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2026.10.29

ネット銀行おすすめランキング11選【2026年10月】金利・ATM・振込無料回数で比較|初心者のメインバンク選びも解説

ネット銀行おすすめランキング|お得な口座を選びたい方へ!ネット銀行おすすめランキング 金利・ATM・振込手数料で比較の文字とスマホ・銀行の建物・コイン・上昇グラフ

「ネット銀行が気になるけれど、種類が多すぎてどこを選べばいいかわからない」「メガバンクの口座のままで損をしていないか心配」と感じていませんか。

ネット銀行は店舗を持たない分コストが低く、その分を普通預金の金利やATM・振込手数料の無料回数で利用者に還元しています。2026年は日本銀行の利上げを受けて各行が相次いで普通預金金利を引き上げており、2026年10月時点でメガバンクが年0.40%のところ、ネット銀行では条件次第で年0.85%〜1.05%、条件なしでも年0.50%〜0.60%といった水準の銀行が出てきました。

一方で、ネット銀行は「優遇プログラムのランクを上げないと無料回数が少ない」「最大金利には証券口座との連携や給与受取が必要」など、仕組みが銀行ごとにかなり違います。表示されている最大値だけを見て選ぶと、思ったほどお得にならないこともあります。

そこでこの記事では、2026年10月時点の公式情報をもとに、主要ネット銀行11行を普通預金金利・ATM手数料・他行あて振込の無料回数で比較したランキングをご紹介します。目的別のおすすめ口座、失敗しない選び方、クレジットカードの引き落とし口座にするときの相性、口座開設の流れや安全性まで詳しく解説します。

最後まで読めば、自分の使い方に合うネット銀行がはっきりして、手数料を払わずに金利もしっかり受け取れる「お金の置き場所」を今日から作れるはずです。

ネット銀行とは?店舗のある銀行との違いをわかりやすく解説

ネット銀行(インターネット専業銀行)とは、実店舗をほとんど持たず、スマホアプリやパソコンのインターネットバンキングで取引を完結させる銀行のことです。まずは店舗型の銀行との違いと、主なネット銀行の顔ぶれを押さえておきましょう。

ネット銀行とは?店舗のある銀行との違いをわかりやすく解説

ネット銀行と店舗型の銀行の違い

ネット銀行と店舗型の銀行(メガバンク・地方銀行など)の大きな違いは、窓口の有無と、それによって生まれるコストの差です。店舗型の銀行は支店の家賃や人件費がかかるため、手数料や金利の条件で利用者にお得さを出しにくい構造になっています。ネット銀行はそのコストを抑えられる分、普通預金金利を高めにしたり、コンビニATMや他行あて振込の手数料を無料にしたりしています。

比較項目 ネット銀行 店舗型の銀行(メガバンク等)
窓口・店舗 原則なし(チャット・電話で問い合わせ) 全国に支店があり対面で相談できる
普通預金金利(2026年10月時点) 年0.30%〜0.60%が中心、条件付きで年0.85%〜1.05%も 年0.40%(メガバンク3行は2026年11月2日から年0.50%予定)
ATM セブン銀行・ローソン銀行などのコンビニATMを利用、無料回数あり 自行ATMは時間内無料、コンビニATMは有料のことが多い
他行あて振込 優遇ランクに応じて月1〜20回程度無料 ネット振込でも所定の手数料がかかるのが基本
取引できる時間 原則24時間365日(メンテナンス時間を除く) 窓口は平日の営業時間内
口座開設 スマホで完結、最短当日〜1週間程度 来店またはアプリで申込

日常の使い勝手で一番差が出るのは、ATMと振込の手数料です。たとえばコンビニATMで1回110円〜220円の手数料を月4回払うと、年間で約5,000円〜1万円になります。ネット銀行の無料回数の範囲で使えば、この負担をまるごとなくせます。

一方で、住宅ローンや相続の相談、窓口でしかできない複雑な手続きは店舗型の銀行のほうが安心です。生活の出し入れと貯蓄はネット銀行、対面の相談が必要な取引は店舗型の銀行と使い分けるのが、2026年の現実的な口座の持ち方といえます。

ネット銀行の一覧|主な銀行と運営会社

ネット銀行といっても、運営母体は通信会社・流通グループ・証券グループ・地方銀行グループなどさまざまです。どのグループの銀行かによって、相性のよいポイントやスマホ決済が変わるので、親会社もあわせて確認しておきましょう。

銀行名 主な運営グループ 相性のよいサービス
ドコモSMTBネット銀行 NTTドコモ・三井住友信託銀行 dポイント・SBI証券
auじぶん銀行 KDDI・三菱UFJ銀行 au PAY・au PAY カード・Pontaポイント
SBI新生銀行 SBIグループ SBI証券
楽天銀行 楽天グループ 楽天証券・楽天カード・楽天ポイント
ソニー銀行 ソニーフィナンシャルグループ 外貨預金・Sony Bank WALLET
PayPay銀行 LINEヤフー・三井住友銀行 PayPay
GMOあおぞらネット銀行 GMOインターネットグループ・あおぞら銀行 GMOクリック証券
イオン銀行 イオングループ イオンカード・WAON
東京スター銀行 CTBC Bank(台湾) エムアイカード・資産運用商品
UI銀行 東京きらぼしフィナンシャルグループ きらぼし銀行
みんなの銀行 ふくおかフィナンシャルグループ アプリ完結のデジタルバンク

このうち東京スター銀行は有人店舗を持つ銀行ですが、スマホやネットでの取引条件が手厚く、ネット銀行と並べて比較されることが多いため本記事でも取り上げています。また、住信SBIネット銀行は2026年8月3日に商号を「ドコモSMTBネット銀行」に変更しています。口座番号や支店番号はそのままで、これまでの口座を引き続き使えます。

普段使っているスマホのキャリア、ポイント、証券会社が決まっている人は、同じグループのネット銀行を選ぶと連携による金利上乗せやランクアップを受けやすくなります。

ネット銀行おすすめランキング11選|金利・手数料・無料回数で比較

ここからは、2026年10月時点の主要ネット銀行11行をランキング形式でご紹介します。まずは主要なスペックを一覧表で比べてみましょう。銀行名をタップすると、各行の詳しい解説にジャンプできます。

順位 銀行 普通預金金利(税引前) ATM出金の無料回数 他行あて振込の無料回数 主な優遇の条件
1位 ドコモSMTBネット銀行
ドコモSMTBネット銀行
年0.50%(SBIハイブリッド預金は年0.51%) 月2〜20回 月1〜20回 預金残高、給与受取・口座振替の利用
2位 auじぶん銀行
auじぶん銀行
年0.41%(連携で最大年0.75%) 月2〜15回 月3〜15回 au PAY・証券連携などのじぶんプラス
3位 SBI新生銀行
SBI新生銀行
年0.50%(SBIハイパー預金は年0.60%) ステージに応じて無料 月1回〜(ステージで増加) ステップアッププログラム(28歳以下は最上位)
4位 楽天銀行
楽天銀行
年0.40%(マネーブリッジで年0.48%) 月0〜7回 月0〜3回 ハッピープログラムの会員ステージ
5位 Sony Bank WALLET
ソニー銀行
年0.40%(11月2日から年0.50%予定) 月4回〜無制限 月1〜11回 優遇プログラムClub Sのステージ
6位 PayPay銀行
PayPay銀行
年0.30%(11月1日から年0.40%予定) 月1回+3万円以上は何度でも 給与受取で月3回 給与・賞与の受取
7位 GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット
GMOあおぞらネット銀行
年0.40%(証券コネクト口座は年0.41%) ステージに応じて無料 ステージに応じて無料 預金残高・デビット利用などのステージ
8位 イオン銀行
イオン銀行
年0.40%(11月1日から年0.50%予定) イオン銀行ATMは24時間無料 月0〜5回 イオン銀行Myステージ
9位 東京スター銀行
東京スター銀行
年0.40%(給与受取等で年0.90%〜1.05%) 提携ATMで月8回まで実質無料 条件を満たすと月5回まで実質無料 給与・年金受取、エムアイカードの引き落とし
10位 UI銀行
UI銀行
年0.50%(はたらくサイフは年0.85%) ステージに応じて最大月20回 ステージに応じて最大月20回 UIプラスのステージ、給与受取
11位 みんなの銀行
みんなの銀行
年0.60%(貯蓄預金Boxは年0.70%〜1.00%) 25歳以下は月3回、プレミアム会員は月15回 25歳以下は月3回、プレミアム会員は月10回 年齢(U25)、有料のプレミアム会員

※金利は2026年10月26日時点で各行の公式サイト・公式発表で確認した税引前の年利率(変動金利)です。無料回数は優遇プログラムのランク・ステージや取引状況によって異なり、予告なく改定されることがあります。

順位は、次の3つの基準を総合して決めています。1つ目は普通預金金利の高さと条件の満たしやすさです。最大金利だけでなく、条件なしで受け取れる金利も重視しました。2つ目はATM・振込手数料の無料回数です。ランクが低い状態でも無料回数があるか、ランクを上げる条件が現実的かを見ています。3つ目はメインバンクとしての使いやすさです。アプリの完成度、デビットカード、連携できるスマホ決済や証券口座など、日常で使い続けやすいかを評価しました。

ネット銀行11行の比較一覧表

金利と無料回数のほかに、口座を選ぶときに差が出やすい項目を一覧にまとめました。とくにデビットカードの有無と、連携できる証券会社・スマホ決済は、メインバンクとして使うか、サブ口座として使うかを決める大事な判断材料です。

銀行 普通預金金利(2026年10月時点) 11月以降の予定 デビットカード 連携できる証券会社 連携できる決済・ポイント
ドコモSMTBネット銀行 年0.50% 2026年10月1日に引き上げ済み あり SBI証券 dポイント・d払い
auじぶん銀行 年0.41% 2026年11月1日に年0.51%へ あり(スマホデビット) 三菱UFJ eスマート証券など au PAY・Pontaポイント
SBI新生銀行 年0.50% 2026年10月13日に引き上げ済み あり SBI証券 SBIハイパー預金(証券連携)
楽天銀行 年0.40% 2026年11月2日に年0.50%へ あり(Visa・Mastercard・JCB) 楽天証券 楽天ポイント・楽天ペイ
ソニー銀行 年0.40% 2026年11月2日に年0.50%へ あり(Sony Bank WALLET) 提携証券会社あり キャッシュバック・外貨決済
PayPay銀行 年0.30% 2026年11月1日に年0.40%へ あり(Visa) PayPay証券など PayPay
GMOあおぞらネット銀行 年0.40% 2026年11月1日に年0.50%へ あり(Visa) GMOクリック証券 デビットのキャッシュバック
イオン銀行 年0.40% 2026年11月1日に年0.50%へ あり(キャッシュ+デビット) 銀行で投資信託・NISAを取扱い WAON・イオンカード
東京スター銀行 年0.40%(条件付き最大年1.05%) 公式サイトで随時確認 公式サイトで要確認 自社で投資信託・NISAを取扱い エムアイカード
UI銀行 年0.50%(はたらくサイフ年0.85%) 公式サイトで随時確認 公式サイトで要確認 なし きらぼし銀行との連携
みんなの銀行 年0.60% 2026年10月19日に引き上げ済み あり(Visa) なし ことら送金・Box(目的別貯蓄)

※2026年10月26日時点で各行の公式サイト・公式発表をもとに作成。予定の金利は各行の発表時点の内容で、今後変更される可能性があります。

2026年は日本銀行の政策金利の引き上げに合わせて、多くの銀行が10月〜11月にかけて普通預金金利を0.10ポイント程度引き上げています。日本銀行の金融政策決定会合の結果によって預金金利は今後も動くため、金利だけで1行に絞るのではなく、手数料や連携サービスも含めて総合的に選ぶのがポイントです。

1位 ドコモSMTBネット銀行|ランク制度で振込・ATMの無料回数が多くメインバンク向き

ドコモSMTBネット銀行

普通預金金利(税引前) 円普通預金:年0.50%
SBIハイブリッド預金:年0.51%
※2026年10月1日適用の金利
優遇プログラム スマートプログラム(ベーシック・シルバー・ゴールド・VIP・プラチナVIPの5ランク)
ATM出金の無料回数 ベーシック月2回/シルバー月5回/ゴールド月10回/VIP月15回/プラチナVIP月20回
他行あて振込の無料回数 ベーシック月1回/シルバー月5回/ゴールド月10回/VIP月15回/プラチナVIP月20回
ランクの主な条件 ・シルバー:預金残高50万円以上、または給与等の受取・口座振替のどちらか
・ゴールド:預金残高100万円以上、または給与等の受取と口座振替の両方
・VIP:預金残高500万円以上
・プラチナVIP:預金残高1,000万円以上
デビットカード キャッシュカード一体型のデビットカード
便利な機能 目的別口座・定額自動入金・アプリでATM(スマホでコンビニATMを利用)
商号 2026年8月3日に住信SBIネット銀行から変更(口座番号・支店番号は変更なし)
メリット
  • 給与受取と口座振替を1件ずつ設定するだけでゴールドになり、ATM・振込が月10回まで無料
  • 条件なしでも円普通預金が年0.50%と、2026年10月時点のメガバンク(年0.40%)より高い
  • SBI証券と連携するSBIハイブリッド預金なら、預金がそのまま株や投資信託の買付余力になる
デメリット
  • ベーシックのままだと他行あて振込の無料回数は月1回だけ
  • 商号変更の直後のため、振込先の銀行名の表示などで旧名称が残っている場合がある

ドコモSMTBネット銀行は、2025年10月にNTTドコモの連結子会社となり、2026年8月3日に住信SBIネット銀行から商号を変更したネット銀行です。個人向けのサービスブランドは「ドコモの銀行」で、ドコモの回線を使っていない人でも、これまでどおり誰でも口座を開設できます。スマートプログラムのランクを上げると、ATM出金と他行あて振込の無料回数がそれぞれ最大月20回まで増えるのが一番の強みです。

ランクの条件は「預金残高」か「給与・賞与・年金の受取と口座振替」で判定されます。たとえば給与の受取口座にして、クレジットカードや公共料金の引き落としを1件設定すれば、残高が少なくてもゴールドになり、ATMと振込がそれぞれ月10回まで無料です。家賃の振込や家族への送金、生活費の引き出しを月10回以内に収められる人なら、手数料を一切払わずにメインバンクとして使えます。

金利面では、2026年10月1日から円普通預金が年0.50%、SBI証券と連携するSBIハイブリッド預金が年0.51%になりました。目的別口座で「旅行」「教育費」など目的ごとに残高を分けられ、毎月決まった額を自動で移す定額自動入金も使えるので、生活費と貯金を1つの銀行でまとめて管理したい人に向いています。

2位 auじぶん銀行|au PAYや証券口座との連携で普通預金金利が上がる

auじぶん銀行

普通預金金利(税引前) 通常金利:年0.41%
まとめて金利優遇:連携内容に応じて上乗せ
プレミアム金利優遇:年0.75%(+年0.34%)
※2026年8月1日時点の金利。2026年11月1日から通常金利を年0.51%に引き上げ予定
まとめて金利優遇の条件 ・au PAY アプリとの連携:+年0.05%
・au PAY カードの引き落とし口座に指定:+年0.05%
・対象証券会社(三菱UFJ eスマート証券など)との連携:+年0.10%
・auの対象料金プランへの加入など:+年0.05%
※プレミアム金利優遇の適用中は併用不可
優遇プログラム じぶんプラス(レギュラー・シルバー・ゴールド・プレミアム)
ATM出金の無料回数 レギュラー月2回/シルバー月5回/ゴールド月10回/プレミアム月15回
他行あて振込の無料回数 レギュラー月3回/シルバー月5回/ゴールド月10回/プレミアム月15回
デビット じぶん銀行スマホデビット
連携サービス au PAY(リアルタイムチャージ)・au PAY カード・Pontaポイント
メリット
  • au PAYや証券口座と連携するだけで普通預金金利が段階的に上乗せされる
  • 最も低いレギュラーでも他行あて振込が月3回まで無料
  • au PAY 残高へのチャージがスムーズで、スマホ決済とお金の管理を一体化できる
デメリット
  • 最大金利を受けるには、au関連サービスや対象証券会社との連携が必要
  • まとめて金利優遇とプレミアム金利優遇は併用できない

auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同で設立したネット銀行です。普通預金の通常金利は年0.41%ですが、au PAY アプリとの連携、au PAY カードの引き落とし、対象証券会社との連携などを組み合わせる「まとめて金利優遇」で金利が上乗せされ、所定の条件を満たす「プレミアム金利優遇」では年0.75%になります。auのスマホやau PAYを使っている人なら、手続きをするだけで金利の上乗せとランクアップを同時に狙えるのが特徴です。

優遇プログラム「じぶんプラス」は取引状況でステージが決まり、ATM出金と他行あて振込の無料回数が最大月15回まで増えます。最も低いレギュラーでも他行あて振込が月3回まで無料なので、家賃や習い事の月謝など毎月決まった振込がある人にも使いやすいでしょう。

2026年11月1日からは通常金利が年0.51%に引き上げられる予定です。なお、三菱UFJ銀行からauじぶん銀行あての振込は、2027年4月1日から他行あての扱いに変わると案内されています。家族が三菱UFJ銀行から仕送りしている場合などは、改定後の手数料も確認しておくと安心です。

3位 SBI新生銀行|SBIハイパー預金とステップアッププログラムで金利も手数料もお得

SBI新生銀行

普通預金金利(税引前) 円普通預金:年0.50%
円普通預金(ダイヤモンドステージ):年0.55%
SBIハイパー預金:年0.60%
※2026年10月13日適用の金利
優遇プログラム ステップアッププログラム(スタンダード〜ダイヤモンドの5ステージ)
最上位ステージになる方法 ・SBIハイパー預金の開設
・0歳〜28歳の人は年齢だけでダイヤモンドステージ
他行あて振込の無料回数 ネットからの振込は最低月1回無料、ステージに応じて増加
ATM出金手数料 ステージに応じて提携コンビニATMの出金手数料が無料
SBIハイパー預金の特徴 残高がSBI証券の買付余力に自動で反映される
デビットカード あり
メリット
  • SBIハイパー預金は年0.60%で、残高をそのままSBI証券での買付に使える
  • SBIハイパー預金を開設すると最上位のダイヤモンドステージになり手数料の優遇が広がる
  • 28歳以下なら取引条件なしで最上位ステージの優遇を受けられる
デメリット
  • SBIハイパー預金にはATMや振込で直接入金できず、円普通預金からの振替が必要
  • SBI証券を使わない人は最大金利の恩恵を受けにくい

SBI新生銀行は、2026年10月13日に普通預金金利を引き上げ、円普通預金が年0.50%、ダイヤモンドステージが年0.55%、SBI証券と連携する「SBIハイパー預金」が年0.60%になりました。SBIハイパー預金は、2026年10月16日に終了した「SBI新生コネクト」の後継にあたるサービスです。投資に使う予定の待機資金を年0.60%で置いておき、買い付けのときにそのまま使えるのが便利な点です。

優遇プログラム「ステップアッププログラム」は、SBIハイパー預金の開設や預金残高などで判定され、ステージが上がるほど他行あて振込やATM出金の手数料が無料になる範囲が広がります。SBIハイパー預金は月末最終営業日までに開設が完了していれば、翌々月の1日からダイヤモンドステージになります。また、0歳〜28歳の人は年齢だけで最上位のダイヤモンドステージが適用されるため、学生や新社会人にも向いています。

注意したいのは、SBIハイパー預金への入金は円普通預金からの振替になり、出金するときも円普通預金に戻してから使う流れになることです。生活費の出し入れは円普通預金、投資用のお金はSBIハイパー預金と分けて使うと、SBI新生銀行の強みを最大限に生かせます。

4位 楽天銀行|マネーブリッジと楽天ポイントで楽天経済圏の人にぴったり

楽天銀行

普通預金金利(税引前) 通常金利:年0.40%
マネーブリッジ利用者:年0.48%(1,000万円超の部分は年0.42%)
楽天カードの引き落としがある人:年0.42%
2026年11月2日からの金利(予定) 通常金利:年0.50%
マネーブリッジ利用者:年0.58%
楽天カードの引き落としがある人:年0.52%
優遇プログラム ハッピープログラム(ベーシック・アドバンスト・プレミアム・VIP・スーパーVIP)
ATM手数料の無料回数 月0〜7回(ステージによる)
3万円以上の入金は回数に関係なく無料
他行あて振込の無料回数 月0〜3回(ステージによる)、無料回数を超えると1回145円
楽天銀行同士の振込 何度でも無料
デビットカード 楽天銀行デビットカード(Visa・Mastercard・JCB)
メリット
  • 楽天証券とマネーブリッジを設定するだけで、1,000万円までの部分が優遇金利になる
  • 取引に応じて楽天ポイントが貯まり、楽天市場や楽天カードと相性がいい
  • 楽天銀行同士の振込は何度でも無料で、家族で口座をそろえると送金コストがかからない
デメリット
  • ベーシックステージのままだとATM・他行あて振込の無料回数がない
  • 複数の金利優遇に当てはまっても、適用されるのは最も高い金利1つだけ

楽天銀行は、楽天グループのネット銀行です。2026年10月時点の普通預金金利は年0.40%で、楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」を設定すると、残高1,000万円までの部分が年0.48%になります。2026年11月2日からは通常金利が年0.50%、マネーブリッジ利用者は年0.58%に引き上げられる予定です。マネーブリッジの優遇は前月末までに設定を完了した人に当月分が適用されるため、11月から優遇を受けたい人は早めに設定しておきましょう。

手数料の無料回数は、優遇プログラム「ハッピープログラム」の会員ステージで決まります。ステージは預金残高か取引件数で判定され、たとえば残高100万円以上か取引20件以上のVIPならATMが月5回、他行あて振込が月3回まで無料です。ベーシックのままだと無料回数がないため、楽天カードの引き落としや給与受取を楽天銀行に集めて取引件数を増やすのがコツです。

楽天市場や楽天カード、楽天証券を使っている人なら、ポイントの貯まりやすさと金利の両面でメリットが大きい銀行です。3万円以上の入金ならATM手数料がかからないので、給与を引き出すより「まとめて入金して、支払いはカードやデビットで」という使い方にも向いています。

5位 ソニー銀行|外貨預金と円リッチ特典に強く資産づくりの口座に向く

Sony Bank WALLET

普通預金金利(税引前) 年0.40%
※2026年11月2日から年0.50%に引き上げ予定
円リッチプログラム 対象サービスの条件をすべて満たすと最大年0.40%相当を上乗せ(11月2日以降は最大年0.90%相当)
※月中平均残高1,000円以上1,000万円以内が対象
優遇プログラム Club S(ステージなし・シルバー・ゴールド・プラチナ)
ATM手数料 入金は何度でも無料/出金は月4回まで無料(ステージに応じて無制限まで)
他行あて振込の無料回数 月1回(Sony Bank WALLET保有で月2回、Club Sのステージで最大月11回)
デビットカード Sony Bank WALLET(キャッシュカード一体型Visaデビット、利用額の0.5%〜2.0%をキャッシュバック)
外貨預金 米ドル・ユーロなど多数の通貨に対応、外貨のままデビット決済が可能
メリット
  • ステージなしでもATM出金が月4回まで無料で、時間帯や曜日で手数料が変わらない
  • 円リッチプログラムの条件を満たすと、11月2日以降は最大年0.90%相当の金利になる
  • 外貨預金とSony Bank WALLETを組み合わせて、海外旅行や外貨での資産づくりに使える
デメリット
  • 他行あて振込の無料回数は、ステージが低いと月1〜2回と少なめ
  • 円リッチプログラムの最大上乗せには複数サービスの利用が必要

ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルグループのネット銀行です。2026年9月24日に、11月2日から円普通預金金利を年0.40%から年0.50%に引き上げると発表しました。さらに「円リッチプログラム」で対象サービスの条件をすべて満たすと最大年0.40%相当が上乗せされ、11月2日以降は最大年0.90%相当になるとしています。

ソニー銀行の強みは外貨預金です。米ドルやユーロなど多くの通貨を扱っており、キャッシュカードと一体のVisaデビット「Sony Bank WALLET」なら、外貨預金のまま海外のお店やネットショップで支払えます。利用額の0.5%〜2.0%がキャッシュバックされる(Club Sのステージによる)ため、普段の買い物にも使いやすいカードです。

ATMは入金が何度でも無料、出金が月4回まで無料で、夜間や土日でも手数料が変わりません。他行あて振込は通常月1回まで無料ですが、Sony Bank WALLETを持っていれば月2回になります。振込が多い人は、別の銀行をメインにしてソニー銀行は資産づくり用と使い分けるのがおすすめです。

6位 PayPay銀行|PayPayへのチャージがスムーズで日常の支払いに便利

PayPay銀行

普通預金金利(税引前) 年0.30%
※2026年11月1日から年0.40%に引き上げ予定
ATM入出金手数料 毎月1回目は金額にかかわらず無料、2回目以降も3万円以上なら無料(3万円未満は所定の手数料)
他行あて振込手数料 1回145円(給与・賞与の受取口座にすると月3回まで無料)
PayPay銀行あて振込 無料
PayPayとの連携 PayPay残高へのチャージ・PayPay残高からの出金に対応
デビットカード Visaデビット付きキャッシュカード
口座開設 15歳以上(未成年は親権者の同意が必要)
メリット
  • PayPay残高へのチャージや出金がスムーズで、キャッシュレス派の生活口座に向く
  • ATMは毎月1回目が無料、3万円以上なら2回目以降も無料
  • 給与受取口座にすると他行あて振込が月3回まで無料になる
デメリット
  • 2026年10月時点の普通預金金利は年0.30%と、ほかのネット銀行より低め
  • 2年以上利用がないと未利用口座管理手数料がかかる(ログインすれば対象外)

PayPay銀行は、スマホ決済のPayPayを日常的に使っている人と相性がいいネット銀行です。PayPay残高へのチャージや、PayPay残高から銀行口座への出金がスムーズにできるため、コンビニやスーパーでPayPayを使う人なら、銀行とアプリの間でお金を行き来させやすくなります。

ATMは毎月1回目が金額にかかわらず無料、2回目以降も3万円以上の入出金なら無料です。少額をこまめに引き出すと手数料がかかるため、月1回まとめて引き出し、支払いはPayPayやデビットで済ませる使い方が合っています。給与・賞与の受取口座にすると、他行あて振込が月3回まで無料になります。

普通預金金利は2026年10月時点で年0.30%と、今回のランキングでは低めです。ただし11月1日から年0.40%への引き上げが予定されています。貯蓄用の口座はほかの銀行にして、PayPay銀行は決済とチャージのための生活口座として使うと、それぞれの強みを生かせます。

7位 GMOあおぞらネット銀行|証券コネクト口座と振込手数料の安さが魅力

GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット

普通預金金利(税引前) 円普通預金:年0.40%
証券コネクト口座:年0.41%
※2026年11月1日から円普通預金は年0.50%、証券コネクト口座は年0.51%に引き上げ予定
証券コネクト口座 GMOクリック証券と連携し、銀行の残高をそのまま取引に使える
ATM・振込の無料回数 取引状況に応じたステージで無料回数が増える
GMOあおぞらネット銀行あて振込 無料
デビットカード Visaデビット付キャッシュカード(利用額に応じたキャッシュバックあり)
運営 GMOインターネットグループ・あおぞら銀行の共同出資
メリット
  • GMOクリック証券と連携すると、銀行の残高をそのまま株やFXの取引に使える
  • 2026年11月1日から普通預金が年0.50%、証券コネクト口座が年0.51%に上がる予定
  • Visaデビット付キャッシュカードで、預金をそのまま買い物に使える
デメリット
  • 2026年10月時点の金利は年0.40%〜0.41%と、上位の銀行より低い
  • 無料回数を増やすにはステージの条件を満たす必要がある

GMOあおぞらネット銀行は、GMOインターネットグループとあおぞら銀行が共同で設立したネット銀行です。2026年10月時点の円普通預金金利は年0.40%で、GMOクリック証券と連携する「証券コネクト口座」では年0.41%になります。11月1日からはそれぞれ年0.50%・年0.51%に引き上げられる予定です。

証券コネクト口座は、銀行口座の残高をGMOクリック証券での株式やFXの取引にそのまま使える仕組みです。証券口座に資金を移す手間がなく、使っていない間は預金として利息がつくため、GMOクリック証券を使っている人にとって便利です。

もともと法人・個人事業主向けのサービスに強い銀行で、振込手数料の引き下げを段階的に進めています。個人でも、預金残高やデビットカードの利用状況などに応じたステージで、ATMや他行あて振込の無料回数が増える仕組みです。副業やフリーランスで事業用口座を分けたい人にも選択肢になります。

8位 イオン銀行|イオン銀行ATMなら時間を問わず入出金できる

イオン銀行

普通預金金利(税引前) 年0.40%
※2026年11月1日から年0.50%に引き上げ予定
イオン銀行ATM イオン銀行キャッシュカードでの入出金は24時間365日無料(メンテナンス時間を除く)
優遇プログラム イオン銀行Myステージ(ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ)
他行あて振込の無料回数 ブロンズ月0回/シルバー月1回/ゴールド月3回/プラチナ月5回
他行ATMの無料回数 Myステージに応じて無料回数あり
店舗 イオンなどのショッピングモール内にインストアブランチあり
カード イオンカードセレクト(キャッシュカード・クレジット・WAON一体型)、イオン銀行キャッシュ+デビット
メリット
  • イオン銀行ATMなら時間帯や曜日を気にせず入出金が無料
  • イオンの店内に店舗があり、ネット銀行でも対面で相談できる
  • イオンカードセレクトなら口座・クレジット・WAONを1枚にまとめられる
デメリット
  • Myステージがブロンズだと他行あて振込の無料回数がない
  • イオン銀行ATMが近くにない地域では使い勝手が下がる

イオン銀行は、イオン銀行ATMなら24時間365日、入出金の手数料が無料になる銀行です。時間外手数料という考え方がないため、深夜や休日でも手数料を気にせず使えます。近くにイオンやマックスバリュ、ミニストップなどがある人なら、日常の引き出しで困ることは少ないでしょう。普通預金金利は2026年10月15日の発表で、11月1日から年0.40%から年0.50%に引き上げられる予定です。

ネット銀行としては珍しく、イオンの店内に店舗(インストアブランチ)があり、買い物のついでに窓口で相談できます。アプリの操作に不安がある人や、家族と一緒に手続きしたい人にも心強いでしょう。

ただし、他行あての振込手数料はイオン銀行Myステージに応じた無料回数の範囲でのみ無料です。ブロンズだと振込の無料回数は0回なので、振込が多い人より、イオン銀行ATMでの入出金やイオンでの買い物が中心の人に向いています。

9位 東京スター銀行|給与受取で普通預金金利が上がりATM・振込も実質無料

東京スター銀行

普通預金金利(税引前) 通常金利:年0.40%
優遇条件を1つ満たす:年0.90%
優遇条件を2つ以上満たす:年1.05%
主な優遇条件 ・給与・年金の受取口座に指定
・エムアイカードの引き落とし口座に指定
・資産運用商品を月末時点で合計300万円以上保有
・NISA口座を保有し同月内に投資信託を購入
高金利が適用される上限 上限なし
他行あて振込手数料 1回110円(条件を満たすと月5回まで実質無料)
ATM手数料 入金無料/出金は提携ATMで月8回まで実質無料(キャッシュバック上限あり)
適用時期 前月末時点で判定し、原則として月初第5営業日から適用
メリット
  • 給与・年金の受取口座にするだけで普通預金が年0.90%になり、金額の上限もない
  • 優遇条件を2つ以上満たすと年1.05%と、普通預金としては最高水準
  • 預金額が多いほど、100万円上限の高金利口座より利息で有利になる
デメリット
  • 条件を満たさないと通常金利の年0.40%になる
  • 自社ATMは2024年3月に全台営業を終了しており、提携ATM中心の利用になる

東京スター銀行の「スターワン円普通預金」は、給与または年金の受取口座に指定するだけで年0.90%になる金利優遇が特徴です。資産運用商品の保有やNISA口座での投資信託購入など、優遇条件を2つ以上満たすと年1.05%まで上がります。金額の上限がないため、預金額が大きい人ほど有利です。

年0.90%の場合、100万円を1年預けたときの税引後の利息は約7,171円で、メガバンクの年0.40%(約3,187円)の2倍以上になります。給与口座にした人は、ATMと振込の手数料も条件を満たすと実質無料になり、メインバンクとしての使い勝手も悪くありません。

注意したいのは、給与の振込が取引明細の摘要で確認できることなど、細かな判定ルールがある点です。転職などで給与の振込先が変わると通常金利に戻るので、勤務先の給与口座を変更できる人向けの銀行と考えておきましょう。

10位 UI銀行|スマホで完結しステージに応じて無料回数が増える

UI銀行

普通預金金利(税引前) 普通預金:年0.50%
はたらくサイフ:年0.85%
まもりのサイフ:年0.85%
女神のサイフ:年0.80%
※2026年10月26日〜11月1日の適用金利
各サイフの条件 ・はたらくサイフ:給与受取の設定
・まもりのサイフ:公的年金受取の設定
・女神のサイフ:女性限定
優遇プログラム UIプラス(預金残高などに応じたステージ制)
ATM・振込の無料回数 ステージに応じて最大月20回
UI銀行・きらぼし銀行あて振込 無料
注意点 サイフは一度切り替えると通常の普通預金などに戻せない
運営 東京きらぼしフィナンシャルグループ
メリット
  • 普通預金でも条件なしで年0.50%と、2026年10月時点のメガバンクより高い
  • 給与受取の「はたらくサイフ」なら金額の上限なしで年0.85%
  • ステージが上がるとATM・振込の無料回数が最大月20回まで増える
デメリット
  • サイフは一度切り替えると元の普通預金に戻せない
  • 最上位ステージを目指すには、きらぼし銀行との連携などが必要になる

UI銀行は、東京きらぼしフィナンシャルグループが運営するスマホ専用の銀行です。口座開設から入出金・振込までアプリで完結し、普通預金は条件なしで年0.50%(2026年10月14日に引き上げ)です。給与受取に設定する「はたらくサイフ」と年金受取に設定する「まもりのサイフ」はどちらも年0.85%と、ネット銀行の中でも高い水準です。

手数料の優遇プログラム「UIプラス」は、預金残高などでステージが決まり、ステージが上がるとATM出金と他行あて振込の無料回数が最大月20回まで増えます。UI銀行あて・きらぼし銀行あての振込は無料なので、東京近郊できらぼし銀行を使っている人なら組み合わせて使いやすいでしょう。

注意したいのは、各サイフに一度切り替えると、通常の普通預金などに戻せない点です。転職などで給与受取口座を変える予定がある人は、どのサイフを選ぶか慎重に決めましょう。

11位 みんなの銀行|アプリだけで口座開設できる若い世代向けのスマホ銀行

みんなの銀行

普通預金金利(税引前) 年0.60%
※2026年10月19日適用の金利
貯蓄預金(Box)の金利 一般会員:年0.70%/プレミアム会員:年1.00%
プレミアム会員 月額600円(ATM出金月15回・他行あて振込月10回まで無料)
25歳以下の優遇 U25 Z割:ATM出金・他行あて振込がそれぞれ月3回まで無料
みんなの銀行同士の送金 無料
口座開設 アプリのみ・24時間受付
運営 ふくおかフィナンシャルグループ
メリット
  • 普通預金が条件なしで年0.60%と、ランキングの中でも高い水準
  • 貯蓄預金のBoxで目的ごとにお金を分けて貯められる
  • 25歳以下はATM出金と他行あて振込が月3回まで無料
デメリット
  • 26歳以上の一般会員はATM・振込の無料回数がほとんどない
  • Boxの年1.00%や無料回数の拡充には月額600円のプレミアム会員が必要

みんなの銀行は、ふくおかフィナンシャルグループが運営するスマホ専用のデジタルバンクです。口座開設はアプリだけで24時間受け付けており、2026年10月19日から普通預金が条件なしで年0.60%、貯蓄預金のBoxが一般会員で年0.70%、プレミアム会員で年1.00%に引き上げられました。

25歳以下は「U25 Z割」でATM出金と他行あて振込がそれぞれ月3回まで無料になるため、学生や新社会人が最初に持つ口座として使いやすい銀行です。Boxで「旅行」「推し活」など目的ごとにお金を分けられるので、使いすぎを防ぎながら貯金の習慣をつけたい人にも向いています。

一方で、26歳以上の一般会員はATMや振込の無料回数が少なく、手数料がかかりやすくなります。プレミアム会員(月額600円・年7,200円)はATM出金月15回・他行あて振込月10回まで無料になりますが、会費の元が取れるかは使い方次第です。金利の高さを生かした貯蓄用のサブ口座として使うのが現実的でしょう。

目的別に選ぶネット銀行のおすすめ口座

ネット銀行は、どれか1行が全員にとって最適というわけではありません。ここでは目的別に、とくにおすすめしたい銀行を1行ずつ紹介します。自分の一番の目的に近いものから選んでみてください。

初心者がはじめて作るならわかりやすいネット銀行

はじめてネット銀行を作るなら、条件を細かく気にしなくても手数料がかかりにくく、アプリの操作がわかりやすい銀行を選ぶのが失敗しないコツです。その点で最もおすすめなのが楽天銀行です。知名度が高く、3万円以上の入金ならATM手数料が回数に関係なく無料なので、「最初の1回で手数料を取られてしまった」という失敗が起きにくい銀行です。

楽天銀行

初心者向けのポイント 3万円以上の入金はATM手数料が何度でも無料
口座開設 スマホで申込、本人確認はアプリで完結
普通預金金利 年0.40%(2026年11月2日から年0.50%予定)
楽天銀行同士の振込 何度でも無料
サポート チャット・電話での問い合わせに対応
メリット
  • 楽天会員IDと連携でき、楽天市場などを使っている人ならすぐに使い始められる
  • 入金の手数料を気にしなくてよく、ATMの使い方で失敗しにくい
  • 楽天カードの引き落とし口座にすると金利の優遇とステージアップにつながる
デメリット
  • ステージが低いうちはATM出金・他行あて振込の無料回数が少ない
  • 楽天のサービスを使わない人はポイント面のメリットが小さい

初心者がつまずきやすいのは、「無料回数を超えて手数料がかかった」「優遇の条件がわからない」という点です。楽天銀行なら、まずは楽天カードの引き落としや給与受取を設定して取引件数を増やすだけで、ステージが上がり無料回数が増えていきます。楽天銀行同士なら振込は何度でも無料なので、家族で口座をそろえる使い方もしやすいでしょう。

ランキング1位のドコモSMTBネット銀行も、ベーシックでATM月2回・振込月1回の無料があり初心者に向いています。楽天のサービスを使っていない人は、ドコモSMTBネット銀行から始めるのもよい選択です。

メインバンクにするなら給与受取と無料回数で選ぶ

メインバンクとして使うなら、給与受取と口座振替を設定したときに、どれだけATM・振込の無料回数が増えるかで選ぶのが正解です。毎月の給与受取と、カード・公共料金の引き落としは自然に発生する取引なので、それだけでランクが上がる銀行が最もお得になります。この条件で最もおすすめなのがドコモSMTBネット銀行です。

ドコモSMTBネット銀行

給与受取+口座振替で スマートプログラムのゴールドランク
ゴールドのATM出金 月10回まで無料
ゴールドの他行あて振込 月10回まで無料
預金残高でのランクアップ 500万円以上でVIP(月15回)、1,000万円以上でプラチナVIP(月20回)
普通預金金利 年0.50%(2026年10月1日適用)
家計管理の機能 目的別口座・定額自動入金・定額自動振込
メリット
  • 給与受取と口座振替1件の設定だけで、残高が少なくても無料回数が月10回になる
  • 定額自動振込で家賃などの毎月の振込を自動化できる
  • 目的別口座で生活費と貯金を1つの銀行の中で分けられる
デメリット
  • 給与の振込先を変えられない勤務先だと、残高条件でのランクアップが必要になる
  • 窓口がないため、相続などの手続きは郵送・電話中心になる

メインバンクは「お金が入ってくる口座」と「出ていく口座」を兼ねるため、ATMと振込の両方の無料回数が大事です。ドコモSMTBネット銀行のゴールドなら、ATM出金と他行あて振込がそれぞれ月10回まで無料なので、家賃の振込、家族への送金、生活費の引き出しをまとめても手数料がかかりにくくなります。

給与の受取口座を変えられる人なら、東京スター銀行のように給与受取で普通預金が年0.90%になる銀行も候補です。手数料の無料回数を重視するならドコモSMTBネット銀行、金利を重視するなら東京スター銀行と、何を優先するかで選び分けましょう。

貯蓄用なら普通預金・定期預金の金利が高い銀行

貯蓄用の口座は、出し入れのしやすさより、条件を満たしたときの金利の高さと金額の上限で選びます。今回の11行の中で、給与受取という1つの条件だけで上限なしの高い金利が受けられるのが東京スター銀行です。

東京スター銀行

給与・年金受取で 普通預金が年0.90%
優遇条件を2つ以上 普通預金が年1.05%
金額の上限 なし
100万円を1年預けた場合の税引後利息 年0.90%で約7,171円/年1.05%で約8,366円
500万円を1年預けた場合の税引後利息 年0.90%で約35,858円
メリット
  • 給与・年金受取の1条件だけで普通預金が年0.90%になる
  • 金額の上限がないため、まとまった貯蓄ほど利息の差が大きくなる
  • 普通預金なので、定期預金のように満期まで引き出せない制約がない
デメリット
  • 給与の振込先を変更できないと優遇金利を受けられない
  • 優遇条件の判定ルール(摘要表示など)を確認する必要がある

貯蓄用のお金は、すぐに使う予定がない分だけ金利の差がそのまま利息の差になります。東京スター銀行で年0.90%なら、100万円で年間約7,171円(税引後)と、メガバンクの年0.40%(約3,187円)の2倍以上の利息がつきます。給与口座を移せない人は、条件なしで年0.60%のみんなの銀行や、給与受取で年0.85%になるUI銀行のはたらくサイフも候補になります。

定期預金は満期まで金利が固定されるため、金利が上昇している2026年の局面では、変動金利の普通預金のほうが引き上げの恩恵をすぐに受けられます。当面は普通預金の高金利口座で貯め、金利の動きを見ながら定期預金を組み合わせるとよいでしょう。

ポイ活・キャッシュレス決済と相性のよい銀行

ポイ活やキャッシュレス決済を重視するなら、普段使っているスマホ決済にチャージしやすく、取引でポイントが貯まる銀行を選びましょう。au PAYを使っている人にとって最も相性がいいのがauじぶん銀行です。

auじぶん銀行

連携できる決済 au PAY(リアルタイムチャージ)・au PAY カード
連携による金利の上乗せ au PAY アプリ連携+年0.05%、au PAY カードの引き落とし+年0.05%
貯まるポイント Pontaポイント(じぶんプラスのステージに応じて)
デビット じぶん銀行スマホデビット
ATM・振込の無料回数 ステージに応じて最大月15回
メリット
  • au PAYへのチャージがスムーズで、支払いと残高管理をスマホにまとめられる
  • au PAY カードの引き落とし口座にすると金利の上乗せも受けられる
  • 取引に応じてPontaポイントが貯まる
デメリット
  • auのサービスを使っていない人は優遇を受けにくい
  • PayPayや楽天ペイが中心の人には連携のメリットが小さい

ポイ活の基本は、決済・カード・銀行を同じグループにそろえることです。auじぶん銀行なら、au PAYへのチャージ、au PAY カードの引き落とし、Pontaポイントの獲得がつながり、さらに普通預金の金利も上乗せされます。

PayPayが中心の人はPayPay銀行、楽天ペイや楽天カードが中心の人は楽天銀行のほうが相性がよくなります。普段使っている決済サービスに合わせて選ぶのが、ポイ活で失敗しないコツです。

証券口座と連携して投資を始めたい人向けの銀行

NISAなどで投資を始めたい人は、証券口座と連携すると金利が上がり、預金をそのまま買付余力として使える銀行がおすすめです。SBI証券を使う人に最もおすすめなのが、年0.60%のSBIハイパー預金を持つSBI新生銀行です。

SBI新生銀行

連携できる証券会社 SBI証券
SBIハイパー預金の金利 年0.60%(2026年10月13日適用)
買付余力への反映 SBIハイパー預金の残高がSBI証券の買付余力に自動で反映
ステージの優遇 SBIハイパー預金の開設でダイヤモンドステージ(翌々月から)
入出金の方法 円普通預金との振替で入出金
メリット
  • 投資の待機資金を年0.60%で置きながら、そのまま株や投資信託を買える
  • SBIハイパー預金の開設で最上位ステージになり手数料の優遇も広がる
  • NISAの積立資金を証券口座に寝かせておくより利息がつく
デメリット
  • SBIハイパー預金へはATMや振込で直接入金できない
  • SBI証券以外の証券会社を使う人にはメリットがない

証券口座と連携できる預金は、「投資に回すまでの間も利息がつく」「入金の手間がない」という2つのメリットがあります。SBI新生銀行のSBIハイパー預金は年0.60%と、証券連携型の預金としてはトップクラスの金利です。

楽天証券を使っている人は楽天銀行のマネーブリッジ(11月2日から年0.58%予定)、GMOクリック証券を使っている人はGMOあおぞらネット銀行の証券コネクト口座、SBI証券でドコモSMTBネット銀行も使いたい人はSBIハイブリッド預金と、使っている証券会社に合わせて選びましょう。

ネット銀行の選び方|口座開設で失敗しない5つのポイント

ネット銀行は銀行ごとに優遇の仕組みが大きく違うため、選ぶときに見るべきポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、口座開設で失敗しないための5つのポイントを解説します。

普通預金金利は通常金利と優遇条件を分けて見る

ネット銀行の広告や比較表では「最大年◯%」という数字が目立ちますが、その金利を受けるための条件と、条件なしで受けられる通常金利は分けて確認することが大切です。たとえばauじぶん銀行は最大年0.75%ですが、通常金利は年0.41%です。東京スター銀行も最大年1.05%ですが、条件を満たさなければ年0.40%になります。

確認したいのは次の3点です。1つ目は条件の内容で、給与受取・証券連携・カードの引き落としなど、自分が無理なく満たせるかを見ます。2つ目は金額の上限で、「100万円まで」「1,000万円まで」といった上限がある場合、それを超える部分は低い金利になります。3つ目は適用のタイミングで、条件を満たした翌月や翌々月から適用される銀行が多いため、すぐに金利が上がるわけではありません。

利息には所得税・復興特別所得税・住民税の合計20.315%がかかります。100万円を年0.50%で1年預けると、税引前の利息は5,000円、税引後は約3,984円です。金利の差を比べるときは、自分の預金額で税引後の利息がいくら変わるかを計算してみると、判断しやすくなります。

ATM手数料の無料回数と使えるコンビニATM

ネット銀行は自社のATMをほとんど持たないため、セブン銀行・ローソン銀行・イーネットなどのコンビニATMを無料で何回使えるかが使い勝手を大きく左右します。無料回数を超えると1回110円〜275円程度の手数料がかかり、月に何度も引き出す人ほど負担が大きくなります。

無料回数の決まり方は銀行によって違います。ドコモSMTBネット銀行や楽天銀行のようにランク・ステージで増える銀行、PayPay銀行のように「月1回目と3万円以上は無料」と金額で決まる銀行、イオン銀行のように自社ATMなら何度でも無料の銀行などがあります。自分が月に何回、いくらずつ引き出すかを考えて、それに合う仕組みの銀行を選びましょう。

もう1つ確認したいのが、近所や職場の近くにどのATMがあるかです。セブン銀行ATMはほとんどのネット銀行で使えますが、ゆうちょ銀行ATMやイオン銀行ATMは銀行によって対応が分かれます。また、スマホをキャッシュカード代わりに使える「スマホATM」に対応している銀行なら、カードを持ち歩かなくても入出金できて便利です。

他行あて振込手数料の無料回数

家賃の振込、家族への仕送り、個人間の立て替えの精算など、他行あての振込が多い人は振込手数料の無料回数を重視しましょう。ネット銀行の他行あて振込手数料は1回100円〜150円程度が目安で、月5回払うと年間で6,000円〜9,000円程度になります。

無料回数は、ランク・ステージで増える銀行がほとんどです。たとえばドコモSMTBネット銀行はベーシックで月1回、ゴールドで月10回、auじぶん銀行はレギュラーでも月3回まで無料です。一方、PayPay銀行は給与受取口座にすると月3回まで無料になる仕組みです。

振込が多い人は、同じ銀行同士の振込が無料になる点も活用できます。楽天銀行やPayPay銀行など、多くのネット銀行は自行あての振込が無料です。家族で同じ銀行の口座をそろえておくと、仕送りや生活費の受け渡しの手数料をゼロにできます。また、少額の個人間送金なら「ことら送金」に対応している銀行同士で、10万円以下の送金を無料または低い手数料で行える場合もあります。

優遇プログラムのランク条件が自分に達成できるか

ネット銀行の多くは、預金残高や取引状況に応じてランク・ステージが決まる優遇プログラムを用意しています。大事なのは、最上位ランクの特典ではなく、自分が普段の生活で無理なく届くランクの特典を比べることです。

ランクの条件は大きく3タイプに分かれます。1つ目は預金残高型で、「残高100万円以上」など、お金を置いておくだけでランクが上がります。2つ目は取引型で、給与受取・口座振替・デビット利用・証券連携などの取引があるとランクが上がります。3つ目は年齢型で、SBI新生銀行(28歳以下)やみんなの銀行(25歳以下)のように若い世代だけ優遇されるものです。

預金残高がまだ少ない人は、取引型の条件で上がる銀行を選ぶと有利です。たとえばドコモSMTBネット銀行は給与受取と口座振替だけでゴールドになり、楽天銀行は取引件数でステージが決まります。ランクの判定は月末時点で行われ、翌月や翌々月から反映されることが多いので、口座を作ったらすぐに給与受取や引き落としを設定しておくのがおすすめです。

アプリの使いやすさと連携できるサービス

ネット銀行は窓口がない分、アプリの使いやすさがそのまま銀行の使いやすさになります。残高や入出金明細がすぐ見られるか、振込の操作がわかりやすいか、生体認証でログインできるかなどは、毎日の使い勝手に直結します。

最近のネット銀行のアプリには、目的別にお金を分ける機能(ドコモSMTBネット銀行の目的別口座、みんなの銀行のBoxなど)や、毎月の自動入金・自動振込の機能が備わっています。貯金が苦手な人ほど、こうした機能を使って「自動的に貯まる仕組み」を作るとよいでしょう。

あわせて確認したいのが、連携できるサービスです。スマホ決済(PayPay・au PAY・d払い)へのチャージ、証券口座との連携、家計簿アプリとの連携など、普段使っているサービスとつながるかで、ネット銀行の便利さは大きく変わります。アプリストアの評価や、公式サイトの画面の紹介も参考にしてみてください。

クレジットカードの引き落とし口座にするならどのネット銀行?カードとの相性を比較

クレジットカードの引き落とし口座をどこにするかで、ネット銀行の優遇ランクや金利が変わることがあります。ここでは、カードとの相性という視点でネット銀行の選び方を解説します。

同じグループのカードで引き落とすと優遇ランクが上がる銀行

ネット銀行の中には、同じグループのクレジットカードの引き落とし口座にすると、普通預金金利が上乗せされる銀行があります。カードの支払いは毎月必ず発生するので、一度設定してしまえば何もしなくても優遇を受け続けられるのがメリットです。

銀行 相性のよいカード 引き落とし口座にしたときの優遇
楽天銀行 楽天カード 普通預金金利が年0.42%(11月2日から年0.52%予定)、取引件数にもカウント
auじぶん銀行 au PAY カード まとめて金利優遇で+年0.05%
東京スター銀行 エムアイカード 普通預金金利が年0.90%(優遇条件の1つ)
イオン銀行 イオンカードセレクト 口座・クレジット・WAONが1枚になり、Myステージの判定にも関係

楽天カードを使っている人なら楽天銀行、au PAY カードを使っている人ならauじぶん銀行というように、手持ちのカードと同じグループの銀行を引き落とし口座にするのが最も簡単にお得を増やす方法です。これからカードを作る人は、メインにしたい銀行に合わせてカードを選ぶのも1つの考え方です。カード選びに迷っている人は、年会費無料のクレジットカードの比較も参考にしてください。

カード引き落としの件数が無料回数の条件になる銀行

グループのカードでなくても、カードや公共料金の口座振替の件数が、優遇ランクの条件になる銀行もあります。代表的なのがドコモSMTBネット銀行で、口座振替(引き落とし)が1件以上あるとシルバー、給与受取とあわせるとゴールドの条件を満たせます。どのカード会社の引き落としでも対象になるため、すでに持っているカードの引き落とし口座を変更するだけで済みます。

楽天銀行のハッピープログラムも、取引件数でステージが決まる仕組みです。楽天カードの引き落としなど対象の取引を増やすと、ATMや振込の無料回数が増えていきます。カード以外にも、電気・ガス・水道などの公共料金や、携帯電話料金の引き落としを同じ口座に集めれば、取引件数を増やしやすくなります。

引き落とし口座を変更するときは、カード会社のWebサイトやアプリで手続きできることが多いですが、反映までに1〜2か月かかる場合があります。変更が完了するまでは古い口座にも残高を残しておきましょう。公共料金の支払いをカード払いにまとめたい人は、公共料金の支払いにおすすめのクレジットカードもあわせてチェックしてみてください。

デビットカード付きキャッシュカードで支払いをまとめる方法

クレジットカードを使いすぎるのが心配な人は、キャッシュカードとデビットカードが一体になったカードで支払いをまとめる方法もあります。デビットカードは利用と同時に口座から代金が引き落とされるため、残高以上に使うことがなく、家計管理がしやすくなります。

今回のランキングでは、ドコモSMTBネット銀行・ソニー銀行(Sony Bank WALLET)・PayPay銀行・GMOあおぞらネット銀行・楽天銀行・イオン銀行などがデビットカードを用意しています。ソニー銀行のSony Bank WALLETは利用額の0.5%〜2.0%がキャッシュバックされ、外貨預金のまま海外でも使えるのが特徴です。

デビットカードはクレジットカードと違って審査がないことが多く、15歳以上(中学生を除く)から持てるカードもあります。ただし、ガソリンスタンドや一部の月額サービスなど、デビットカードが使えない支払いもあるため、クレジットカードと併用するのが現実的です。各銀行のデビットカードの還元率は、デビットカードおすすめランキングで詳しく比較しています。

引き落とし日に残高不足を起こさないための口座の使い分け

クレジットカードの引き落とし日に残高が足りないと、カードの利用が止まったり、遅延が続くと個人信用情報に記録されたりするおそれがあります。引き落とし口座には、毎月の支払い額+余裕分を必ず残しておくことが大切です。

おすすめは、「給与を受け取る口座」と「カードの引き落とし口座」を同じネット銀行にすることです。給与が入った口座からそのまま引き落とされるので、資金移動の手間がなく残高不足を防げます。貯蓄用の口座を別の銀行にしている場合は、ドコモSMTBネット銀行の定額自動入金のように、別の銀行から毎月自動でお金を移せる機能を使うと安心です。

また、アプリで引き落とし予定額や残高の通知を受け取れるように設定しておくと、うっかりの残高不足を防げます。生活費の支払いをカードにまとめてポイントを貯めたい人は、生活費の支払いにおすすめのクレジットカードも参考にしてみてください。

ネット銀行を使うメリット

ここまで紹介してきたとおり、ネット銀行には店舗型の銀行にはないメリットがたくさんあります。代表的な4つのメリットを整理しておきましょう。

店舗型の銀行より普通預金金利が高い

ネット銀行の一番のメリットは、店舗型の銀行より普通預金金利が高いことです。2026年10月時点で、メガバンクの普通預金金利は年0.40%ですが、ネット銀行では条件なしで年0.50%〜0.60%、条件付きなら年0.85%〜1.05%の銀行もあります。

たとえば300万円を1年預けた場合、年0.40%なら税引後の利息は約9,562円ですが、年0.90%なら約21,514円と、1万円以上の差になります。預金額が大きいほど、金利の差は大きな金額になって表れます。

振込・ATM手数料が無料になる回数が多い

ネット銀行では、コンビニATMでの出金や他行あての振込が、月に数回〜20回程度無料になります。店舗型の銀行では、コンビニATMの手数料や振込手数料が1回100円〜200円以上かかることも多く、年間で数千円〜1万円以上の差になることもあります。

無料回数は優遇プログラムのランクで増えるため、給与受取や引き落としをまとめて、ランクを上げておくのがポイントです。

24時間いつでもスマホで取引できる

ネット銀行は、残高照会や振込、定期預金の申込などを原則24時間365日スマホで行えます(メンテナンス時間を除く)。平日の昼間に銀行に行く時間がない人でも、通勤中や夜に手続きを済ませられます。

また、多くの銀行で他行あての振込も24時間即時に着金するモアタイムシステムに対応しているため、夜間や休日でも急な振込に対応できます。

ポイントやキャッシュバックの特典がある

ネット銀行の多くは、取引に応じてポイントが貯まる仕組みを用意しています。楽天銀行は楽天ポイント、auじぶん銀行はPontaポイント、ドコモSMTBネット銀行はdポイントなど、普段使っているポイントを銀行取引でも貯められるのは大きなメリットです。

また、デビットカードの利用額に応じたキャッシュバックや、口座開設・給与受取のキャンペーンなども頻繁に実施されています。キャンペーンの内容は時期によって変わるため、口座開設の前に各銀行の公式サイトで確認しておきましょう。

ネット銀行のデメリット|窓口がないからこそ気をつけたいこと

メリットの多いネット銀行ですが、窓口がないからこそ気をつけたい点もあります。デメリットと、その対処法をあわせて確認しておきましょう。

対面で相談できる窓口がほとんどない

ネット銀行は、窓口で対面の相談ができないのが最大のデメリットです。問い合わせはチャットや電話、メールが中心で、住宅ローンや相続、資産運用の相談など、込み入った内容は対面より時間がかかることがあります。

対処法としては、相談が必要な取引だけは店舗型の銀行を使い、日常の出し入れや貯蓄をネット銀行にする使い分けがおすすめです。イオン銀行や東京スター銀行のように店舗がある銀行を選ぶ方法もあります。

無料回数を超えると手数料がかかる

ネット銀行は手数料が無料のイメージがありますが、無料回数を超えるとATMや振込に手数料がかかります。ランクが低いうちは無料回数が少ないため、メガバンクと同じ感覚で何度も引き出すと、かえって手数料が増えてしまうこともあります。

アプリで残りの無料回数を確認できる銀行が多いので、使う前に確認する習慣をつけましょう。また、引き出しは月1〜2回にまとめ、日常の支払いはキャッシュレスにすると、無料回数の範囲に収めやすくなります。

ログイン情報やスマホの紛失で取引できなくなることがある

ネット銀行はスマホとログイン情報がすべての入り口になるため、スマホの紛失・故障や、パスワード・認証アプリの設定を忘れると、取引できなくなることがあります。スマホを機種変更するときにも、認証アプリの引き継ぎ手続きが必要な銀行がほとんどです。

対処法として、ログインIDや暗証番号は安全な場所に控えておき、機種変更の前には必ず各銀行の引き継ぎ手順を確認しておきましょう。スマホを紛失したときは、すぐに銀行のサポートに連絡して利用を止めてもらうことが大切です。

現金の入出金はコンビニATMなど提携先に限られる

ネット銀行は自社のATMをほとんど持たないため、現金の入出金はコンビニATMなどの提携ATMを使うことになります。硬貨の入出金ができない、1回あたりの引き出し上限があるなど、店舗型の銀行の窓口と比べて制約もあります。

まとまった現金を扱う機会が多い人や、硬貨を入金したい人は、店舗型の銀行も1つ持っておくと安心です。

ネット銀行の口座開設の流れと必要なもの

ネット銀行の口座開設は、スマホだけで完結できる銀行がほとんどです。必要なものと手順、かかる日数を確認しておきましょう。

口座開設に必要な本人確認書類

ネット銀行の口座開設には、マイナンバーカードまたは運転免許証などの本人確認書類が必要です。多くの銀行では、スマホで本人確認書類と顔写真を撮影する「eKYC」に対応しており、来店や書類の郵送をしなくても手続きが完了します。

あわせて、マイナンバー(個人番号)の届け出が求められるのが一般的です。マイナンバーカードがあれば、本人確認とマイナンバーの届け出を一度に済ませられるので、最もスムーズです。マイナンバーカードのICチップを読み取って本人確認を行う銀行も増えています。

スマホで申し込む手順

スマホでの口座開設は、一般的に次の流れで進みます。

  1. 銀行の公式サイトまたはアプリから申込画面を開く
  2. 氏名・住所・生年月日・職業などの基本情報を入力する
  3. 本人確認書類と顔写真をスマホで撮影する(またはマイナンバーカードを読み取る)
  4. 審査・確認を待つ
  5. 口座開設の完了通知を受け取り、アプリの初期設定を行う
  6. キャッシュカードが届いたら有効化する(カードレスの銀行は不要)

入力内容に誤りがあると確認に時間がかかるため、住所は本人確認書類の記載どおりに入力しましょう。口座開設が完了したら、すぐに生体認証の設定や、給与受取・引き落としの設定をしておくと、優遇ランクの判定にも間に合いやすくなります。

口座開設までにかかる日数

口座開設にかかる日数は銀行によって異なりますが、スマホで本人確認を行った場合は最短当日〜数営業日で口座が使えるようになる銀行が多いです。キャッシュカードが郵送で届くまでには、1週間〜2週間程度かかるのが一般的です。

アプリだけで取引できるみんなの銀行やUI銀行のように、キャッシュカードの到着を待たずにすぐ使い始められる銀行もあります。給与受取口座として使いたい場合は、勤務先への届け出の締め切りに間に合うよう、余裕をもって申し込みましょう。

ネット銀行は安全?預金保険とセキュリティ対策

「店舗がない銀行にお金を預けて大丈夫?」と不安に感じる人もいるかもしれません。ネット銀行も、店舗型の銀行と同じ制度で預金が守られています。

預金保険で守られる金額は1金融機関あたり元本1,000万円まで

この記事で紹介したネット銀行は、いずれも国内の銀行として預金保険制度の対象です。万が一銀行が破綻しても、1金融機関あたり元本1,000万円までとその利息が保護されます。普通預金や定期預金はこの対象ですが、外貨預金は対象外なので注意しましょう。制度の詳細は、金融庁の預金保険制度の案内で確認できます。

1,000万円を超える預金がある人は、複数の銀行に分けて預けることで、すべての預金を保護の対象にできます。ネット銀行は口座開設が簡単なので、1,000万円を目安に複数の銀行へ分散させるとより安心です。なお、同じ銀行の別の支店に預けても「1金融機関」として合算される点には注意しましょう。

フィッシング詐欺を防ぐための安全設定

ネット銀行を使ううえで最も気をつけたいのが、銀行を装ったメールやSMSで偽サイトに誘導し、ログイン情報を盗むフィッシング詐欺です。警察庁もフィッシング対策として、メールやSMSのリンクから個人情報を入力しないよう注意を呼びかけています。

被害を防ぐために、次の設定と習慣を心がけましょう。

  • 銀行のサイトにはメールやSMSのリンクからではなく、公式アプリやブックマークからアクセスする
  • 生体認証やワンタイムパスワード、認証アプリによる追加認証を必ず設定する
  • 振込限度額を必要な範囲に低めに設定しておく
  • ログインや振込のたびに通知が届く設定にして、身に覚えのない取引にすぐ気づけるようにする
  • スマホのOSやアプリを常に最新の状態にしておく

最新のフィッシングの手口は、フィッシング対策協議会のサイトでも確認できます。全国銀行協会の公式サイトでも、インターネットバンキングの不正送金への注意喚起が行われているので、一度目を通しておくと安心です。

ネット銀行に関するよくある質問

最後に、ネット銀行についてよく寄せられる質問にお答えします。

ネット銀行はメインバンクにしても大丈夫?

はい、ネット銀行をメインバンクにしても問題ありません。ネット銀行も店舗型の銀行と同じく金融庁の監督を受ける銀行で、預金保険制度の対象です。給与受取や引き落としをまとめると優遇ランクが上がり、手数料の面ではむしろ店舗型の銀行よりお得になることが多いです。

ただし、窓口での相談が必要な取引や、勤務先が給与の振込先を指定している場合などは、店舗型の銀行と併用すると安心です。

ネット銀行の口座は何個まで持てる?複数持つメリットは?

銀行が違えば、口座はいくつでも持てます(同じ銀行で複数の普通預金口座を持てるかは銀行によります)。複数持つメリットは、目的ごとにお金を分けられることと、各銀行の得意分野を使い分けられることです。

たとえば「給与受取と引き落としはドコモSMTBネット銀行」「貯蓄は金利の高い東京スター銀行やみんなの銀行」「投資用はSBI新生銀行」のように使い分けると、手数料と金利の両方でメリットを受けられます。ただし、口座を増やしすぎると管理が大変になり、使わない口座に未利用口座管理手数料がかかる銀行もあるので、2〜3行程度にとどめるのがおすすめです。

初心者におすすめのネット銀行はどこ?

初心者には、楽天銀行かドコモSMTBネット銀行がおすすめです。楽天銀行は3万円以上の入金ならATM手数料が何度でも無料で、楽天のサービスと連携しやすい銀行です。ドコモSMTBネット銀行は、条件なしのベーシックでもATM月2回・振込月1回が無料で、給与受取と引き落としを設定すればそれぞれ月10回まで無料になります。

25歳以下の人なら、ATMと振込が月3回まで無料のみんなの銀行や、28歳以下で最上位ステージになるSBI新生銀行も選択肢です。

ネット銀行の口座開設に印鑑は必要?

ネット銀行の口座開設には、基本的に印鑑は不要です。本人確認はスマホでの書類撮影やマイナンバーカードの読み取りで行い、取引はアプリの暗証番号や生体認証で行います。

通帳も発行されないのが一般的で、入出金の明細はアプリやWebで確認します。紙の明細が必要な場合は、取引明細をPDFでダウンロードできる銀行が多いです。

ネット銀行で給与や年金は受け取れる?

はい、多くのネット銀行で給与や年金を受け取れます。給与受取口座に指定すると、ドコモSMTBネット銀行のランクアップや、東京スター銀行・UI銀行の金利優遇など、特典を受けられる銀行も多くあります。

ただし、勤務先によっては給与の振込先として指定できる銀行が限られている場合があります。また、公的年金の受取に対応しているかも銀行ごとに異なるため、事前に勤務先や各銀行の公式サイトで確認しておきましょう。

住信SBIネット銀行はなぜドコモSMTBネット銀行に名前が変わった?

住信SBIネット銀行は、2025年10月1日にNTTドコモの連結子会社となり、ドコモと三井住友信託銀行による共同経営体制に移行しました。これを受けて、2026年8月3日に商号を「ドコモSMTBネット銀行」に変更しています。「SMTB」は三井住友信託銀行(Sumitomo Mitsui Trust Bank)の頭文字で、株主の両社が協力して銀行の成長を支えるという意味が込められています。

商号変更にともない、個人向けのサービスブランドも「d NEOBANK」から「ドコモの銀行」に変わりましたが、金融機関コード・支店番号・口座番号は変わっていません。これまでの口座はそのまま使えるので、特別な手続きは必要ありません。

まとめ|使い方に合うネット銀行を選んで手数料と金利でお得に

ネット銀行は、店舗型の銀行より普通預金金利が高く、ATMや振込の手数料が無料になる回数も多いのが魅力です。2026年10月時点のおすすめを振り返ると、次のとおりです。

  • メインバンクにするなら:給与受取と引き落としでATM・振込が月10回まで無料になるドコモSMTBネット銀行
  • au PAYを使うなら:連携で金利が上乗せされるauじぶん銀行
  • SBI証券で投資するなら:SBIハイパー預金が年0.60%のSBI新生銀行
  • 楽天経済圏の人なら:マネーブリッジで優遇金利になる楽天銀行
  • 貯蓄の金利を重視するなら:給与受取で年0.90%の東京スター銀行、条件なしで年0.60%のみんなの銀行

ネット銀行選びで大切なのは、最大金利や最上位ランクの特典ではなく、自分の生活で無理なく満たせる条件で、どれだけ金利と無料回数を受けられるかです。給与受取、カードの引き落とし、よく使うスマホ決済や証券会社を思い浮かべながら、相性のよい銀行を選んでみてください。

2026年は預金金利の引き上げが続いており、各行の金利や優遇条件は今後も変わる可能性があります。口座を開設する前には、必ず各銀行の公式サイトで最新の条件を確認しましょう。まずは1行、自分に合うネット銀行の口座を作って、手数料を払わずに金利を受け取れる「お金の置き場所」を作るところから始めてみてください。