9月2日以降の年会費 42,900円(税込・現行は34,100円)
申込対象 20歳以上で安定した収入のある方
メリット
  • 移行手数料がかからないため、貯めたポイントをいつでも好きなタイミングでマイルに換えられる
  • 毎年2,000マイルの継続ボーナスがあり、年会費の一部を確実に回収できる
  • ANAグループでの決済は100円につき2ポイントで、航空券や機内販売の分も上乗せされる
デメリット
  • 2026年9月2日以降の申し込みは年会費が42,900円(税込)になり、負担が約8,800円増える
  • 特典航空券には座席数の制限があり、繁忙期は希望日に取りにくい

マイルを目的にするなら、「移行手数料がかからないこと」が最優先の条件になります。ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードはこの点をクリアしており、日常の決済で貯めたポイントをそのままANAマイルへ移せます。

年100万円を決済すれば約10,000マイル、継続ボーナスの2,000マイルを足して約12,000マイルが1年で貯まる計算です。国内線の特典航空券は往復12,000マイル前後から交換できる路線もあるため、年1回の帰省や小旅行なら、この1枚だけでまかなえる可能性が十分にあります。2026年9月2日の年会費改定を踏まえ、申し込み時期は早めに検討しておきましょう。

ホテルの上級会員資格が欲しい人|Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード

Marriott Bonvoy アメックス・プレミアム

持つだけで得られる資格 Marriott Bonvoy ゴールドエリート
上位資格の条件 年500万円以上の利用でプラチナエリート
ゴールドエリートの主な扱い 客室のアップグレード(空室状況による)/レイトチェックアウト/ボーナスポイント
毎年の宿泊実績 入会時・更新時に5泊分を付与
無料宿泊特典 年400万円以上の利用で1泊75,000ポイントまでの対象ホテル
ポイント付与 100円=3ポイント
年会費(税込) 82,500円
メリット
  • 宿泊実績を積まなくてもゴールドエリート資格が手に入り、初年度から優遇を受けられる
  • 毎年5泊分の宿泊実績が付くため、上位資格までの距離が縮まる
  • リッツ・カールトンやセントレジスなど、対象ブランドの幅が広い
デメリット
  • 年会費82,500円(税込)は個人向けカードの中でも高く、宿泊が少ない年は回収できない
  • 無料宿泊特典は年400万円以上の利用が条件で、達成のハードルが高い

ホテルの上級会員資格を目的にするなら、宿泊実績ではなくカードの保有で資格を得られるかどうかが分岐点になります。Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは、持っているだけでゴールドエリート会員資格が付き、さらに毎年5泊分の宿泊実績が加算されます。

年会費82,500円(税込)を宿泊価値で割り戻すと、1泊5万円クラスのホテルに年2泊すれば感覚的には釣り合います。「泊まる場所をマリオット系に固定できるか」がいちばん大事な判断材料で、行き先ごとに宿を選びたい人には向きません。ヒルトン系が中心ならヒルトン・オナーズのプレミアム・カードを、宿泊が年1〜2回ならMarriott Bonvoyの一般カードを検討してください。

年会費をかけたくない人|セゾンパール・アメリカン・エキスプレス®・カード Digital

セゾンパール・アメックス

年会費を無料にする条件 前年に1回以上の利用(初年度は無条件で無料)
還元率を上げる方法 Apple Pay/Google PayにひもづけてQUICPayで決済
QUICPay還元の上限 QUICPay加盟店での年間利用合計30万円まで
ポイントの性質 永久不滅ポイント(有効期限なし)
受け取りまでの時間 デジタルカードは最短5分
セキュリティ ナンバーレス(券面に番号の記載なし)
申込対象 18歳以上(高校生を除く)で連絡が可能な方
メリット
  • 年1回の利用で年会費が無料になり、維持コストをゼロにできる
  • QUICPay決済で最大2%相当と、無料カードとしては高い部類の還元率になる
  • ナンバーレスかつ最短5分発行で、申し込んだその日から使い始められる
デメリット
  • QUICPayの高還元は年間30万円までで、それを超えると通常還元に戻る
  • 空港ラウンジやダイニング特典はなく、アメックスらしい優待は期待できない

「アメックスのデザインは欲しいが、年会費は払いたくない」という人に、いちばん素直に応えるのがセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital です。前年に1回でも使えば年会費がかからないため、実質的な維持コストはゼロになります。

QUICPay決済で最大2%相当という還元率は、年会費無料カードの中では上位です。ただし年間30万円という上限があるため、コンビニやスーパーなど日常の少額決済をここに集め、大きな支出は別のカードに振り分けるという使い分けが効果的です。サブカードとして持ち、メインは還元率の高い別のカードにするという組み合わせも検討する価値があります。

会社や個人事業の経費をまとめたい人|アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

年会費(税込) 49,500円
追加カード(税込) 付帯特典なしは年会費無料/付帯特典ありは13,200円
経費管理での利点 従業員ごとに追加カードを発行し、支出をカード単位で分離できる
会計連携 主要な会計ソフトとの明細連携に対応
支払いの柔軟性 取引先への請求書をカード決済にまとめるサービスを利用可能
ポイント 100円=1ポイント/メンバーシップ・リワード・プラスは初年度無料、2年目以降3,300円
申込対象 法人代表者・個人事業主(登記簿謄本や決算書の提出は原則不要)
メリット
  • 付帯特典なしの追加カードが年会費無料で、従業員が増えてもコストが膨らみにくい
  • 経費の支払いをカードに集約すると、明細がそのまま帳簿の裏づけになり精算作業が減る
  • 請求書のカード決済サービスを使えば、支払いのタイミングを後ろにずらして資金繰りを整えやすい
デメリット
  • 年会費49,500円(税込)は法人カードの中では高めで、決済額が小さい事業には重い
  • ポイントを効率よく使うにはメンバーシップ・リワード・プラス(2年目以降3,300円)の維持が前提になる

経費をまとめる目的なら、還元率よりも「支出を分けて記録できるか」「精算の手間が減るか」を重視すべきです。アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、付帯特典なしの追加カードを年会費無料で発行できるため、従業員ごとにカードを持たせて支出を分離できます。

電子取引データの保存が求められる場面でも、カード決済に寄せておくと明細が残るぶん整理が楽になります。要件の詳細は国税庁の電子帳簿等保存制度特設サイトで確認できるので、経理担当者と共有しておくと安心です。年会費は経費として計上できる点も、個人向けカードとの大きな違いになります。

アメリカン・エキスプレスの法人カードおすすめランキング6選|経営者・個人事業主が経費をまとめる1枚

アメリカン・エキスプレスは、個人事業主から大企業まで対応する法人向けカードを揃えています。個人事業主・中小企業向けが「ビジネス・カード」、従業員30人以上が目安の中堅・大企業向けが「コーポレート・カード」という住み分けです。ここでは年会費・追加カードの条件・経費管理のしやすさで6枚を比較します。

順位 カード 年会費(税込) 追加カード 主な特徴 向いている事業規模
1位 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード
49,500円 付帯特典なしは無料/ありは13,200円 無料宿泊特典/請求書のカード決済/会計ソフト連携 従業員数名〜の法人・個人事業主
2位 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
初年度無料/2年目以降33,000円 3,300円/枚(最大9枚) プライオリティ・パス(プレステージ)/SAISON MILE CLUB登録でJALマイル最大1.125% 出張が多い個人事業主・小規模法人
3位 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード
13,200円 付帯特典なしは無料/ありは6,600円 ビジネス向け優待/空港ラウンジ/手荷物無料宅配/会計ソフト連携 立ち上げ期の法人・個人事業主
4位 アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード
アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード
165,000円 付帯特典ありが4枚まで無料/5枚目以降13,200円 コンシェルジェ/プライオリティ・パス/出張支援 役員が複数いる法人
5位 セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード
永年無料 最大9枚まで無料 特定加盟店で還元率2%/登記簿謄本・決算書の提出不要 開業直後・副業規模の個人事業主
6位
アメリカン・エキスプレス®・コーポレート・カード
個別見積り(法人契約) 従業員ごとに発行 毎日のデータフィード/利用可能額の個別設定/経費の可視化 従業員30人以上が目安の中堅・大企業

1位 アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・ゴールド・カード|年会費49,500円で追加カードが無料、経費決済を1枚に集約できる主力

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カード

年会費(税込) 49,500円
追加カード(税込) 付帯特典なしは無料(未利用の場合は年3,300円の管理手数料)/付帯特典ありは13,200円。最大99枚まで発行可能
ポイント 100円=1ポイント(メンバーシップ・リワード)
メンバーシップ・リワード・プラス 初年度無料、2年目以降3,300円(税込)
主な特典 最大2泊分の無料宿泊特典/請求書カード払い byGMO/ビジネス・ダイニング・コレクション(2名以上の食事で1名分無料)/ポケットコンシェルジュ10%キャッシュバック
空港ラウンジ 国内主要空港ラウンジ(同伴者1名無料)※プライオリティ・パスは付帯しない
会計連携 主要な会計ソフトへの明細連携に対応
申込対象 法人代表者・個人事業主(登記簿謄本や決算書の提出は原則不要)
メリット
  • 2025年3月の改定で無料宿泊特典や請求書のカード決済サービスが加わり、年会費に対する見返りが増えた
  • 付帯特典なしの追加カードが無料で、従業員ごとにカードを配っても追加コストがかからない
  • 利用可能枠に一律の上限がなく、仕入れや広告費など大きな支出にも対応しやすい
デメリット
  • 年会費49,500円(税込)は法人カードとしては高く、年商が小さい段階では負担が大きい
  • 基本の還元率は100円につき1ポイントで、還元率だけを見れば専業系の法人カードに劣る

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは、アメックス法人カードの中心的な存在です。2025年3月4日のサービス改定で無料宿泊特典や請求書のカード決済サービスが加わり、年会費49,500円(税込)に対する見返りが以前より明確になりました。

事業で使ううえで効いてくるのは、追加カードの設計です。付帯特典なしのタイプなら年会費無料で発行できるため、従業員が5人いても10人いても追加費用は発生しません。誰がいくら使ったかがカード単位で分かれるので、立替精算そのものを減らせます。申し込み時に登記簿謄本や決算書の提出が原則不要な点も、設立間もない法人には現実的なメリットです。

2位 セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード|プライオリティ・パスが付いて初年度は年会費無料

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込) 初年度無料、2年目以降33,000円
発行元 クレディセゾン(永久不滅ポイント)
追加カード(税込) 3,300円/枚(最大9枚まで発行可能)
空港ラウンジ プライオリティ・パス(プレステージ会員)を無料で申し込み可能(同伴者は1名につき35米ドル)
マイル JALマイル最大1.125%相当(SAISON MILE CLUB/年会費5,500円・税込に登録時)
ポイント有効期限 なし(永久不滅ポイント)
付帯保険 旅行傷害保険/ショッピング保険
申込対象 法人代表者・個人事業主
メリット
  • 初年度は年会費が無料で、プラチナクラスの特典をコストゼロで試せる
  • プライオリティ・パスの最上位プランを追加費用なしで申し込め、海外出張の待ち時間が快適になる
  • SAISON MILE CLUB(年会費5,500円・税込)に登録するとJALマイルが最大1.125%相当で貯まる
デメリット
  • 2年目以降は33,000円(税込)が発生し、追加カードも1枚3,300円(税込)かかるため、出張がない年は割高になる
  • メンバーシップ・リワードではなく永久不滅ポイントなので、ANAマイル中心の人には交換効率が落ちる

セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、出張の多い個人事業主や小規模法人にとって費用対効果の高い1枚です。最大の魅力は、通常なら年469米ドルかかるプライオリティ・パスのプレステージ会員に、追加費用なしで申し込めること。海外空港のラウンジを回数制限なく使えるため、出張が年数回あるだけで年会費を上回ります。

初年度の年会費が無料という点も、判断しやすさにつながります。1年使ってみて、ラウンジやマイルの恩恵が年会費33,000円(税込)に見合うかを確かめてから継続を決められるためです。JALマイルを貯めたい人は、年会費5,500円(税込)のSAISON MILE CLUBへの登録も忘れないようにしてください。

3位 アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・グリーン・カード|年会費13,200円から始められるアメックス法人カードの入門

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カード

年会費(税込) 13,200円
追加カード(税込) 付帯特典なしは無料/付帯特典ありは6,600円
ポイント 100円=1ポイント(メンバーシップ・リワード)
主な特典 ビジネス向け優待/出張サポート/福利厚生サービスの優待
旅行サポート 国内主要空港ラウンジ/手荷物無料宅配サービス
会計連携 freeeや弥生など主要な会計ソフトへの明細連携に対応
年会費の扱い 経費として計上可能
申込対象 法人代表者・個人事業主(登記簿謄本や決算書の提出は原則不要)
メリット
  • 年会費13,200円(税込)とアメックス法人カードの中でいちばん軽く、始めやすい
  • 付帯特典なしの追加カードが無料で、少人数の事業でも経費を分けて管理できる
  • 国内主要空港ラウンジや手荷物無料宅配サービスが使え、出張時の負担を減らせる
デメリット
  • ビジネス・ゴールドのような無料宿泊特典は付かず、回収できる金額は限られる
  • ポイントを効率的にマイルへ換えるにはメンバーシップ・リワード・プラス(年3,300円)が必要

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードは、法人カードを初めて作る事業者にちょうどよい入り口です。年会費13,200円(税込)はビジネス・ゴールドの約4分の1で、それでいて経費管理や出張サポートといった基本機能はしっかり揃っています。

追加カードは付帯特典なしなら無料なので、代表者と経理担当者で分けるといった運用も追加費用なしで組めます。年商が伸びて決済額が増えてきたら、無料宿泊特典の付くビジネス・ゴールドへ切り替えるという段階的な進め方が現実的です。年会費が経費として計上できる点は、どのビジネス・カードにも共通するメリットです。

4位 アメリカン・エキスプレス®・ビジネス・プラチナ・カード|年会費165,000円でコンシェルジュと出張支援まで使える最上位

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カード

年会費(税込) 165,000円
追加カード(税込) 付帯特典ありが4枚まで無料、5枚目以降13,200円
ポイント 100円=1ポイント(メンバーシップ・リワード)
コンシェルジュ 専用デスクによる出張手配・会食手配のサポート
空港ラウンジ プライオリティ・パス/センチュリオン・ラウンジ
ホテル特典 継続時の無料宿泊特典/対象ホテルでの優待
年会費の扱い 経費として計上可能
申込対象 法人代表者・個人事業主
メリット
  • 付帯特典ありの追加カードが4枚まで無料で、役員全員に同じ水準の特典を配れる
  • コンシェルジュが出張や会食の手配を代行し、社内の事務工数を減らせる
  • プライオリティ・パスやセンチュリオン・ラウンジで、出張中の待ち時間を執務時間に変えられる
デメリット
  • 年会費165,000円(税込)は法人カードでも最上位クラスで、出張が少ない事業では回収できない
  • 個人向けのプラチナ・カードと特典が重なる部分があり、両方を持つと無駄が生じやすい

アメリカン・エキスプレス・ビジネス・プラチナ・カードは、役員が複数いて、出張や会食の頻度が高い法人向けのカードです。年会費165,000円(税込)は個人向けのプラチナ・カードと同額ですが、付帯特典ありの追加カードを4枚まで無料で発行できるため、役員1人あたりのコストで見れば33,000円まで下がります。

判断で迷いやすいのが、個人向けプラチナとの使い分けです。特典の重複を避けるには、私的な支出は個人カード、事業の支出は法人カードと役割をはっきり分けるのが基本になります。両者の違いを細かく整理したアメックス・プラチナとビジネス・プラチナの違いをまとめた記事も参考にしてください。

5位 セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カード|年会費永年無料でアメックスブランドの法人カードを持てる

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード

年会費(税込) 永年無料
追加カード 最大9枚まで年会費無料
発行元 クレディセゾン(永久不滅ポイント)
基本還元率 0.5%相当
優遇還元 AWSやクラウドワークスなど対象のビジネス関連サービスで2%相当
利用可能枠 最大500万円
申込書類 登記簿謄本・決算書の提出は不要
申込対象 法人代表者・個人事業主
メリット
  • 年会費が永年無料で、追加カードも最大9枚まで無料のため固定費が一切かからない
  • クラウドサービスや外注プラットフォームなど対象加盟店では還元率が2%相当まで上がる
  • 登記簿謄本や決算書の提出が不要で、開業直後でも申し込みやすい
デメリット
  • 空港ラウンジや旅行系の特典はなく、出張が多い事業者には物足りない
  • 利用可能枠は最大500万円で、仕入れ額の大きい事業では上限に当たることがある

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、固定費をかけずに事業用の決済口座を分けたい人にちょうどよいカードです。年会費が永年無料に改定され、追加カードも最大9枚まで無料で発行できます。

還元面では、AWSやクラウドワークスといった対象のビジネス関連サービスで2%相当まで上がる仕組みが用意されています。サーバー代や外注費といった毎月発生する支出をこのカードに寄せると、無料カードとは思えない還元になります。開業直後で決算書がまだない段階でも申し込める点も含め、副業から法人化を目指す段階に向いた1枚です。

6位 アメリカン・エキスプレス®・コーポレート・カード|社員数が多い中堅・大企業の経費管理に向く

年会費 法人契約による個別見積り
対象企業 中堅・大企業(従業員数30人以上が目安)
カードの種類 コーポレート・カード/ゴールド・コーポレート・カード/JR東海エクスプレス・コーポレート・カード
経費データ 経費精算システムへの毎日のデータフィードに対応
ガバナンス 従業員ごとに利用可能額を個別設定できる
可視化 費用科目別の明細出力で、いつ・どこで・誰が・いくら使ったかを把握
ビジネス・カードとの違い ビジネス・カードは個人事業主・中小企業向け、コーポレート・カードは経費精算の効率化と内部統制が主眼
申込方法 法人としての契約後、従業員向けに個別発行
メリット
  • 経費精算システムへ毎日データが流れるため、月末の集計作業を大幅に減らせる
  • 従業員ごとに利用可能額を設定でき、使いすぎを仕組みで防げる
  • 費用科目別に明細を出せるので、部門別の予算管理と相性がよい
デメリット
  • 個人が単独で申し込むカードではなく、法人としての契約手続きが必要になる
  • 年会費や条件は個別見積りのため、他社カードとの単純比較がしにくい

アメリカン・エキスプレス・コーポレート・カードは、個人事業主向けのビジネス・カードとは目的がまったく違うカードです。従業員数30人以上が目安とされる中堅・大企業を対象に、経費精算の効率化と内部統制の強化を主眼に設計されています。

大きな違いは、経費データの扱いです。経費精算システムへ毎日データが流れる仕組みが用意されており、費用科目別の明細出力によって「いつ、どこで、誰が、いくら使ったか」を追えます。従業員ごとに利用可能額を設定できるため、立替精算をなくしながら支出の統制も効かせられるのが導入の理由になります。カードの種類はスタンダードなコーポレート・カードのほか、エグゼクティブ向けのゴールド・コーポレート・カード、新幹線出張に対応するJR東海エクスプレス・コーポレート・カードが用意されています。

個人向けアメックスとビジネス・カードは2枚持ちできる?使い分けの考え方

結論から言うと、個人向けのアメリカン・エキスプレスとビジネス・カードは、同時に持てます。審査は別々に行われ、片方を持っていることがもう片方の妨げになるわけではありません。実際、事業を営む人が個人用と事業用を分けて持つのは一般的な使い方です。

分けるメリットは、経理の手間が減ることに尽きます。事業の支出を1枚にまとめておけば、明細をそのまま帳簿の裏づけとして使えます。私的な買い物が混ざったカードは、確定申告のたびに1行ずつ仕分ける作業が発生します。この手間を最初からなくせるのが、2枚持ちの最大の価値です。

注意したいのは、特典の重複です。たとえば個人向けプラチナとビジネス・プラチナは、プライオリティ・パスやコンシェルジュといった特典が重なります。両方に165,000円(税込)ずつ払っても、受け取れる価値は倍にはなりません。おすすめの組み合わせは、特典が厚いカードを1枚だけにして、もう1枚は年会費の軽いカードにする形です。たとえば個人はゴールド・プリファード、事業はビジネス・グリーンやセゾンコバルト・ビジネスといった具合に、役割をずらすと無駄が出ません。

なお、ポイントは原則としてカードごとに貯まります。メンバーシップ・リワードは同一の会員番号で管理される仕組みがあるため、個人カードとビジネス・カードのポイントを合算できる場合があります。合算の可否は保有するカードの組み合わせによって変わるので、申し込み前にカスタマーサービスへ確認しておくと確実です。

アメリカン・エキスプレスを持つメリット

年会費の話ばかりでは判断ができません。ここでは、アメリカン・エキスプレスを選ぶ人が実際に価値を感じている5つのポイントを整理します。

付帯特典が具体的で、飲食や宿泊でそのまま使える

アメリカン・エキスプレスの特典は、金額に換算しやすい形で用意されているものが多いのが特徴です。ポイント還元のように「使ってから少しずつ戻る」のではなく、条件を満たせばまとまった価値が一度に手に入ります。

代表的なのが、グリーン・カードにも付く2 for 1 ダイニング by 招待日和です。対象レストランの所定のコースを2名以上で予約すると1名分が無料になります。1人1万5,000円のコースなら、1回の利用で1万5,000円分の価値です。年13,200円のグリーンなら、1回使うだけで会費を上回ります。

ゴールド・プリファード・カードでは、ポケットコンシェルジュ経由の予約・決済で20%がキャッシュバックされます(年間最大10,000円)。継続時のトラベルクレジット10,000円分と合わせれば、飲食と旅行で2万円分が確保できる計算です。プラチナ・カードのグローバル・ダイニング・キャッシュバックは年間4万円分と、さらに規模が大きくなります。

こうした特典は「年会費を先に払って、あとから使う権利を買う」という構造です。だからこそ、申し込む前に自分がその特典を年に何回使うかを数えておくことが欠かせません。

旅行に強い|空港ラウンジ・手荷物無料宅配・海外アシスト

アメリカン・エキスプレスはもともと旅行小切手(トラベラーズチェック)から始まった会社で、旅行まわりのサービスは今も他社と比べて手厚い部類です。

まず空港ラウンジです。グリーン以上のプロパーカードと主要な提携カードでは、国内主要空港のラウンジを同伴者1名まで無料で利用できます。加えてグリーン以上ではプライオリティ・パスの年会費が無料になり、ゴールド・プリファードなら年2回まで無料で世界の空港ラウンジを使えます。プラチナなら回数無制限で、同伴者1名も無料です。

見落とされがちですが、手荷物無料宅配サービスも使い勝手のよい特典です。自宅と対象空港のあいだでスーツケースを無料で送れるため、出発前や帰国後に大きな荷物を持ち歩かずに済みます。1回あたり2,000〜3,000円程度の宅配料金が浮くので、年に数回の旅行でも積み上がります。

海外での急なトラブルに対応する日本語サポートも用意されています。カードの紛失、病気やけが、パスポートの再発行といった場面で、現地から日本語で相談できる窓口があるのは心強い部分です。ただし旅行傷害保険は利用付帯のケースが増えているため、旅行代金をそのカードで支払っておくことを習慣にしてください。

貯めたポイントの有効期限がなく、マイルにも交換しやすい

メンバーシップ・リワードは、通常だとポイントの有効期限が設定されています。しかしメンバーシップ・リワード・プラス(年3,300円)に登録すると、有効期限が無期限になります。ゴールド・プリファードとプラチナは、この登録が年会費に含まれています。

有効期限がないことの意味は、思っている以上に大きいものです。特典航空券のビジネスクラスは片道4万〜6万マイルほど必要になるため、年間の決済額が中程度の人は数年かけて貯めることになります。期限を気にせず積み上げられるので、「失効前に慌てて交換する」という無駄がなくなります。

交換先の幅も魅力です。ANAをはじめ、シンガポール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カタール航空など複数の航空会社のマイルに移行でき、Marriott Bonvoyポイントへの交換も可能です。行き先や旅程が決まってから使い道を選べるため、「どの航空会社を使うか決めきれない人」ほどプロパーカードの相性がよいといえます。

なお、セゾン発行のアメリカン・エキスプレス・カードで貯まる永久不滅ポイントも、名前のとおり有効期限がありません。年会費をかけたくない人でも、失効を気にせず貯められる点は共通しています。

利用可能枠に一律の上限がなく、支払い方法も選べる

アメリカン・エキスプレスのカードには、「利用可能枠は最大◯◯万円」といった一律の上限が設定されていません。会員ごとの利用状況や支払い実績をもとに個別に判断される仕組みです。

この設計は、大きな支出があるときに効いてきます。家具の買い替え、リフォームの頭金、事業の仕入れ、海外旅行の一括手配といった場面で、「限度額が足りずに決済できない」という事態が起きにくくなります。事前に利用予定額を伝えて確認する仕組みも用意されているので、高額な決済の前に相談しておくと安心です。

支払い方法も柔軟です。1回払いのほか、分割払いやリボルビング払いに後から変更できるサービス、旅行代金を分割して支払えるプランなどが用意されています。ただし分割払いやリボルビング払いには手数料がかかります。国民生活センターも、気づかないうちにリボルビング払いになっていたという相談が寄せられていることをクレジットカードの使い方に関する注意喚起で示しています。設定を変更したときは、明細で支払い方法を必ず確認してください。

紹介プログラムや会員向けイベントなど、持っている間の楽しみがある

アメリカン・エキスプレスには、会員が知人にカードを紹介するとポイントが加算される紹介プログラムがあります。紹介する側は数千〜数万ポイント、紹介される側も通常より有利な入会特典を受けられる場合があり、周囲に興味を持つ人がいれば双方に利点があります。

会員向けのイベントやチケットの優先販売も用意されています。人気アーティストの公演やスポーツイベントで、一般販売より先に申し込める枠が案内されることがあります。ホテルやレストランのクローズドな催しに招待されることもあり、年会費を「体験の入場料」と捉える人にとっては満足度が高い部分です。

さらに、既存会員向けのアップグレード案内も見逃せません。利用実績を積んでいると、上位カードへの切り替え案内が届くことがあります。通常の申し込みより有利な条件が提示されるケースもあるため、案内が届いたら内容を確認してみる価値はあります。

こうした要素は数字で測りにくいものですが、「持っている間ずっと何かしらの接点がある」という点は、単なる決済手段としてのカードとの違いになります。

アメリカン・エキスプレスのデメリットと、契約前に確かめたい落とし穴

良い面だけを見て申し込むと、あとで後悔します。ここでは、申し込み前に必ず確認しておきたい5つの注意点を挙げます。

年会費が高めで、特典を使わない年はもとが取りにくい

いちばん大きなデメリットは、年会費の水準が全体的に高いことです。プロパーカードで最も安いグリーンでも年間13,200円(税込)、ゴールド・プリファードは39,600円(税込)、プラチナは165,000円(税込)かかります。年会費無料のカードが当たり前にある今、この差は無視できません。

問題は、特典を使わなかった年です。ゴールド・プリファードの継続特典であるトラベルクレジット10,000円分は、アメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインでホテルを予約しないと使えません。旅行に行かなかった年は、この1万円がまるごと無駄になります。無料宿泊券も年間200万円以上の利用が条件なので、決済額が届かなければ受け取れません。

対策はシンプルで、「その年に特典を何回使うか」を先に見積もることです。旅行の予定が読めない年は、思い切ってグレードを下げる判断も必要になります。アメリカン・エキスプレスは上位カードから下位カードへの切り替えにも対応しているため、ライフスタイルが変わったら見直してください。

一部の店舗や自治体の支払いで使えないことがある

JCBとの提携によって国内で使えるお店は大きく広がりましたが、すべてのJCB加盟店で確実に使えるわけではありません。加盟店側の契約によっては、JCBは使えてもアメリカン・エキスプレスは対象外というケースが残っています。

とくに注意したいのは、一部の格安スーパーや個人経営の小規模店、コインパーキング、自治体の税金・公共料金の支払いです。ふるさと納税のポータルサイトや自治体の納付システムでも、対応ブランドが限られていることがあります。公共料金や税金をカードで払ってポイントを貯めたい人は、事前に対応ブランドを確認してください。

海外では逆にアメリカン・エキスプレスが強い地域もありますが、ヨーロッパの一部やアジアの小規模店では使えない場面もあります。国内外を問わず、Visaブランドのカードを1枚は併用しておくのが現実的な備えです。年会費無料のサブカードを1枚持っておけば、決済できないという事態はほぼ防げます。

ポイントの基本還元率だけを見ると他ブランドに見劣りする

アメリカン・エキスプレスのプロパーカードは、100円につき1ポイントが基本です。ポイントの交換先によっては還元率0.3〜0.5%程度にとどまるため、還元率1%をうたうカードと単純比較すると見劣りします。

ただし、これは交換先の選び方で大きく変わります。メンバーシップ・リワード・プラスに登録してANAマイルへ1,000ポイント=1,000マイルで交換すれば、実質的なマイル還元率は1.0%になります。マイルを特典航空券に使ったときの1マイルあたりの価値は2円以上になることも多いため、使い方次第では現金還元を大きく上回ります。

問題は、マイルを使う予定がない人です。ポイントをギフトカードや支払いへの充当に使う場合、レートは下がります。旅行に行く習慣がなく、還元率を最優先するなら、素直に高還元のカードを選んだほうが満足度は高くなります。「アメックスは還元率で選ぶカードではない」と割り切れるかどうかが、判断の分かれ目です。

プライオリティ・パスや無料宿泊特典には条件と回数制限がある

広告で目立つ特典ほど、細かい条件が付いているので注意が必要です。

プライオリティ・パスは、ゴールド・プリファードでは無料利用が年2回までです。3回目以降は1回あたり35米ドルがかかり、同伴者も同額です。グリーン・カードにいたっては登録が無料になるだけで、ラウンジを使うたびに35米ドルが必要になります。年に何度も海外へ行く人が「ラウンジ使い放題」を期待して申し込むと、想定と違うことになります。回数無制限なのはプラチナ・カードだけです。

無料宿泊特典も同様です。ゴールド・プリファードは年間200万円以上、Marriott Bonvoy プレミアムは年間400万円以上、Marriott Bonvoy 一般は年間250万円以上、ヒルトン・オナーズ 一般は年間150万円以上の利用が条件になります。いずれも「カードを持っているだけ」ではもらえません。

さらに、対象ホテルや利用可能な期間にも制限があります。ヒルトン・オナーズのウィークエンド無料宿泊特典は週末の利用が前提で、平日出張が中心の人には使いにくい設計です。申し込む前に、その条件を自分の生活で満たせるかを具体的に確認してください。

提携カードは年会費改定が起きることがある

近年目立つのが、提携カードの年会費改定です。Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードは2025年8月21日の改定で、年会費が49,500円から82,500円(いずれも税込)へと大きく上がりました。特典も同時に見直されましたが、金額の上げ幅は無視できません。

2026年8月19日には、ANAとアメリカン・エキスプレスが提携カードのリニューアルを発表しました。2026年9月2日以降の申し込み分から、ANAアメックス・ゴールドは34,100円から42,900円へ、ANAアメックス・プレミアムは165,000円から187,000円(いずれも税込)へ改定されます。2026年9月1日までの既存会員も、同年11月請求分から新しい年会費が適用されます。一方でANAアメックス(一般)はデザイン変更のみで、年会費・特典とも据え置きです。

改定は特典の追加とセットで行われることが多いものの、自分が使わない特典が増えて会費だけ上がるという事態もあり得ます。提携カードを長く持つつもりなら、毎年の更新前に改定情報を確認する習慣をつけてください。カードの見直しは、年会費が引き落とされる前に行うのが鉄則です。

年会費のもとは取れる?カード別に必要な年間利用額を逆算してみる

「年会費に見合うのか」は、感覚ではなく数字で確かめられます。ここでは主要なカードについて、年会費と釣り合うために必要な利用額や利用回数を逆算します。

ゴールド・プリファードは継続特典と食事特典で何円ぶんになるか

ゴールド・プリファード・カードの年会費は39,600円(税込)です。この金額を、受け取れる特典で埋めていきます。

まず継続特典のトラベルクレジットが10,000円分。これはアメリカン・エキスプレス・トラベル オンラインのホテル予約に使えるクーポンで、年1回の旅行があれば確実に使い切れます。次にポケットコンシェルジュ経由の飲食で20%キャッシュバックが年間最大10,000円。1回2万円の会食を年間5回すれば上限に届きます。この時点で20,000円分です。

残る19,600円をどう埋めるかがポイントになります。年間200万円以上を利用すれば、国内対象ホテルの1泊2名分の無料宿泊券が手に入ります。対象ホテルの実勢価格が1泊3万〜5万円だとすれば、これだけで年会費を超えます。つまり年200万円(月あたり約17万円)を1枚に集約できるかどうかが、最大の分岐点です。

年200万円に届かない場合でも、トラベルクレジットとダイニング特典で20,000円分、さらに対象加盟店の3倍ポイントやスターバックスの20%キャッシュバックを積めば、年会費の6〜7割は回収できます。残りをカードのステータスや付帯保険への対価と考えられるかどうかで、判断が分かれます。

プラチナはホテル特典を年何回使えば釣り合うか

プラチナ・カードの年会費165,000円(税込)は、明確に「使い切る前提」の設計です。逆算してみましょう。

継続特典のプレミアム フリー・ステイ・ギフトは、国内対象ホテルの1泊2名分。対象ホテルには1泊5万〜8万円クラスも含まれるため、ここで最大8万円分と見積もれます。エアライン・クレジットは海外航空券の購入に使える10万円分。この2つだけで18万円分に届き、理屈のうえでは年会費を超えます。

さらにグローバル・ダイニング・キャッシュバックが年間4万円分、ヒルトンやMarriott Bonvoyの上級会員資格による朝食やアップグレード、プライオリティ・パスの回数無制限利用が加わります。年に2回海外へ行き、月1回は会食があるという人なら、受け取る価値は年会費の2倍を超えることも十分あり得ます。

問題は、これらを本当に使い切れるかです。エアライン・クレジットは海外航空券が対象なので、海外に行かない年は使えません。無料宿泊券も日程と対象ホテルの空室が合わなければ流れます。年に1回も海外へ行かず、外食も少ない人にとっては、165,000円のうち半分以上が使われないまま終わる可能性があります。年会費を払い続ける前に、直近1年で海外渡航と会食が何回あったかを必ず数えてください。

マイル系カードは「1マイル何円」で考えると判断しやすい

ANAやデルタのマイルが貯まるカードは、1マイルをいくらと評価するかで結論が変わります。

国内線の特典航空券は、片道5,000〜7,500マイル程度から交換できる路線があります。同じ区間の正規運賃が2万円だとすれば、1マイルあたり3円前後の価値です。一方、マイルをANA SKY コインなどに交換すると1マイル=1円前後になります。特典航空券に使えば価値が高く、それ以外では1円程度と覚えておくと判断しやすくなります。

これを踏まえてANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードを見てみます。年会費34,100円(税込/2026年9月2日以降の申し込みは42,900円)に対して、入会・継続ボーナスが2,000マイル。年100万円を決済すれば約10,000マイルが貯まるので、合計約12,000マイルです。1マイル3円で評価すれば36,000円相当となり、年会費とほぼ釣り合います。

年200万円を決済できるなら約22,000マイル、1マイル3円換算で66,000円相当となり、明確にプラスに転じます。逆に年間50万円程度の決済で、特典航空券もあまり使わないなら、年会費7,700円(税込)の一般カードのほうが無理はありません。「年間いくら決済するか」と「特典航空券を実際に取るか」の2点で決めてください。

もとが取れないと感じたときの見直し先

計算してみて「これは合わない」と感じたら、切り替えを検討しましょう。アメリカン・エキスプレスは、上位カードから下位カードへの変更にも対応しています。

プラチナが重いと感じたらゴールド・プリファードへ、ゴールド・プリファードでも使い切れないならグリーンへ。グリーンは月会費制なので、負担感がさらに下がります。解約ではなく切り替えを選ぶと、それまでの利用実績が引き継がれ、将来また上げたくなったときにスムーズです。

年会費そのものをゼロにしたいなら、セゾン発行のカードという選択肢もあります。セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital は年1回の利用で年会費が無料、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードも優遇型なら年1回の利用で翌年度無料です。アメックスのデザインと最低限の機能は残しつつ、固定費を消せます。

見直しのタイミングは、年会費の請求月の前です。多くの場合、年会費は更新月に請求されるため、その1〜2カ月前に「今年この特典を何回使ったか」を振り返る習慣をつけると、無駄な支払いを防げます。カレンダーに更新月をメモしておくと確実です。

グリーンから始めてプラチナの招待までたどる、アメックスの育て方

アメリカン・エキスプレスは、1枚を長く使いながらランクを上げていくという付き合い方ができる数少ないカードです。ここでは、その道筋を4段階に分けて説明します。

まずは月会費制のグリーンで利用実績をつくる

アメリカン・エキスプレスとの付き合いは、グリーン・カードから始めるのがもっとも無駄がありません。月会費1,100円(税込)という負担で、アメックスの基本的な使い勝手をひととおり確かめられます。

この段階で意識したいのは、「利用実績を作る」という視点です。カード会社は、支払いの遅れがないか、毎月どのくらい使っているかを見ています。日常の支出をできるだけこの1枚に集めておくと、健全な実績が積み上がります。公共料金、通信費、サブスクリプション、食費など、毎月確実に発生する支出から寄せていくのが手堅い方法です。

期間の目安は、半年から1年ほどです。数カ月では判断材料が足りず、逆に何年も同じ使い方を続けても状況は変わりません。この間に2 for 1 ダイニングやプライオリティ・パスを実際に使ってみて、「自分はこの手の特典を使うタイプか」を確かめておくと、次のステップの判断が正確になります。

ゴールド・プリファードへの切り替えを考えるタイミング

グリーンからゴールド・プリファードへ上げる判断は、年間の決済額で決めるのがいちばん明快です。

目安は年間150万円です。この水準に届いていれば、ゴールド・プリファードの継続特典(トラベルクレジット10,000円分)とダイニング特典(年間最大10,000円)で20,000円分は確実に回収でき、年会費39,600円(税込)との差は縮まります。年間200万円が見えてきたなら、無料宿泊券が加わって明確にプラスに転じます。

決済額のほかに、もうひとつ大事な条件があります。年1回以上、旅行かホテル宿泊の予定があるかです。トラベルクレジットも無料宿泊券もホテル利用が前提なので、旅行に行かない年は価値が出ません。出張や帰省でホテルに泊まる機会があるなら、この条件は問題なくクリアできます。

切り替えは、カスタマーサービスやオンラインの会員ページから手続きできます。利用実績が積み上がっていると、アメリカン・エキスプレス側から切り替えの案内が届くこともあります。案内には通常より有利な条件が付くこともあるので、届いたら内容を確認してみてください。

プラチナは申し込みと招待のどちらもある|違いと進み方

かつてアメリカン・エキスプレス・プラチナ・カードは招待制で、既存会員に案内が届かないと持てないカードでした。現在はオンラインから誰でも直接申し込めます。

とはいえ、既存会員に対する招待(インビテーション)の仕組みは今も存在します。グリーンやゴールド・プリファードで実績を積んでいると、上位カードへの切り替え案内が届くことがあります。招待の場合は入会特典やポイントの条件が通常より有利になるケースがあるため、急がないなら実績を積んでから案内を待つのもひとつの方法です。

どちらのルートを選ぶにしても、判断基準は変わりません。年に1回以上の海外渡航があるか、月1回以上の会食があるか。この2つがそろっていれば、エアライン・クレジット10万円分とグローバル・ダイニング・キャッシュバック4万円分を使い切れる可能性が高く、年会費165,000円(税込)は成立します。

逆に、海外に行く予定がなく外食も少ないなら、プラチナは背伸びになります。ステータスだけを目的にして年16万円以上を払い続けるのは、長い目で見て続きません。ゴールド・プリファードで十分に満足できる人のほうが、実際には多いはずです。

ランクを上げるときにポイントや特典はどうなるか

切り替えで気になるのが、それまで貯めたポイントの扱いです。グリーンからゴールド・プリファード、ゴールド・プリファードからプラチナへの切り替えでは、いずれもメンバーシップ・リワードが貯まる仕組みは共通なので、貯めてきたポイントは引き継がれます。

注意したいのが、有効期限の扱いです。メンバーシップ・リワード・プラスに登録していればポイントは無期限ですが、未登録の状態では期限があります。グリーンから上位へ切り替えると、ゴールド・プリファードとプラチナは年会費にメンバーシップ・リワード・プラスが含まれるため、結果としてポイントが無期限になります。

一方で、下位カードへ切り替える場合は逆のことが起きます。プラチナからゴールド・プリファードへならどちらも無期限のままですが、グリーンまで下げると別途登録が必要になります。大量のポイントを保有している人は、切り替え前に有効期限の扱いを必ず確認してください。

特典についても、切り替えのタイミングによって継続特典の付与時期がずれることがあります。たとえば無料宿泊券は年間の利用条件とカード継続が前提なので、年度の途中で切り替えると条件の判定が変わる場合があります。更新月の直前に切り替えるより、更新のタイミングに合わせるほうが分かりやすいと覚えておいてください。

アメリカン・エキスプレスの審査と申し込みの流れ

「アメックスは審査が厳しい」という声をよく聞きますが、実際のところはどうなのでしょうか。申し込み条件、届くまでの日数、通らなかったときの対処を順に整理します。

申し込み条件と、審査で見られやすいポイント

アメリカン・エキスプレスのプロパーカードは、20歳以上で安定した収入があることが申し込みの条件です。セゾン発行のカードは18歳以上(高校生を除く)で申し込めます。年収の下限が明示されているわけではなく、公式に「年収◯◯万円以上」という基準は公開されていません。

実務的に見られやすいのは、収入の安定性と、過去の支払い履歴です。勤続年数が長い、収入が毎月一定している、他社のカードやローンで延滞がない、といった要素が評価につながります。逆に、短期間に複数のカードを申し込んでいる状態(いわゆる申し込みブラック)は、審査を難しくする要因になります。

日本国内では、クレジットカードの発行枚数が3億枚を超える水準まで広がっています(日本クレジット協会のクレジット関連統計)。それだけ多くの人が複数枚を保有しているため、すでに何枚か持っていること自体が不利になるわけではありません。問題になるのは、支払いの遅れや短期間の集中申し込みです。

なお、法人向けのビジネス・カードは登記簿謄本や決算書の提出が原則不要で、代表者個人の信用情報をもとに判断されます。設立間もない法人や、開業したばかりの個人事業主でも申し込めるのはこのためです。

申し込みからカードが届くまでの日数とオンライン発行

オンラインで申し込んだ場合、個人カードなら審査状況は最短60秒で案内されます。その場で結果が分かることも多く、以前のように何日も待つ必要はありません。

審査を通過すると、実物のカードが届くまではおおむね3日から7日程度です。ただし本人確認書類の追加提出を求められた場合や、申込内容に確認事項がある場合は、もう少し時間がかかります。急いでいるなら、申し込み前に本人確認書類を手元に用意しておくとスムーズです。

もっと早く使い始めたいなら、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital のデジタル発行という手があります。最短5分でデジタルカードが発行され、実物が届く前からオンライン決済やスマートフォン決済に使えます。ナンバーレスなので、券面から番号が漏れる心配もありません。

申し込みで用意するものは、本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)と、支払い用の銀行口座情報です。勤務先情報や年収も入力するため、源泉徴収票などを手元に置いておくと入力がスムーズになります。

審査に通らなかったときに見直したいこと

もし審査に通らなかった場合、すぐに別のカードへ申し込むのは避けてください。短期間に複数の申し込みを重ねると、信用情報にその記録が残り、かえって通りにくくなります。目安として、次の申し込みまで半年ほど空けるのが一般的です。

その間にやるべきことは3つあります。1つ目は、信用情報の確認です。CICやJICCといった信用情報機関では、本人が自分の情報を開示請求できます。身に覚えのない延滞情報が残っていないか、携帯電話端末の分割払いを滞納していないかを確認しましょう。意外と多いのが、携帯端末の割賦の払い忘れです。

2つ目は、今持っているカードの利用実績を整えることです。毎月一定額を使い、期日どおりに支払う。この積み重ねが信用情報にプラスとして残ります。使わずに眠らせているカードより、適度に使って支払っているカードのほうが評価されます。

3つ目は、グレードを下げて申し込み直すことです。プラチナで通らなかったならグリーンへ、プロパーカードで難しければセゾン発行のカードへ。セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital は18歳以上(高校生を除く)で申し込めるため、入り口としては広めです。そこで実績を積んでから上位カードを目指すほうが、結果的に近道になります。

自分に合うアメリカン・エキスプレスを選ぶ3ステップ

ここまでの内容を、実際に選ぶ手順として3つのステップにまとめます。この順番で考えれば、迷わず1枚に絞れます。

ステップ1 年間で払える会費の上限を決める

最初にやるべきは、「年間いくらまでなら年会費を払えるか」を先に決めることです。カードの特典から選び始めると、必ず上位カードに目が行き、判断が甘くなります。

目安を挙げておきます。年間の決済額が100万円未満なら、年会費は1万円台まで。グリーン・カード(年13,200円)、ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード(16,500円)、セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カード(11,000円)、セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital(実質無料)が候補になります。

年間150万〜250万円ならば、3万〜4万円台が視野に入ります。ゴールド・プリファード・カード(39,600円)、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(34,100円)、Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード(34,100円)、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード(28,600円)が該当します。

年間300万円以上を1枚に集約でき、旅行や会食の頻度も高いなら、6万円以上の層が選択肢に入ります。ヒルトン・オナーズ プレミアム(66,000円)、Marriott Bonvoy プレミアム(82,500円)、プラチナ・カード(165,000円)です。ここは特典を能動的に使う人向けなので、「使いこなす自信があるか」を自問してください。

ステップ2 よく使うホテル・航空会社に合わせる

会費の上限が決まったら、次は「その予算のなかで、自分の行動に合うのはどれか」を選びます。ここで基準になるのが、よく使う航空会社とホテルです。

ANA便に年数回乗るなら、ANAアメリカン・エキスプレス・カードかゴールド・カード。年間の決済額が100万円を超えるならゴールド、それ未満なら一般カードから始めるのが無理のない選択です。デルタ航空やスカイチーム便が中心なら、デルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードが選択肢になります。

宿泊先をマリオット系に固定できるならMarriott Bonvoy、ヒルトン系ならヒルトン・オナーズのカードです。どちらも一般とプレミアムがあり、年間の宿泊数で選び分けます。年1〜2泊なら一般、年3泊以上ならプレミアムが目安になります。

行き先も宿泊先も毎回変わるという人は、プロパーカードが正解です。メンバーシップ・リワードは複数の航空会社のマイルやMarriott Bonvoyポイントに交換できるため、旅程が決まってから使い道を選べます。「決めきれない」こと自体が、プロパーカードを選ぶ理由になります。

ステップ3 家族カードやETC、追加カードの条件で最終判断

最後に確認したいのが、自分以外が使うカードの条件です。ここを見落とすと、あとから追加コストが発生します。

家族カードの条件はカードによって大きく違います。ゴールド・プリファードは2枚まで無料(3枚目以降19,800円)、プラチナは4枚まで無料、グリーンは月550円、ANAアメリカン・エキスプレス・ゴールドは17,050円(2026年9月2日以降の申し込みは21,450円)です。配偶者にも同じ特典を持たせたいなら、家族カードが無料になる枚数を必ず確認してください。

ETCカードは、プロパーカードでは年会費無料で発行できます。複数枚が必要な場合は発行手数料がかかることがあるため、車を複数台使う家庭は事前に確認しておきましょう。

事業で使うなら、追加カードの条件が決定的です。アメリカン・エキスプレス・ビジネス・ゴールド・カードは付帯特典なしの追加カードが無料、ビジネス・グリーンも同様、セゾンコバルト・ビジネスは最大9枚まで無料です。従業員が増えても固定費が膨らまない設計かどうかが、長く使ううえでの分かれ目になります。

アメリカン・エキスプレスのおすすめに関するよくある質問

最後に、アメリカン・エキスプレスを検討する人からよく寄せられる質問にまとめて答えます。

公式に販売枚数が公表されているわけではありませんが、比較サイトや申し込み数の傾向から見ると、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードが中心的な存在です。年会費39,600円(税込)に対して、継続特典のトラベルクレジット10,000円分、年200万円利用での無料宿泊券、ダイニングの20%キャッシュバックと、回収できる特典が具体的に揃っているためです。

一方で、初めてアメリカン・エキスプレスを持つ人にはグリーン・カードが選ばれています。月会費1,100円(税込)という負担の軽さと、2 for 1 ダイニングやプライオリティ・パスといった実用的な特典のバランスがよいためです。

「一番人気」は、あくまで多くの人にとって平均的に使いやすいという意味に過ぎません。ANAマイルを貯めたい人にはANAアメックス、ヒルトンに泊まる人にはヒルトン・オナーズのカードが正解になります。人気ランキングではなく、自分の使い方から選んでください。

グリーンとゴールド・プリファードはどこが違いますか?

大きな違いは3つあります。会費、継続特典、ポイントの扱いです。

会費は、グリーンが月1,100円(税込/年間13,200円相当)、ゴールド・プリファードが年39,600円(税込)で、約3倍の差があります。継続特典は、グリーンには無料宿泊券やトラベルクレジットがなく、ゴールド・プリファードには継続時のトラベルクレジット10,000円分と、年200万円以上の利用で得られる無料宿泊券が付きます。

ポイントの扱いも違います。ゴールド・プリファードはメンバーシップ・リワード・プラス(通常年3,300円)が年会費に含まれるため、ポイントの有効期限がなく、ANAマイルへ1,000ポイント=1,000マイルで交換できます。グリーンでこの状態にするには、別途3,300円の登録が必要です。

判断の目安は年間の決済額です。年150万円を超えるならゴールド・プリファード、それ未満ならグリーンと考えると分かりやすくなります。共通する特典(2 for 1 ダイニング、国内空港ラウンジ、プライオリティ・パスの年会費無料)も多いため、まずはグリーンから試すという進め方も十分に合理的です。

アメックスが使えないお店はまだ多いですか?

以前と比べれば、大幅に減っています。アメリカン・エキスプレスはJCBと加盟店開放で提携しており、JCBのマークがあるお店の多くで利用できます。コンビニ、スーパー、飲食チェーン、家電量販店、オンラインショップといった日常の買い物で困る場面は、かなり少なくなりました。

ただしゼロではありません。加盟店側の契約によっては、JCBは使えてもアメリカン・エキスプレスは対象外というケースが残っています。とくに一部の格安スーパー、個人経営の小規模店、コインパーキング、自治体の税金・公共料金の一部は注意が必要です。

対策としては、Visaブランドのカードを1枚サブとして併用するのが確実です。年会費無料のカードで構いません。これだけで「使えなかった」という事態はほぼ防げます。メインをアメリカン・エキスプレスにして特典を取りに行き、サブで穴を埋めるという組み合わせが、実務的にはいちばん快適です。

年会費無料で持てるアメックスはありますか?

あります。ただしアメリカン・エキスプレス自身が発行するプロパーカードには、年会費無料のものはありません。年会費無料で持てるのは、クレディセゾンが発行するアメリカン・エキスプレスブランドのカードです。

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalは、初年度無料で次年度以降1,100円(税込)ですが、前年に1回でも利用していれば無料になります。実質的な維持コストはゼロです。QUICPay決済で最大2%相当(年間30万円まで)と、還元率も無料カードとしては高い部類に入ります。

セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは年会費が永年無料で、追加カードも最大9枚まで無料です。こちらは法人・個人事業主向けですが、開業直後でも登記簿謄本や決算書なしで申し込めます。

セゾンゴールド・アメリカン・エキスプレス・カードも、優遇型なら年1回以上の利用で翌年度が無料になります。国内主要空港とホノルル国際空港のラウンジが使えるため、無料でゴールドの実用性を求めるならこの1枚が有力です。

プロパーカードと提携カード、どちらを選ぶべきですか?

判断の基準は、「旅行先や航空会社が決まっているかどうか」です。

行き先も宿泊先も毎回変わるなら、プロパーカードが向いています。メンバーシップ・リワードは複数の航空会社のマイルやMarriott Bonvoyポイントに交換できるため、旅程が固まってから使い道を選べます。継続特典やダイニング特典もアメリカン・エキスプレスが直接用意しているので、旅行以外の場面でも回収しやすい構成です。

使う航空会社やホテルが固定されているなら、提携カードが有利です。ANA便が中心ならANAアメックス、デルタ航空ならデルタ スカイマイル アメックス、マリオット系ならMarriott Bonvoy アメックス、ヒルトン系ならヒルトン・オナーズ アメックス。ポイントが直接そのプログラムに貯まるため、交換の手間もレートの目減りもありません。

迷ったときは、直近1年の旅行と宿泊を振り返ってみてください。同じ航空会社やホテルチェーンを3回以上使っているなら提携カード、バラバラならプロパーカードです。判断できる材料は、たいてい自分の過去の行動のなかにあります。

途中でカードのランクを変えることはできますか?

できます。アメリカン・エキスプレスは、上位カードへの切り替えも下位カードへの切り替えも受け付けています。手続きはカスタマーサービスやオンラインの会員ページから行えます。

上げる場合は、グリーンからゴールド・プリファードへ、ゴールド・プリファードからプラチナへという流れが一般的です。利用実績が積み上がっていると、アメリカン・エキスプレス側から切り替えの案内が届くこともあり、通常より有利な条件が付くケースもあります。

下げる場合も同様に手続きできます。年会費が重いと感じたら、解約するより切り替えるほうが得策です。解約するとそれまでの利用実績がリセットされますが、切り替えなら実績が引き継がれ、将来また上げたくなったときにスムーズだからです。

注意点は2つ。ひとつはポイントの有効期限で、上位カードから下位カードへ下げるとメンバーシップ・リワード・プラスの扱いが変わる場合があります。もうひとつは継続特典の判定時期で、年度の途中で切り替えると条件の判定に影響することがあります。切り替えは更新のタイミングに合わせるのが分かりやすいと覚えておいてください。

まとめ|アメリカン・エキスプレスは使う場面から選ぶと失敗しない

ここまで、アメリカン・エキスプレスのおすすめカード12枚と法人カード6枚を、年会費・還元率・特典の観点から比較してきました。最後に要点を整理します。

まず、年間で払える会費の上限を先に決めてください。特典から選び始めると必ず上位カードに目が行き、判断が甘くなります。年間の決済額が100万円未満なら1万円台まで、150万〜250万円なら3万〜4万円台、300万円以上で旅行や会食が多いなら6万円以上、という目安で絞り込みます。

次に、よく使う航空会社とホテルに合わせます。ANA便が中心ならANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード、マリオット系ならMarriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・カード、ヒルトン系ならヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード。行き先が毎回変わるなら、交換先を後から選べるプロパーカードが向いています。

総合的なバランスで選ぶなら、アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードが有力です。継続特典のトラベルクレジット10,000円分とダイニングの20%キャッシュバック、年200万円利用での無料宿泊券によって、年会費39,600円(税込)は十分に成立します。まず試してみたい人はグリーン・カード、年会費をかけたくない人はセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital が現実的な選択です。

最後にひとつ。アメリカン・エキスプレスの年会費は「先に払って、あとから使う権利を買う」構造です。特典を使わなければ、ただの高い会費で終わります。申し込む前に「その特典を年に何回使うか」を数え、更新月の1〜2カ月前には「今年これを何回使ったか」を振り返る。この2つの習慣があれば、年会費を無駄にすることはありません。使う場面から選べば、アメリカン・エキスプレス選びで失敗することはないはずです。