日本で最初に月賦という販売方法が行われるようになったのは、愛媛県今治市だとご存じでしょうか?
現在の今治市桜井の「丸善」という呉服店が、明治28年に「月掛け売り」という割賦販売を行ったのが草分けだそうです。
販売ではないのですが、室町時代に始まった金銭の融通を目的とした無尽講が月賦の起源と言われています。
無尽講は東日本の呼び名で、西日本では頼母子講と呼ばれていました。
無尽講とは、みんなでお金を積み立てて順番に総どりする日本の金融であり、お互いの信用を前提にした助け合いです。
しかし、何故、月賦の起源と言われているのかは、利息を多く支払った人が先に積立金を受け取る事が出来るからです。
支払した利息は積立金になるので、最後に総どりした人が得をする事になります。
お金は稼いでから使えと言う人もいますが、生きていれば色々あります。
今も昔も、ある程度の利息を払ってでも、まとまったお金が必要な時があったのですね。
ちなみに、割賦と月賦は違うのか?と思った方もいるかもしれませんが、昭和36年に月賦販売等を規制する法律を制定する時に「月に1回の支払方法」以外に年に2回払いなど様々な分割方法も規制しなくてはならないので、分割という言葉と月賦という言葉を合わせて「割賦」という言葉が誕生し、割賦販売法と名付けたそうです。
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